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ウィンター・ホリデー 坂木司著 家族との向き合い方を見つめ直す1冊

ウィンター・ホリデー

家族との向き合い方を見つめ直す1冊

ウィンター・ホリデー
著者 坂木司
出版社 文藝春秋
分類 ミステリー小説

前作『ワーキング・ホリデー』の続編で、仕事と家庭生活を描いた“ホリデーシリーズ”の完結が、この『ウィンター・ホリデー』です。

登場人物は前作とほとんど変わりません。
元ホストで熱血漢の配達員ヤマトこと沖田大和、家庭的な小学生の息子進、作中のヤマトと進にとっては信頼できるおじさん(?)役の元上司おかまのジャスミン、現役の王子様系ホスト雪夜、個性的な彼らの身近にも感じやすい人間性を深めていく物語です。

相変わらず個性的な登場人物たち

前作『ワーキング・ホリデー』で小学生の進が夏休みの間、父親のヤマトと暮らしてから数ヶ月が過ぎた後のお話です。
今作の『ウィンター・ホリデー』はタイトルの通り冬休みです。
冬休みはクリスマスあり、年末年始ありとイベントが多い季節でもあります。
イベントの中でヤマトと進、登場人物たちに起こる出来事。
その中でそれぞれが何を思って行動するかも、とても個性的です。

私は登場人物の中で際立って好きになれるのはジャスミンです。
ジャスミンは法的な性別と自身の性別2つの面があるため、母性的な人柄も父性的な人柄も持っています。
さらに人情屋のジャスミンですが、厳しい上司の顔を見せることもあり、1人で何役もこなしている人間的な器の大きさは尊敬しますね。
本当に周りに1人いて欲しい人物です。


テーマは家族とどう向き合うか

今作『ウィンター・ホリデー』のテーマは「家族とどう向き合っていくか?」が強いと感じます。
前作『ワーキング・ホリデー』が「仕事にどう取り組むか?」でしたが、今回はヤマトと進も含めた登場人物たちの家族との関わりを深く取り上げています。
坂木司さんの物語は身近な出来事を取り上げており、読み手が自分の暮らしに照らし合わせて物語に入り込むことができます。
私は現実の季節に合った物語を読むことをおすすめしますね。


hontouni-yomitai.hateblo.jp

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