考えすぎない 本田時生
著者 本田時生
出版社 アルファポリス文庫
分類 実用書
読みやすさ ☆☆★読みやすい
つい物事を考えすぎてしまいがちな人、自分も当てはまるのかなぁと思いますが、そんな時に『考えすぎない』を読んだまとめになります。
1回目で取り上げた考えなくてもいい4つのこと、なぜ考えなくても良いか理由をまとめてみました。
4つのことは何で考えなくても良いのか?
考えなくても良いことを考えない理由
人生も、一日も、時間には限りがあります。悩む時間を少しでも減らして、その分、やりたいことをやれるようになれば、今よりも幸せに暮らせるようになるでしょう。第1章p36
最も理由は、考えなくても良い小さなことは『よく起こること』で、自分にとっての時間は『限られている』からではないでしょうか。
例えばスーパーの買い物でマナーの悪い人に横入りされた、繁華街で酔っ払いに絡まれたことは普通に暮らしていれば『よく起こること』ですね。
それを家に帰ってからも思い出してイライラしていては『限られている』貴重な時間を使ってしまうことになります。
限られた時間の中で、こういった無駄なことを考えないことが大切ですよね。
少しイライラしたことは家族に話してトイレに行ったら、水に流して忘れてしまったほうが良いと思いますよ。
どうしょうとないことを考えない理由
考えてもしかたがないことを考えすぎて、やるべきことがおろそかになるのは自分のためによくないでしょう。第2章p62
例えば仕事上のミスで怒られた時、いつまでも悩んでしまいがちです。
過去の生活が荒んでいたことを悔やみがちですよね。
仕事上のミスは今後の『対策』を考えるべきですが、起こってしまった状況を悩んでいても答えは見つからないでしょう。
大切なことは『今後』考えることになります。
過去の出来事もそうです。
過去があるから、今の自分の状況があるわけですが、それは過去が悪かったから起こってしまった今の状況になります。
今の状況を改めれば、『今後』どのようになっていくかは分かりません。
今後を考えて今の状況を良くすることね、少なくとも今よりも良くなる可能性が増えることは確かではないでしょうか?
人のことを考えない理由
イヤな相手のことを考える時間が減れば、それだけ生活の中での悪い気分で過ごす時間も減り、人間関係でそんなに悩み苦しまなくてもすむようになれるでしょう。第3章p75
自分も人のことを言えた人間性ではありませんが、人間性に問題のある人は多いですよね。
ですが、自分が努力して変わることも難しいと思います。
自分が努力して人が変わることはもっと難しいと思います。
パワハラ上司が明日から丁寧な人になって、1年後には優れたリーダーになることは奇跡に近いですよね。
イヤな相手のことを考える時間は『無駄な時間』になってしまいます。
仕事をしていれば職場でイヤな人と関わらなければならないのは事実になります。
それなら、職場を出てからか、顔を合わせていない時間は考えないようにするだけで『無駄な時間』を減らせることになります。
自分のことを考えない理由
自分のことばかり考えずに、人の幸せを考えられるようになり、人を喜ばせる幸せ・人を幸せにする幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。第4章p131
自分についてのこと、例えば性格の欠点、暮らしていく自信がないこと、悩んでいる自分や体のことや収入のことに悩んでしまいます。
前回私は「欠点やコンプレックスを良くすることで今後の生き方が幸せになるなら、考えるべきなのかな」と思いました。
著者は、「大切な人の幸せを考えては」と問いかけています。
これには、「なるほど」と思いました。
確かに自分のことは考えてもマイナス思考的な考えしか浮かばない時でも、「大切な人を幸せにしたい」「どうやって大切な人と幸せに暮らそうか」と考えれば、行動につながりやすいと思います。
なぜ考えなくても良いか?
それは、「自分と自分の大切な人の将来にとっては無駄なことになるから」という理由でした。