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九十歳 何がめでたい 佐藤愛子 世の中を切る『バッサリ編』

九十歳 何がめでたい

気持ち良いバッサリ編

著者 佐藤愛子
出版社 小学館
分類 エッセイ


親しみのある毒舌、読むと気分をスッキリさせてくれる佐藤愛子さんのエッセイを取り上げます。
今回の『九十歳 何がめでたい』では、もちろん佐藤愛子さんの毒舌も含みますが、中にはほっこりさせてくれる出来事もありますよ。
1回で全ての内容を書くほど書評になれていないので、『バッサリ編』と『ほっこり編』の2回に分けて詳しい内容をお伝えしたいですね。
今回『バッサリ編』ではお馴染みの内容から3つの世の中出来事を切る話題を取り上げて、少し私が思ったことを書いてみます。

気持ちよく先端機器を切る

もう「進歩」はこのへんでいい。更に文明を進歩させる必要はない。進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である。私はそう思う。p21 来るか?日本人総アホ時代

これは銀行の申請がスマホでできることを詳しく説明された出来事が元になっているそうです。
佐藤愛子さんはスマホと新幹線の速さ、水道局の電話対応を取り上げていますが、私はこの出来事を読んでハッ!と思ったものがあります。
ネット通販の増加でクロネコヤマトなど運送会社の業務が多忙になっている話題です。
私もネット通販を利用することはありますが、あくまで欲しいものがあった時です。
ネット通販で時間指定して、その時間に出かけてしまい運送会社の配達員の方が再配達しなければならないことが多いそうです。
即日の配達に間に合わないから、再配達に遅れたからとすぐクレームになりますね。
そんなに必要なら自分で買いに行ってた方がいいんじゃないか?と思います。
便利になる反面、便利さを保つために苦労する人もいる。
それは自分に返ってくるわけですよね、仕事の忙しさとかで、それなら世の中もう少しゆっくりしていて良いんじゃないかなぁと思います。

論評する風潮をバッサリ切る

登場人物の粗忽や間ヌケや失敗、悪戯や嘘や頑固さを笑えばいい。遠慮なく笑うためにマンガはあるのだ。いったいいつからマンガは人間を論評する場になったのだろう? p103 一億論評時代

ネット上に人気アニメ『サザエさん』の人物評価をする記事を目にした佐藤愛子さんのマンガやアニメに対する思いを語っています。
私もマンガもアニメも大好きですが、最近のマンガやアニメは良くできているなぁと思います。
伏線の広い方や登場人物同士のやり取りも現実に近い感じがして、少し出来すぎてもいますよね。
昔のアニメは死んだはずの登場人物が生き返るのも当たり前で、本職の人が本職でありえない失敗をして笑いを取るシーンも多くありましたね。
矛盾だらけでしたが、子どもなりに楽しめていました。
今はマンガは大人が読む時代なのか、伏線を拾って登場人物同士のが現実的なやり取りをしないと受け入れれないのでしょう。
トーリーを重視する作品が増えたためなんでしょうか?
名作『こち亀』のようなコメディマンガにはもう少し残っていて欲しいように思います。

面白くなくなったテレビをあっさり切る


「改めて橋下さんが東京では数字を持っていないことが証明された………」と。何を言っている。番組の失敗は構成者が視聴者をナメていたせいではないか。何が賞味期限切れだ。そんなことを考えるよりも、自分たちのいい加減な構成力を反省した方がいい。 p200 テレビの魔力

テレビ朝日橋下徹さんが出演する『日本の未来を真剣に考えてトークする』という番組を佐藤愛子さんは楽しみにしていたそうです。
橋下徹さんは『行列のできる法律相談所』の時も政治家の時もハッキリした物言いだったので、きっと佐藤愛子さんも興味のある人物だったんでしょう。
テレビ番組は当たり障りのない世間話の延長のような内容だったようです。
確かに最近はタイトルの内容からは、少し遠いテレビ番組が多い気もしますね。
私もテレビはBGM程度で本当に面白い番組やドラマしか真剣に見てはいませんが…。
これには放送局側のスタッフにも少し同情します。
きっと橋下さんに過激な発言をさせてしまうとクレーム対応に追われることを懸念していたのでしょうか?
逆にテレビで昔のように、裸の芸人が出てきて笑うところは笑って、評論家が熱いトークでぶつかるところは真剣にとメリハリのある番組を受け入れれる世の中に戻って欲しいと思いました。

1人の日本に暮らす国民、1人のお客さん、1人のメディアの視聴者目線の親しみのある憎まれ口

私はこの『九十歳 何がめでたい』は、九十三歳になられた佐藤愛子さんの豊かな人生経験を学べるビジネス書なのでは?とも思えます。
商売に使うビジネス書ではなく、何と言いますか働くことと生きていくことのヒントになるビジネス書のように感じます。
佐藤愛子さんにそんな偉そうなことを書くと、「何言ってるんだい」と怒られてしまいそうですね。
次回『ほっこり編』は少しほっこりする出来事を取り上げますね。

hontouni-yomitai.hateblo.jp

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