本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

読書の楽しさを教えてくれた先生

小学生の私に読書の楽しさを教えてくれた先生

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小学生の花水由宇(hanami yuu)が本と出会ったのは、5年生の時でした。

今回は、私が読書を始めた時のことを思い出して書いてみます。

良い読書家と出会えるかは、いい本と出会えるより難しい


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今までの読書の経験で、「いい本」と出会ったことはたくさんあります。

ですが、「いい読書家」と出会った経験は多くはありません。

小学生の頃、本の楽しさと役に立つことを知っている「いい読書家」の先生に出会えたことは、思い返すと貴重な経験だとわかります。


読書家の小学校教師「あすなろ先生」

私と本を出会わせてくれたのは、小学校5年生の時の担任の先生でした。

40代後半の女性の先生は、そろそろ定年されてる頃でしょうか?

当時は体力の有り余っていたイタズラ好きの私のような小学生ばかりでした。

ジャージかパンツにシャツの活動的なスタイルでメガネをかけた、よく笑う話していて楽しく、怒ると恐い!

迷惑をかけない程度の笑えるイタズラなら、大爆笑で許してくれる活発なおばちゃん先生でした。

先生の好きな言葉から「あすなろ先生」と呼ばせていただきます。

あすなろ先生は大の読書家で、職員室の机の上は本だらけだったのを覚えています。


小学生の教室に大量の本!図書館ができた!

小学校5年生のある日、あすなろ先生は家から段ボールを2〜3箱抱えて教室に運ぶと教室の本棚を自前の本でいっぱいにします。

たくさん勉強でもさせられるのかと、勉強嫌いな生徒の多い教室は騒めきます。

「今日から図書館を作ります❗️好きな時に読みたい本を持って行って読んでみて〜」

小学校には図書室がありましたが、なんとあすなろ先生は教室に図書館を作ってしまいました。

その名も「あすなろ図書館」


小学生文庫「あすなろ図書館」


あすなろ図書館に決まりごとは覚えている限りしかありません。

①好きな時に借りて良いこと

②先に借りた人が読み終わるまで待つこと

③期限もなく本が破れたりしても仕方がないけど必ず返すこと

すごいユルい決まりです。

それでも決まりは守られていました。

勉強好きな生徒から、イタズラ好きの生徒まで手に取った本を読んでみました。

あすなろ図書室には、児童書、一般の小説や実用書、図鑑、漫画なんでもあります。

定期的な入れ替えもあり、本は先生の家から次々と運ばれてきます。

読書感想文の提出もない、「読みなさい」とも言われない、図書カードや返却の決まりもない自由な図書館。

大人になって

「先生考えたなぁ」

と思います。




読書は自由に楽しみながら知る権利

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本を読むことは、知識や情報を取り入れることだけではなく、楽しむ権利でもあります。

楽しみは誰かに強制されることでもなければ、情報は制限されるものでもないはずです。


教えるのではなく勧める、さらに自分で選ぶ読書

きっと同じ本でも、読むことを強制されたり、読書感想文などの課題があったりすれば小学生にとって本は面白くもないでしょう。

当時の小学生は活発です、「決まりを守らない」「言うことを聞かない」のは当たり前のこと。

面倒な決まりがあれば、誰も借りようとはしないでしょう。

そして、児童書や文学書だけではない本の種類、図書館というより本屋さんです。

小学生にも本の好き嫌いや、好みのジャンルがある。

活発な小学生が好きな本を選んで手に取って、自分の読むペースで読んで良い。

本好きで読書家ならではの発想ですね。

あすなろ先生は、朝のホームルームで本の概要をネタバレなしに紹介する時もあります。

紹介した本は手を挙げた生徒がそのまま借りることが多く、読んだ生徒は勝手に友だちに感想を言ったりします。

意地悪な生徒はネタバレもしていましたが…笑。

あすなろ先生が、小学生に本を読む習慣を広めた方法は次の手順でしょうか。

①多くのジャンルや内容の本を用意する

②本を紹介する

③後は生徒が自分で選ぶ

この記事を書いていてハッと気づいたことがありました。

これは、私が今やっている本の紹介と同じだったのでは?

それをブログはおろか、携帯電話にメール機能もない当時にあすなろ先生は考えていたんですね。

もちろん、あすなろ先生は小学生の心理の専門家でもありますが、読書を広める発想は膨大な読書量から出たひらめきなのかもしれません。


私も真似しているのかも?

今は、ブログという情報発信の手段があります。

私がこのブログを始めた時に、あすなろ図書館のことは頭の深く奥に埋もれていました。

きっと私が「学生はこの本を読むべき❗️」なんて言ったら、ブログを読む方は興味を持ってもらうどころか、反対意見で炎上してしまうかもしれませんね。

本を読むかどうかは、ブログの記事を読んでみて、立ち寄った本屋さんやネットでレビューを見てから読む方が決めるものだと思います。

私はただの紹介する役割、読むか読まないか、頭の片隅に置いておくかは読む方の自由だと思います。

私が面白いと思う本も、他のブログの方の紹介では面白くないと書いてあるかもしれません。

そして、実際に本も手に取ってみて読む方はどう思うのか………

いつも、少しワクワクしていたりもします。


せっかく出版の自由のある国に生まれたから

日本では、著作権に違反しない限りは出版の自由があります。

極端な作品では、殺人犯の手記なども本屋さんに並んでいます。

ネットでの配信はもっと自由ですね。

世界には政治体制に合わない本は出版できない国もあり、宗教の力の強い国では宗教観に合わない本は売っていない国もあります。

本は情報だけではなく、人の考え方を知ることのできる方法でもあります。

せっかく出版の自由がある日本に生まれたからには、いろんな人の考え方を知りたくもなります。

これから私たちの国もどうなるかはわかりませんよね?

今ある本を読める自由、実は大切なことだったりしませんか?

自分に合った本を見つける情報に、私の本の紹介が役立ってくれたら幸いです。



小学生に本を読む習慣を広めたあすなろ先生

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スマホもなく、パソコンも一部の家庭にしかなかった当時。

それでも、小学生の遊びはスポーツにゲームにおしゃべりとたくさんありました。

活発な小学生に本を読む習慣を広めた1人先生、あすなろ先生。

小学生の頃に、本の楽しさと役に立つことを知っている読書家と出会えたことは、当時のクラスメイトの人生の中で貴重な体験だったのかもしれません。

その中の1人、花水由宇(hanami yuu)はこうしてブログであすなろ先生の真似事をしていますしね。

素敵な本が、もっと広まるといいな。



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