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人を動かす!安西先生の言葉 指導者の仏安西先生に後輩指導の方法を学ぼう

指導者の仏安西先生に後輩指導の方法を学ぼう


著者 遠越段
出版社 総合法令出版
分類 ビジネス書 実用書

安西先生を覚えてますか?

安西先生って?

「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたら、そこで試合終了だよ」安西光義監督 原作7巻

安西先生を知っていますか?

30代以上の方には覚えていますかと聞いた方が良いかもしれませんね。

90年代の名作バスケット漫画『スラムダンク』、主人公桜木花道の所属する湘北高校バスケットボール部を全国大会出場と王者山王高校を破るまでに導いた名監督です。

ふくよかな見た目と穏やかな人柄から『ホワイトヘアーブッダ』、『仏の安西』と慕われ、イジられることもあるおじさんですが、日本代表メンバーを経験し強豪大学の鬼監督を経験したベテランの指導者でもあります。

スラムダンクの中にしか実際しないことが残念です。

安西先生が現実社会に?

ベテラン指導者でもある安西先生が現実の世界で、コーチングやマネジメントの技術を教えてくれる。

そんな非現実的な本が今回取り上げる、『人を動かす!安西先生の言葉』です。

新年度が始まり、後輩を持つことになった若手の先輩、新しいプロジェクトリーダーに任命された方、昇進した中堅社員の方、これからコーチングを学んでいこうと思う方の心構えにもなる1冊になると思いますよ。

仮想の世界からも学べることはある

漫画や小説はあくまで仮想の世界。

仮想の世界ではありますが学べることはありますよね。

それは漫画や小説が
・人が考えたこと
・作家の経験を元にしていること
・作家の取材によって得られた情報であること

実生活に近い小説や漫画は作家さんが、その世界で生きる方を取材した情報を元にしています。

そして、作家さんの『人としての考え』も込められています。

小説や漫画の通りに暮らせはしないでしょう。

ですが、小説や漫画の中でシュミレーションとして仮に体験することはできます。

そこが、小説や漫画の魅力でもあります。


部下や後輩育成の心構えとしての1冊

私がコーチングを勉強するキッカケになった1冊

私も現在の職場では一技術者ですが、以前は年齢層が若い職場でもありプロジェクトリーダーとして部下や後輩を育成する立場でもありました。

職場全体の年齢層が若く、真剣に新入社員の育成に取り組んでいた先輩も少なかったことから自分でコーチングを勉強した時期もありました。

全く知識もなく指導育成の右も左も知らない私が、コーチングを知るきっかけになったのが、この『人を動かす!安西先生の言葉』でもあります。

その内容の一部を取り上げてみます。

苦手なことに取り組んでもらう動機付け

原作のスラムダンクで全国大会出場を前に、主人公桜木花道が苦手とするシュートを身につけてもらう場面を取り上げています。

実際の後輩指導では、苦手な業務を身につけてもらう動機付けになるのではないでしょうか?

安西先生の指導方法を次のように取り上げています。
※画像が自分用のノートですので汚くてすみません。

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①は先輩側の働きかけ、❷は後輩側の気持ちの変化です。


①現状を自覚してもらう
❶現状が不安になる
❷現状を打開したいと思う
②現状を打開した時のメリットを伝える
❸どうすれば良くなるかを知りたくなる
③具体的な方法を伝える
❹疲れや結果が出ないことに焦る
④ライバルを思い出させる、再びメリットを伝える

①では実際に苦手な業務を行い失敗をしてもらうことで、「自分は苦手なんだ」と自覚を持ってもらいます。

実際に失敗してもいないことは、後輩も「できてるかもしれない」と思っているはずですから。

実際に失敗を経験することで、❶現状が不安になり、前向きな後輩であれば❷現状を打開したいと思うはずです。

ここで後輩自身に「自分で何とかしたい」と自主性が生まれたらいいのですが、なかなかそうはいきませんよね。

そこで、②現状を打開した時のメリットを伝えて自主性が出るように誘導する必要があります。

結果、❸どうすれば良くなるのかを後輩が知りたくなったところで、③具体的な方法を伝えます。

❹後輩が気持が折れたり、なかなか結果につながらないことで焦りが出てしまった時には、④ライバル社員を思い出させてみるのも1つの方法ですし、②のメリットを別の方法で伝えるのも1つの方法です。

指導役の上司や先輩あくまでも部下や後輩の自主性を促すサポート役

先ほどの例で、実際の現場では即③の具体的な方法を教えるやり方を行いがちですよね。

その方が、即結果につながりますし余計なトラブルも防げます。

ですが、「部下や後輩に育ってほしい」と考えた場合には自主性を促してから方法を教えた方が適切な時があります。

自主性を持って新たな業務に取り組むことで、部下や後輩自身に責任も生まれますし、「なんとかしたい」という向上心も生まれます。

それは後々、自分で問題点を見つけ必要な時は相談してくれる部下や後輩に育っていくのではないでしょうか?

私は途中までですが、後輩のそんな姿を見て、「この本を読んでおいて少しはためになった」と思いました。


遠越段さんの本は実体験した感覚にもなる実用書

ビジネスマンでもある遠越段さん

遠越段さんは他にも『スラムダンク武士道』、『桜木花道に学ぶ“超”非常識な成功のルール48』、『ワンピースの言葉』など人気漫画を社会で暮らしていく上で必要なコミュニケーション、生き方やマネジメント、リーダーシップなど働く上での技術に照らし合わせて解説する独特の作風を持つ作家さんです。

遠越段さん自身が読書数1万冊を超える読書家でもあり、大手企業の海外事業部門に勤めたこともあるビジネスマンでもあります。

読書家の知識とビジネスマンの経験も含まれた実用書といっても良いのではないでしょうか?

漫画で知っているから覚えやすい

読む方は本で学ぶ前に原作漫画のストーリーや登場人物を知っていますので、本の内容がまるで実体験のようスラスラと頭に入ってきます。

もちろん、本の内容を実生活で使えるようになるには実際に行動しなければなりませんが……。

これから新たに後輩を持った先輩、初めてプロジェクトリーダーに任命された方、昇進したての上司の方でコーチングを勉強しなければならない方。

漫画スラムダンクのシーンを取り上げたこの本は、コーチングを勉強したいけど読書が苦手な方、あるいは実生活で新たなことを始めるにはためらってしまう方におすすめの1冊です。

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