本当に本が読みたくなる書評ブログ

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後輩指導に役立つ行動科学マネジメントの1冊を紹介

行動科学を使ってできる人が育つ 教える技術

著者 石田淳
出版社 株式会社かんき出版
分類 ビジネス書

後輩指導の参考に役に立つ1冊

リーダーの心得本の次は指導や育成のノウハウ本を探していた


以前紹介した『シンプルだけど重要なリーダーの仕事』で、プロジェクトリーダーとしての心構えを勉強した私は実践で使えるノウハウ本を探していました。

その時に数冊見比べて購入した本が、石田淳さんの『行動科学を使ってできる人が育つ 教える技術』でした。


応用事例があって若手のリーダー、専門分野の研修生指導に向いている

「教える」ということは、学び手に結果を出すための望ましい行動を身につけさせたり、望ましい行動に変えたりすることだからです。
p10 はじめに


この本で特徴的な考え方に『行動科学』という指導の方法があります。

後で補足しますが、行動科学では教える側の感情を抜きにして伝えることを大切にしていました。

教えることは「技術」に当たるそうです。

当時人生経験も未熟で、人としても考えの浅い20代の私が「年の近い後輩を偉そうに指導していいものか?」という気持ちもありました。

そこを「技術」と割り切るなら、技術職でもある私にも受け入れやすかったですよ。

同じように年の近い若手のリーダーの方や、専門分野で数歳しか離れていない研修生を指導する方にも取り入れやすいと思いますよ。


著者の石田淳さんと行動科学


略歴


著者の石田淳さんは、社団法人行動科学マネジメント研究所と株式会社ウィルPMインターナショナルを運営されています。

サラリーマンを経験された失敗から、アメリカでの行動分析学という学問を勉強して帰国し、ご自身が提唱する『行動科学マネジメント』を使った人材育成のコンサルティングをされているそうです。


行動科学って?


コーチングセミナーに通われている方は見聞きすることもある、『行動科学』、私は知りませんでした。

行動科学は『行動分析学』と呼ばれアメリカで研究と実践が積み重ねられている、人の行動を分析していい方向に導く法則を編み出した学問です。

アメリカでは有名な学問でボーイングなどの大企業で取り入れられ成果を上げているようです。

石田淳さんがアメリカで学んだ行動分析学を日本の社会に合うように改良したものが『行動科学マネジメント』、略して行動科学と呼ばれています。

私が石田淳さんの本を選んだ理由に、「日本の社会に合うように改良」したとあったからです。

海外のビジネスモデルや仕組みは素晴らしいものがありますが、日本の習慣は独自のものがありますよね。

日本だけが独特のような気もしますが、そのため海外の技術は応用するためには改良する必要があるのはどの業界でも共通することでもあります。

そこを既に改良してから出版してある、『行動科学を使ってできる人が育つ 教える技術』に取り入れる手軽さを感じていました。


他の著書


・短期間で組織が変わる行動科学マネジメント

・続ける技術


・会社を辞めるのはあと1年待ちなさい


など、経営者や部長・課長など上級の管理職の方向けの行動科学マネジメントの著書。

他にも働いている一般職向けの考え方を伝える本が出版されています。


本の構成と読みやすさ

構成

Chapter1 「教える」前に心得て欲しいこと
Chapter2 上司がやるべきことは
Chapter3 部下のためにできることは
Chapter4 どう伝えるか
Chapter5 どのくらい教えればいいか
Chapter6 ほめることが大切
Chapter7 「叱る」と「怒る」は違う
Chapter8 継続させるために
Chapter9 こんな場合はどうするか?
Chapter10 大人数に教える場合

ページ数は190ページで文字も大きく、適度な空白もあります。

章にあたるChapterは全部で10あります。

1つのChapterに4〜7の項目があり、シンプルにまとまっているなぁと感じました。


読みやすさ


見開き1ページから2ページで1つの項目が取り上げられ、10ページに1つ程度の図解があります。

重要な箇所はカラーで強調されており、読みやすい本ではあると思いますよ。

完読することで石田淳さんの提唱する行動科学を知ることもできますが、自分の必要な内容を辞書のように引く読み方にも向いた本です。


お勧めの理由

行動科学マネジメントという実績がある方法


行動科学マネジメントを詳しく勉強したことはありませんが、アメリカの大企業で実績があることは事実です。

その方法を基にして石田淳さんが考えた行動科学マネジメントは、確かな裏付けがあるといっていいと思いますよ。


人材育成セミナー主催者の石田淳さんの著書


そして著者の石田淳さんにサラリーマン経験と挫折の経験があることも大切なところです。

「人を指導していくことに悩んでいた」1人の若手リーダーでもあったわけですよね。

本を手に取った当時の私のような新米リーダーと同じ経験をした先輩のような存在でしょう。

本を読むことで、先輩の経験を学ぶことと同じになりませんか。


1つだけ注意点がある


ただ、『行動科学を使ってできる人が育つ 教える技術』を実際の仕事の現場で活用するには注意点があります。

それは自分が行動科学マネジメントの考え方を受け入れていないと全ては使いこなせないことです。

そして、自分より上の上司の考え方にそぐわないこともあります。

特に上司に精神論の考えがあって「とにかく失敗させて量をこなせ!」といった考えを持っている場合、自分が後輩に丁寧に指導している姿を受け入れてもらいずらいでしょう。

実際に私もプロジェクトチームのメンバーの育成では全ては活用していませんでした。

辞書のように必要な内容を仕事と照らし合わせて使うのが、すぐに行いやすい方法だと思いますよ。


次回は、内容を取り上げてみますね。
すべての章からではなく、『行動科学を使ってできる人が育つ 教える技術』を使った経験から、ためになる方法を一部取り上げてみることにしますね。

www.yu-hanami.com

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