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プレゼンにもブログでも使える池上彰の『伝える力2』 内容編

『伝える力2』をお勧めする3つの理由

すぐに取り組めて実用性が高い


『伝える力2』は内容を理解していなくても、すぐに取り組めることができます。

本格的にプレゼンテーションや話し方、書き方を学びたい方は『池上彰の伝える3部作』を全て読むことをお勧めします。

それでも、「なかなか忙しくて、ちょっと話し方だけでも」と思う方は『伝える力2』だけでも明日からすぐに取り組むことができますよ。


池上彰さんは「伝える」ことのエキスパートで信頼性は十分


池上彰さんは記者として「情報を集めて分析する方法」を身につけ、キャスターやジャーナリストとして「伝える方法」を磨き、解説者や大学の先生として「教える方法」を身につけたエキスパート。

信頼性は十分といえますね。


身近な実例で読み物として読みやすい


伝える力の実例で取り上げられている人物には、政治家の方から小泉純一郎さんと小泉進次郎さん、枝野幸男さん。

テレビに出演されている滝川クリステルさん、戦場カメラマンの渡部陽一さんと名前と顔の一致する人が多く取り上げられています。

実際の人物の話し方を思い浮かべることで、本の内容がまるでスライドショーを見ながら講義を聞いているように理解できますよ。



伝える力に大切な3つのポイントは「簡潔」「まとめ」「話す速さ」

簡潔な伝え方

元総理大臣の小泉純一郎氏の話し方は、簡潔でわかりやすいという評価を得ていました。
自民党をぶっ壊す」
構造改革なくして成長なし」
「痛みに耐えて、よくがんばった。感動した。おめでとう」
「人生いろいろ、会社もいろいろ」
などなど、簡潔でわかりやすい発言をするのが小泉氏の持ち味ともいえるでしょう。その意味では、この章で小泉氏のことを取り上げるのは適さないのですが、彼の話し方には首をかしげたくなることもあります。それは語彙が少ない点です。
中略)
一方、小泉氏の次男小泉進次郎氏も簡潔な話し方をします。しかし、進次郎氏の場合は父親と違い、豊かな語彙や表現力を持っていると感じます。それでいながら、父親譲りの簡潔で明瞭な話し方をする。「伝える力」の総合力は進次郎氏に軍配があがるのではないかと私は思っています。
p99 第3章 世間にあふれる」わかりにくい表現」「伝わりにくい言葉」 32.小泉純一郎氏と小泉進次郎氏の「伝える力」<<

「政治家の小泉さん」と聞いて、私がすぐに顔が浮かぶのは小泉進次郎さんです。

年齢が近いこともあり、今話題に上がることも多いからです。

小泉進次郎さんの演説はテレビでしか知りませんが、非常に分かりやすいお話をされています。

小泉進次郎さんの話し方がわかりやすい理由、それは「簡潔な文章」「適切な語彙を使うこと」「感情表現が豊かなこと」です。

小泉進次郎さんが選挙で大活躍された理由も、一般の人に伝わりやすいお話をされるからだと思いますよ。


共通する内容をまとめて組み立てる

因数分解という言葉、ずいぶん久しぶり聞いたという人もいるでしょう。
中略)
因数分解というのは、共通の因数(数字やアルファベットなど)を、( )を使ってまとめることです。
中略)
では、人に何かを伝えるときに、因数分解をどう活かすとよいのでしょうか。
「伝える力」から見た因数分解の本質は「共通した事柄をまとめる」ことです。
p108 第4章 もっとわかりやすく伝える方法1 35.伝えたいこと因数分解すると、わかりやすくなる

例えば、これから広がる厄介な感染症のインフルエンザとノロウイルスの予防をテレビで聞いたとき、どちらがわかりやすいでしょうか?

「インフルエンザの感染者が関東で増加中です。寒く乾燥する冬の季節、インフルエンザが活発に活動するのに適した気候です。インフルエンザは感染者の咳やくしゃみで広まりますので、マスクの着用が予防に大変有効です。また、これからの季節、ノロウイルスも感染が広まりやすい季節です。ノロウイルスも乾燥によって感染が広がりますが、手に付いたウイルスが口に入ることによって広まりますので、手洗いが予防に有効です」

この文章を因数分解すると共通することは次の2つです。

・乾燥する冬に広まりやすい
・予防法がある(マスクと手洗い)

そこで、2つをまとめてみました。

「これからの乾燥する冬にはインフルエンザとノロウイルスの感染が広まりやすい季節です。インフルエンザは感染者の咳やくしゃみで広がります。ノロウイルスは手に付いたウイルスによって広まります。感染予防にはマスクの着用と手洗いが非常に有効です」

あまり上手くはないですが、初めと終わりで2つの共通点をまとめることができます。


話す速さを意識して

落語家、特に真打は得てして非常にゆっくり話します。ためてためて、間合いを取って、ゆっくり話す。
さらには、ゆっくり話すだけでなく、ゆっくり話したり、速く話したりを、実に上手に使い分けています。
中略)
それで思い出されるのが、「戦場カメラマン」こと渡辺陽一さんの喋り方でしょう。本人と話をすると、別段ゆっくりしたしゃべり方をしているわけではありませんが、テレビに出ると、驚くほどゆっくり話します。
中略)
意識的にゆっくり話す。緩急、あるいはメリハリをつけて話す。これらの話し方は、プレゼンテーションのときなどに充分活用できます。
p137 第5章 もっとわかりやすく伝える方法2 45.「戦場カメラマン」渡辺さんがゆっくり話す理由

早口の方と話すと、聞いている方はかなり苦労しますよね。

理解力の足りない私は、おそらく話の最後くらいしか覚えられないでしょう。

文章の理解力と同じように、聞いて理解できる量にも限界があります。

話す速さをゆっくりすることで、1つ1つのことを相手に理解してもらいやすくなるのも事実でしょう。


シンプルに伝える力を鍛える3つの方法

Twitterで「伝える力」を鍛える

ツイッターには、一四〇文字いないという文字数の制限があります。これは、文章力を高めるには、大変有効な制約です。限られた文字数で文章を書くには、思考を整理し、必要なことを過不足なく盛り込まなくてはいけません。ダラダラと要領を得ない書き方をしていると、次数がすぐにオーバーしています。
p116 第4章 もっとわかりやすく伝える方法1 38.Twitterの一四〇字で「伝える力」を磨く

私もブログの更新を伝えるためにTwitterを活用しています。

Twitter、難しいなぁと思いますよ。

ブログの記事では、書きたいことは書き込んでも文字数制限はありませんが、Twitterは140文字。

必要なことだけを選りすぐりして書く必要があります。

Twitterを更新し続けるだけでも、「必要なことを整理して伝える力」は身についてくると思えました。


報告書をA4 1枚にまとめる

業種や職種、あるいは職場による違いはあるでしょうが、企画書や提案書は長々と書けばよいというものではありません。提案したいことをコンパクトに過不足なく書き込むことが基本です。日頃、ツイッターやブログに書き込む際も、コンパクトに過不足なく伝えることを意識すると、企画書や提案書を書く力も少しずつ向上していくように思います。
p119 第4章 もっとわかりやすく伝える方法1 39.企画書はA4要し1枚にまとめる

池上彰さんの在籍時代から、NHKでは企画書はA4用紙1枚にまとめているようです。

トヨタでも報告書はA4用紙1枚にまとめていますよね。

Twitterに比べて書ける文字数は増えますが、報告に必要な5w2hを盛り込んだ内容にしなければなりません。

私も仕事で報告書を書きますが、以前は「書けるだけ書いて後で削る」方法でした。

時間もかかりますし、なかなか削れないものですよね。

それなら初めからA4用紙1枚に書き込めるよう整理してから書いた方が、より報告書作成の時間も短くなります。


1文を短くする

話すとき、一文が長い人がいますよね。文章を書くときにもいえることですが、話すときには、一文は短いほうが相手にはわかりやすいものです。その意味では、「感動した」の小泉純一郎氏はわかりやすい話し方をしていたと改めて思います。
一文が長いと、得てして、話がダラダラして、不要なことまで話しがちです。
p127 第5章 もっとわかりやすく伝える方法2 42.報告は完結に、一文を短く

話が長いだけで、どれだけ大切な話でも1部分しか覚えていられないものです。

小泉純一郎元総理の「自民党をぶっ壊す」などは極端ですが、より短く簡潔な伝え方の方が伝わりやすいものと思えます。



『伝える力2』のまとめ

『伝える力2』の紹介はいかがでしたか?

「簡潔な伝え方」をテーマにした例を紹介しましたが、他にも明日からすぐに取り組むことができる実践例が多く紹介されていますよ。

『伝える力』と『わかりやすく〈伝える〉技術』は「ちょっと教科書的すぎて………」と思われる方には、読み物としても楽しめる『伝える力2』がお勧めです。

『伝える力2』を読んで、さらにプレゼンテーションや話し方、文章の書き方を詳しく勉強したい方は、『池上彰の伝える3部作』の残りを読んでみる。

「伝え方」に興味がわく1冊でもありますよ。

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池上彰さんの伝える3部作はこちらをどうぞ
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