本当に本が読みたくなる読書のブログ

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Webラティングの教科書に最適な『残念ながら、その文章では伝わりません』山口拓朗

山口拓朗さんの『残念ながら、その文章では伝わりません』を読んだキッカケと概要

著者 山口拓朗
出版社 大和書房
分類 実用書

文章の書き方の教科書を探していた


ブログを始めて6カ月が経った10月のある日、「もっと文章が上手くなりたいなぁ」と思っていた花水由宇(hanami yuu)は文章の書き方の教科書を探していました。

ブログなどWebライティング以外にも仕事で文章を書く機会は多いですが、今まで本格的に文章の書き方を勉強したことはありません。

中学校高校の国語の授業では、文章の書き方を教えてくれていたのかさえ覚えていないほど。

本屋さんのビジネス文書のコーナーに教科書になりそうな本はありませんでした。

帰り際に雑学文庫のコーナーを眺めていたとき、『残念ながら、その文章では伝わりません』を見つけて手に取りました。

タイトルは独特ですが、著者も文章の書き方の専門家で内容も実用的に思い即購入しましたよ。


著者の紹介

山口拓朗さんの経歴

山口拓朗さんのモットーは「伝わらない悲劇から抜け出そう!」。

6年間出版社に勤務し、編集者と記者を務めた後に独立。

現在は執筆活動、文章力やコミュニケーション力をテーマに講演や研修を行っています。

さらに、40代ということもありコピーライティング、Webライティングも専門にしています。


他の本の紹介

伝わる文章が「速く」「思い通りに」書ける87の法則

こちらは、今回紹介させていただく『残念ながら、その文章では伝わりません』以前に出版された書籍。
Webライティングに限らず、ビジネス文書の書き方の実践的な実用書ですよ。


買わせる文章が「誰でも」「思い通りに」書ける101の法則

先ほどの『伝わる文章が「速く」「思い通りに」書ける87の法則』がビジネス文書の書き方を含めた内容なのに対して、『買わせる文章が「誰でも」「思い通りに」書ける101の法則』はアフィリエイトやコピーライティングの技術に特化した内容の実用書です。


本の構成と読みやすさ

本の構成

序章 書く前の準備で大切なこと p11
第1章 もっと早くわかりやすい文章を書く p16〜
第2章 説明に困らない文章を書く p78〜
第3章 文章テンプレートを使って速く書くp144
第4章 「うまい」と言われる文章のコツ p188
第5章 編集者も唸る文章を書く p234
おわりに p269

実用書文庫に多い横書きです。

文字の大きさは一般的な実用書文庫と同じくらいで、余白や表も多く重要な内容は赤字で書かれていて覚えやすく書かれています。

1つの章は35〜62ページで、2〜4ページごとに小項目に分かれています。


読みやすさ

著者の山口拓朗さんは「わかりやすさ」を最重要視していて、本の中の文章自体が「文書作成のお手本」として書かれているようです。

そのため非常に内容が理解しやすく、お手本になる「例文」が1つの小項目に1つ書かれていて、速いペースで読み進めることができる1冊です。



『残念ながら、その文章では伝わりません』がWebライティングに応用できる理由

Webライティングに役立つ3つの内容

カッコ書きの効果的な使い方

カギ括弧をつけた箇所は、読む人の視線(=意識)が自然と集まりやすくなります。それが結果的に強調や区切りの効果をもたらすのです。
中略)
ほかにも、カギ括弧は映画の作品名やテレビの番組名、音楽の曲名を書くときなどにも使います。
中略)
一方、書籍や定期刊行物のタイトルには、二重カギ括弧を用いるのが一般的です。
p57〜 第1章 もっと早くわかりやすい文章を書く

カッコ書きの使い方、今まで全く知りませんでした。

セリフ、物の名前は「(物の名前)」で人物や本や映画のタイトルが『(ハリー・ポッター)』と使い分けていた程度です。

今後は映画やテレビ、音楽の作品名には「(作品名)」、本のタイトルには『(タイトル)』と使い分けるようにします。


読点の上手な打ち方

読点(テン)はリズムよく自由に打てばいいのでしょうか?答えはノーです。なぜなら、読点の打ち方ひとつで、文章の意味が大きく変わるケースがあるからです。読点を打つときの大原則は「意味を考えて打つ」です。
中略)
なお、読点の打ち方については、「読点は意味を考えて打つ」という大原則に加えて、以下の9つのポイントも押さえておきましょう。
①長い主語のあとに打つ
②冒頭にくる接続詞や副詞のあとに打つ
③接続助詞のあとに打つ
④条件や理由、原因を示す語句のあとに打つ
⑤時間や場面が変わるところに打つ
⑥文、節、句、語など、複数の情報を並列的に並べるとき、それぞれの間に打つ
⑦カギ括弧の代わりに打つ
⑧独立語のあとに打つ
⑨ひらがなや漢字が続いて読みにくいときに打つ
p188〜 第4章 「うまい」と言われる文章のコツ

私は「リズムよく自由に打てばいい」と考えていた方です。

長くなる文章を区切るために使っていました。

山口拓朗さんの「読点は意味を考えて打つ」大原則ではいくつか例があるので1つ紹介しますね。

例❶花水は、慌てて上司の指示した作業に取り掛かった。

この場合は、「慌てて指示を出した上司」の作業に花水が取り掛かったことになります。

例❷花水は慌てて、上司の指示した作業に取り掛かった。

一方、こちらでは上司の指示した作業に「花水が慌てて」取り掛かったことになります。

山口拓朗さんは、さらに文章の中を入れ替えることで読み間違いを防ぐことを紹介されています。

先ほどの2つの例を書き換えるとこのようになります。

例❶慌てて上司が指示した作業に、花水は取り掛かった。

例❷上司が指示した作業に、花水は慌てて取り掛かった。

「慌てて」の語が入れ替わることで、どちらが慌てたのかがハッキリしますね。


ブログ記事に最適な主張型のテンプレート

主張型テンプレートの型
①背景
②主張
③理由
④具体例
⑤予想される反論への共感
⑥再び主張
ブログなどで持論を展開するときや、仕事で意見を伝えるときなどに使えるのが「主張型」のテンプレートです。
この型のポイントは「⑤予想される反論への共感」です。主張は、闇雲にすればいい、というものではありません。⑤のパートを丁寧に書くことによって、書き手の「視野の広さ」と「懐の深さ」が伝わり、結果的に、その主張に説得力が生まれます。
p159〜 第3章 文章テンプレートを使って速く書く
テンプレート1:結論優先型
テンプレート2:エピソード×気づき型
テンプレート3:列挙型
テンプレート4:主張型
テンプレート5:時系列型
テンプレート6:重要度型
テンプレート7:比較型
テンプレート8:提案・紹介型
テンプレート9:ストーリー型
テンプレート10:序論・本論・結論型

この、「第3章 文章テンプレートを使って速く書く」が『残念ながら、その文章では伝わりません』の内容をWebライティングに応用できる最大の理由です。

私は以前、文章のフォーマットを作成した記事を更新しました。

そのフォーマットの種類を増やし、内容を伝わりやすくできるテンプレートが10個も紹介されています。

中でも今回取り上げた主張型のテンプレートを例にすると、私の読書に関する記事ではこのように応用できます。


①1日の中で読書に効果的な時間はあるのか?

②読書の時間は午前中が良い

③脳の働きが活発だから

④自分の読書体験

⑤生活が違う方もいる

⑥読書の時間は午前中が良いが、次に効果的な時間も紹介


という構成になりました。

私もですが、自分の考えたことを伝える記事を書く方には「主張型」のテンプレートは非常に使いやすいと思いますよ。



お勧めの理由

専門家山口拓朗さんのお得な文庫版

著者の山口拓朗さんは出版社の勤務経験もある、文章力とWebライティングの専門家。

現役で、文章力やコミュニケーション力をテーマに講演されている山口拓朗さんの2017年7月出版の新しい実用書。

文庫版で購入できるのは、お得だと思いますよ。


本自体が文章のお手本

『残念ながら、その文章では伝わりません』は、本自体が「文書作成のお手本」として書かれています。

読みやすい文章のお手本のため、内容が理解し易い実用的です。


10種類のテンプレートはすぐに使えて実用的

内容の8割以上が実用的な『残念ながら、その文章では伝わりません』ですが、なかでもすぐに応用できる箇所があります。

それは、10種類のテンプレートを紹介する「第3章 文章テンプレートを使って速く書く」。

1つの章が全て実用的な内容の本は、あまり見かけないのではないですか?


ブログを書かれる方の教科書に最適

私は、この『残念ながら、その文章では伝わりません』をブログ執筆の教科書にしました。
改めて文章の書き方を知りたい方、すぐにブログに応用したい方どちらにもお勧めの1冊です。


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