本当に本が読みたくなる読書のブログ

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上手な文章の書き方〜紹介記事に向いている「列挙型」のフォーマット

紹介記事に向いている「列挙型」のフォーマット



上手な文章の書き方シリーズの1回目、今回取り上げるのは「列挙型」のフォーマットです。

紹介記事を書かれている方が多いと思います。

私も「本の紹介」という紹介記事を書いています。

紹介記事では、紹介する物の魅力を伝えれるかが最も大切です。

私の場合は、小説でしたら物語の魅力、実用書でしたらどれだけ役に立つかになります。

この、何かの情報を伝える方法で役に立つのが「列挙型」のフォーマットです。


※この記事は「結論優先型」のフォーマットで作成しています。


紹介記事には列挙型のフォーマットが向いている


私のブログでは、「本の紹介」。

健康ブログではサプリ、紀行ブログでは旅行先の名所や宿泊先。

それぞれの方が、Webコンテンツで取り上げているテーマの数だけ紹介記事はあると思います。

この紹介記事を書くとき、役に立つ書き方は「列挙型」と呼ばれるフォーマットです。

複数の情報を、並べて伝えることに優れた「列挙型」のフォーマットは紹介記事に向いた書き方と言えますよ。


「列挙型」の書き方は?

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列挙型の文章のフォーマット

全体像

まずは、「はじめに」といった、これから何のことを伝えるのかを書いておく必要があります。

この、「これから伝えることのまとめ」を事前に伝えることは、リードとも呼ばれている重要な文章です。


列挙1、列挙2

リードの後に、伝えたい情報を書いていきますが、ポイントが2つあります。

1つ目は、列挙1と列挙2の情報はそれぞれ全く別の情報でもかまわないこと。

そして2つ目は、列挙1と列挙2の区切りを明確にすることです。


まとめ

最後に、他の書き方にもあるように「まとめ」を書きます。

列挙型の「まとめ」は、伝えた情報のまとめも含むので、「情報は2つありました」とリードで伝えたかったことを再度まとめるといいですね。


紹介記事に列挙型のフォーマットが向いている3つの理由

整理された情報が伝えられる

列挙型のフォーマットでは、全体像の文章で「何を伝えるか」を書き、列挙の文章で「情報」を書きます。

そして、最後のまとめで「情報をまとめ」て整理することができます。

バラバラの情報を整理して伝えることができる文章なんですね。


2つ以上の異なる情報を伝えられる

また、列挙の部分の文章で伝える情報はテーマの中で全く異なるものを伝えても大丈夫です。

この列挙の部分の文章では、1つ1つの情報を紹介する役割があります。

調べたり、知っている情報を細かく書くことができます。


まとめで伝えたいことを振り返られる

そして、最後のまとめ。

このまとめの役割は、列挙の部分で伝えた情報を1つの文章としてまとめること。

1度伝えていますから、「こういうことでした」程度でもかまいません。

それぞれの情報が結びつき、読む方に覚えていてもらいやすい振り返りにもなるのではないでしょうか?



具体例


例を上げてみましょう。

最近の本の紹介記事からどの時代でも通用する生き方の教科書 漫画『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 - 本当に本が読みたくなる読書のブログを例にあげてみますね。


全体像〜リード文章

今回は「世界一受けたい授業」で取り上げられ、1時は本屋さんで品切れにもなった吉野源三郎さんの『君たちはどういきるか』を紹介します。

毎日の学校生活で悩みが尽きない「コペル君」、コペル君の悩みを一緒に考え、ヒントを与えてくれる「おじさん」
このおじさん、凄いです。

おそらく生きていたら、今140〜150歳、明治生まれの方ではないかと思いますが、今私たちの悩みのヒントになる考えを当時持っていたんです。

もしかしたら、悩みの本当のヒントというのは時代を越えてと変わらないものなのかもしれません。

それでは、どうぞ!


列挙1〜読みたくなったキッカケ


2017年10月末に放送された「世界一受けたい授業」でたまたま目にしたからです。

その日はたまたま番組を見ていて、生き方や働き方の実用書を執筆する斎藤孝さんが吉野源三郎さんを紹介していました。

漫画と齋藤孝さんの解説で物語は進み、吉野源三郎さんの子どもの頃のあだ名「コペル君」と「おじさん」のやり取りが印象的でした。

大正から昭和にかけてのエピソードで、おじさんの語る教訓がとても現代的ー現代的というより、古くからあって今でも通じる考え方だなぁと思い、すぐに本屋さんで注文しましたよ。


列挙2〜吉野源三郎さんの紹介

⑴経歴

吉野源三郎さんは1899年に生まれ、1981年まで活躍された児童文学の作家さんでもあります。

今では著作よりも、岩波書店を発展させた経営者として有名なのではないでしょうか?

吉野源三郎さんは東京帝国大学の文学部で哲学を学ばれた後、東京大学図書館に就職されました。

お若い頃から本一筋だったんですね。

その後は、岩波書店で活躍され明治大学教授にまでなっています。

吉野源三郎さんは平和主義者としても活動していて、戦時中は逮捕もされています。

確かに今回取り上げた『君たちはどういきるか』の考えでも、1人の人間と社会がどうあるかを説いているので、「お国のため」の考えが強い当時は世の中に受け入れられなかったのかもしれません。


⑵他の本の紹介

『人間の尊さを守ろう』リンク
君たちはどう生きるか』小説版 リンク


列挙3〜本の構成と読みやすさ

⑴本の構成

1,変な経験 p24〜
ものの見方について(おじさんのノート) p48〜
2,勇しき友 前編 p54〜
3,勇しき友 後編 p76〜
真実の経験について(おじさんのノート) p96〜
4,ニュートンの林檎と粉ミルク p106〜
人間の結びつきについて(おじさんのノート) p136〜
5,貧しき友 p146〜
人間であるからには(おじさんのノート) p164〜
6,ナポレオンと4人の少年 p180〜
偉大な人間とはどんな人か(おじさんのノート) p204〜
7,雪の日の出来事 前編 p226〜
8,雪の日の出来事 後編 p252〜
9,石段の思い出 p276〜
人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて(おじさんのノート) p292〜
10,凱旋 p300〜
11,春の朝 p320〜


羽賀翔一さんの漫画がほとんどを占め、エピソードを伝える漫画と漫画の間に「おじさんのノート」と呼ばれる教訓のページがあります。

小説版と見比べたのですが、「おじさんのノート」はどちらも内容は同じでした。


⑵読みやすさ

今まで私が紹介した本の中で「最も読みやすい本」です。

それは、エピソードを漫画でわかりやすくイメージすることができ、そのエピソードへの教訓を活字で記載しているためです。

おそらく、読書を全くされない方でも負担なく読めるはずですよ。


列挙4〜3つの気づき、人間とはどう生きるか?

⑴自分が中心か世の中が中心か

コペルニクスのように、自分たちの地球が広い宇宙の中の天体の一つとして、その中を動いていると考えるか、それとも、自分たちの地球が宇宙の中心にどっかり座りこんでいると考えるか、この二つの考えた方というものは、実は、天文学ばかりのことではない。世の中とか、人生とかを考えるときにも、やっぱり、ついてまわることなのだ。
子供のうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考え方をしている。子供の知識を観察してみたまえ。みんな、自分を中心としてまとめ上げられている。
中略)
それが、大人になると、多かれ少なかれ、地動説のような考え方になってくる。広い世間というものを先にして、その上で、いろいろなものごとや、人を理解してゆくんだ。
しかし、大人になるとこういう考え方をするというのは、実は、ごく大体のことに過ぎないんだ。人間がとにかく自分を中心として、物事を考えたり、判断するとい性質は、大人の間にもまだまだ根深くのこっている。
中略)
たいがいの人が、手前勝手な考え方におちいって、ものの真相がわからなくなり、自分に都合の良いことだけを見てゆこうとふるものなんだ。
ものの見方について(おじさんのノート) p48〜


⑵人間として生きていけること

コペル君!「ありがたい」という言葉によく気をつけてみたまえ。この言葉は、「感謝すべきことだ」とか、「お礼をいうだけの値打ちがある」とかという意味で使われているね。しかし、この言葉のもとの意味は、「そうあることがむずかしい」という意味だ。「めったにあることじゃあない」という意味だ。
自分の受けている幸せが、めったにあることじゃあないと思えばこそ、われわらは、それに感謝する気持ちになる。それで、「ありがたい」という言葉が、「感謝すべきことだ」という意味になり、「ありがとう」といえば、お礼の心持ちをあらわすことになったんだ。
ところで、広い世の中を見渡してらその上で現在の君をふりかえって見たら、君の現在は、本当に言葉どおり「ありがたい」ことではないだろうか。
人間であるからには(おじさんのノート) p164〜


⑶間違いも「自分の行い」と認めること

では、人間だけが感じる人間らしい苦痛とは、どんなものだろうか?
中略)
一筋に希望をつないでいたことが無残に打ち砕かれれば、僕たちの心は目に見えない血を流して傷つく。やさしい愛情を受けることなしに暮らしていれば、僕たちの心は、やがて耐えがたい渇きを覚えてくる。
しかし、そういう苦しみの中でも、一番深く僕たちの心に突き入り、僕たちの目から一番つらい涙を絞り出すものはー自分が取り返しのつかない過ちを犯してしまったという意識だ。自分の行動を振りかえってみて、損得からではなく、道義的な心から、「しまった」と考えるほどつらいことは、おそらくほかにはないだろうと思う。
そうだ。自分自身そう認めることは、ほんとうにつらい。だから、たいていの人は、なんとか言い訳を考えて、自分でそう認めまいとする。
しかし、コペル君、自分が誤っていた場合にそれを男らしく認め、そのために苦しむということは、それこそ、天地の間で、ただ人間だけができることなんだよ。
人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて(おじさんのノート) p292〜

まとめ〜『君たちはどう生きるか?』のまとめ


『君たちはどういきるか』、私は人間として当たり前に生きられているのかなぁ?と考えるきっかけになる1冊でした。

中でも、「人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて(おじさんのノート) 」は、今での自分の悩み、過ちを思い起こさせられます。

大人自身が自分を見つめ直すために読んでもいいですが、子どもたちに読ませてあげたいと思いますよ。

番組は忘れてしまいましたが、夕方のNHKラジオで教育関係の専門家の方が『君たちはどう生きるか』を義務教育の教科書にする案が話題になっていると話していました。

自分の子ども、親戚や友人のお子さん、先生をされている方は生徒さんにもいいのではないでしょうか?

小説版は時代を感じる言い回しになっており、子どもたちにはむずかしいかもしれません。

漫画版でしたら、エピソードは漫画になっていますから物語と教訓が記憶に残りやすいと思いますよ。


紹介記事に向いている「列挙型」のフォーマットのまとめ


このシリーズで紹介する6種類のフォーマットの中で、紹介記事に向いているのは「列挙型」と呼ばれるフォーマットです。

列挙型のフォーマットでは、整理された情報が伝えられる、2つ以上の異なる情報を伝えられる、まとめで伝えたいことを振り返られる3つの特徴があります。

そのため、いくつかの情報を伝える必要がある紹介記事に列挙型のフォーマットが向いています。


列挙型のフォーマットの紹介記事はいかがでしたか?

私は「本の紹介」のカテゴリーでさっそく使い始めていますよ。



「本の紹介」書評の文章のフォーマットはこちら↓
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文章の書き方シリーズ、10種類のフォーマットのまとめ↓
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上手な文章の書き方シリーズはこちら↓
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