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うつに効果が認められた読書療法と2冊の本

うつに効果が認められた読書療法と2冊の本

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読書で病気が治るなら、読むだけならとても楽に思えませんか?

もちろん、そんな都合よく病気が治る本は限られたいます。

本を読んで「うつ病」など心の病と呼ばれる病気を治す技術は「読書療法」と呼ばれています。

今回は、読書療法で取り上げられる2冊の本のお話をさせていただきますね。

読書療法という治療

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読書療法

読書療法はうつ病の治療の1つ、認知行動療法と呼ばれる治療に含まれています。

認知行動療法は考え方を整理する治療で医者や臨床心理士など、心理学の専門家の指導を受けて行われています。

そこで、注目されているのが読書療法と呼ばれる方法。

詳しくは専門サイトや心療内科クリニックのホームページで解説されていますが、考え方を整理する方法の書かれた本を読むというもの、まさに「読書療法」ですね。


うつ病に効果が認められた

本を読むだけでうつ病に効果があるの?
と疑問に思われるのは当然ですよね。

それだけで辛い症状が良くなるなら、読書療法の本はベストセラーになり、うつ病の方は減っているはずです。

それでも、効果があることは事実のようです。

ハーバード大学で偽薬の効果を専門に研究しているアービング・カーシュ(Irving Kirsch)博士の研究では、軽度から中等度のうつ病の方で認知行動療法と読書療法を受けた方を比べた結果。

3カ月後の効果はどちらも同じ程度だったとのことです。

読書療法は専門家が行う認知行動療法と同じ位の効果があったことになりますね。



読書療法で効果のあった2冊の本

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読書療法で効果が高いといわれる2冊の本を紹介します。

残念ながら、どちらも書店で読むことはできませんでした。


『うつのセルフ・コントロール

著者:ピーター・M・レヴィンソン
訳者:熊谷久代
出版社:創元社

かなり古くから知られている本のようです。

本屋さんで見つけれなかったのが残念ですが、レビューでは現代でも違和感を感じない内容で書かれているようですね。


『いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法』

著者: デビッド・D・バーンズ
訳者:
出版社:星和書店

英語版は300万部以上が売れているベストセラー。

著者のデビッド・D・バーンズ先生は現在はスタンフォード大学で、認知行動療法のエキスパートとして有名なようですよ。



他にもありそうな予感

考え方の実用書

例えば、昨年出版されて話題になった田中圭一さんの『うつヌケ うつのトンネルを抜けた人たち』、自身のうつ病体験と同じようにうつ病に悩む方の生活を取り上げた作品もあります。

専門家の方が研究成果に基づいて書かれた本の信頼性が高いことは当然ですが、実体験のある方の書かれた本は同じような悩みを持つ方にとって生活にすぐに生かせる内容なのではないかなと思えます。


仏教関連の本

最近のマイブームでもある、仏教の考え方。

人の悩みに古くから向き合ってきた実績もあり、内容によっては考え方を整理する手助けになるのかなぁと思いますよ。



読書療法のまとめ

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今回の「読書の豆知識」は、読書ブログらしく読書が暮らしに役立つ情報を取り上げてみました。

読書療法は軽度から中等度のうつ病の方には、専門家の方が行う認知行動療法と同じ程度の効果がある治療法です。

読書療法には2冊の本が効果があるといわれていますね。

どちらもうつ病治療を専門に研究する海外の方が書かれた本でした。

実際に読書療法で読まれる本を手に取って紹介させていただきたいですね。


読書療法のお話はこちら↓
www.yu-hanami.com
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