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本の賞の種類って?〜大衆文学(エンターテイメント小説)の6つの賞

本の賞の種類には何がある?大衆文学の6つの賞

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「小説の賞シリーズ」第2回、今回は大衆文学の賞のお話です。

多くのジャンルがあって、ひとまとめにできない大衆文学。

6つの賞を選びましたので、紹介していきますね。

ひとまとめにできない大衆文学


純文学が小説の芸術性を重視しているのに比べ、小説のテーマとストーリーの面白さを重視しているのが大衆文学と言われています。

以前、純文学と大衆文学のお話をさせていただきましたが、新たな発見もありました。

それは「エンターテインメント作品」「エンターテイメント小説」と呼ばれる呼び方。

最近では、推理小説SF小説ファンタジー小説とジャンルの広まった大衆文学をまとめる用語としてはエンターテインメント作品、エンターテイメント小説と呼ばれているようですね。

文学賞の募集でも、ほとんどの賞で「エンターテインメント作品(エンターテイメント小説)を募集します」とありました。

細かく分類はしないで、広く楽しみのある小説を募集しますよということなのでしょう。


既に発表された小説が対象の文学賞

直木三十五賞(直木賞)

対象: 既に発表された長編小説もしくは短編集
主催: 公益財団法人 日本文学振興会
選考: 浅田次郎伊集院静北方謙三桐野夏生、髙村薫、林真理子東野圭吾宮城谷昌光宮部みゆき
賞金:正賞は懐中時計、副賞100万円
公式サイト: 各賞紹介|公益財団法人日本文学振興会

芥川賞と同じくらい有名で、年に2回の受賞作が気になるのは直木三十五賞(直木賞)ではないでしょうか?

本来の対象は、「新人作家よる大衆小説作品」といわれていました。

現在では、新人作家さんというよりもベテランの作家さんの文学賞になっています。

現在の対象では、「新人及び中堅作家による大衆小説作品に与えられる文学賞」とあり、ベテランの人気作家さんの文学賞と位置付けられています。

選考は芥川賞と同じ年2回、12月から5月までの上半期は7月、6月から11月までの下半期は翌年の1月に発表されています。

選考委員に東野圭吾さん、宮部みゆきさんがいることで「芸術性よりもストーリー重視」の大衆文学らしさがあるのではないでしょうか?


山本周五郎賞

対象:既に発表された小説、その他の作品
主催: 一般財団法人 新潮文芸振興会
選考: 石田衣良荻原浩角田光代佐々木譲唯川恵
賞金: 記念品、副賞100万円
公式サイト: 山本周五郎賞 | 新潮社

山本周五郎賞は、毎年5月に発表される大衆文学の文学賞です。

対象は既に発表された小説とありますが、選考期間内に販売された単行本から選ばれることがほとんどです。

選考は4月から次の年の3月まで、選考会の記録や選考委員の書評を新潮社の雑誌『小説新潮』に掲載して、どのように選考したかを明らかにしていることが直木賞との違いといわれています。

選考委員には、多くの方に読まれた『池袋ウエストゲートパーク』の石田衣良さんが有名ですね。



公募の新人文学賞

角川春樹小説賞

対象:未発表の長編小説((ミステリー小説、時代小説、ホラー小説、ファンタジー小説、SF小説、その他)
主催: 株式会社 角川春樹事務所
選考: 北方謙三、今野 敏、角川春樹
賞金:記念品、賞金100万円、単行本化の際の印税
公式サイト: 第5回 角川春樹小説賞 募集のお知らせ - 株式会社 角川春樹事務所

角川春樹小説賞は、角川春樹事務所が主催する、未発表の長編小説を対象にした文学賞です。

興味深いところは、小説のジャンルは問わないとされているところではないでしょうか?

募集期間は11月の第4木曜日、発表は翌年の6月下旬。

受賞作は単行本化され、角川春樹事務所の規定の印税が支払われるようです。


ポプラ社小説新人賞

対象:未発表の長編小説(ジャンルは問わず)
主催: 株式会社 ポプラ社
選考:ポプラ社編集部
賞金:記念品、賞金200万円、出版後の印税
公式サイト: 第8回|ポプラ社小説新人賞|文学賞|ポプラ社

ポプラ小説新人賞は、かつてはポプラ社小説大賞と呼ばれていた文学賞

ジャンルを問わない未発表の長編小説を対象にしています。

他の文学賞に比べて特徴があるのは、選考方法です。

現役のポプラ社編集部が、作品の出来栄えから、「多くの方に読まれる作品か?」といった実際に出版後に売れるのかまでを審査する点。

自称作はポプラ社から出版されますが、実際の出版会議を経たお墨付きもあり小説家として暮らしていきたい作家さんには魅力的な賞なのではないでしょうか?

募集は6月末日、その年の12月に発表が行われています。


日本エンタメ小説大賞

対象:未発表の長編小説(ジャンルは問わず)
主催: 日本エンタメ小説大賞実行委員会(カルチュア・コンビニエンス・クラブニッポン放送、リンダパブリッシャーズ)
選考:石田雄治(第1回)、久保田修(第2回)
賞金:20万円
公式サイト: 新人発掘を目指す【日本エンタメ小説大賞】

日本エンタメ小説大賞は、他の文学賞とは大きく異なる特徴があります。

それは、作品の面白さだけではなく、「映画の原作小説」として映画化をする目的で作品を募集していること。

審査委員も『のぼうの城』や『るろうに剣心』の映画プロデューサー久保田修さんが務めています。

他にも受賞作品の著作権は作家さんが持っていていいとされています。

小説家デビューとシナリオライターデビューの両方が叶うかもしれませんね。
募集締め切りは3月末日、発表は6月になっていましたよ。

暮らしの小説大賞

対象:未発表の中編小説、長編小説
主催:産業編集センター出版部
選考: 産業編集センター出版部
賞金:100万円
公式サイト: 暮らしの小説大賞

暮らしの小説大賞は、私も今回調べてみて初めて目にした文学賞でした。

「生活の、もっと身近に小説を」をテーマに、ジャンルを問わない「心をゆさぶるエンタテインメント小説」を募集しています。

募集の締め切りは11月末日、翌年の5月に発表、そして産業編集センター出版部から単行本が出版されます。

今年2018年の発表が第5回と、まだまだ始まって間もない文学賞ですが、受賞作には興味を惹かれる作品が多くありました。

花水(hanami)の興味が湧く作品もあったので、面白そうな作品を取り上げて紹介していきたいですね。


注目の大衆文学(エンターテイメント作品)の文学賞は?


今回紹介させていただいただけでも、6つもある大衆文学の文学賞

どの賞に注目してみましょうか?

まずは、直木三十五賞(直木賞)。

花水(hanami)の直木賞受賞予想は、過去に2回行って外しています。

読書ブロガーとして、次回こそは当てたいものです。

もうひとつ面白いなぁと思えたのは、暮らしの小説大賞です。

こちらは、公式ページから過去の受賞作品を見てみるとすごく興味の湧く作品ばかりでした。

そこで、今年の5月には暮らしの小説大賞受賞作品予想をしますね。

また、過去の受賞作品も本屋さんで探してみて紹介させていただきますよ。


「小説の賞シリーズ」第2回は大衆文学(エンターテイメント作品、エンターテイメント小説)の文学賞のお話でした。

次回第3回は、推理小説の賞のお話です。

お楽しみに!


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