本当に本が読みたくなる読書のブログ

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人生の土台になる本『超訳 努力論」〜概要編

超訳 努力論』の概要

著者:幸田露伴
訳者: 三輪裕範
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
分類 :思想・哲学、生き方の実用書



本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧のみなさま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。

目玉記事で紹介すると言っていましたが、先月は紹介できなかった『超訳 努力論』を紹介しますね。

「人生の教科書」には『超訳 努力論』がおすすめ

「人生の教科書」がないなら作ってみる

「人生の教科書」、当然ですがこの世に存在しませんよね。

もちろん、無いのも知っていました。

たった1冊の本、たった1人だけの考えで道を照らせるほど、楽な道ではないはず。

それでも欲しい、そう思ったときに「ベースになる本を探して、出会った人の考えを綴っていこう」と閃きまた。

真っさらの0からではなく、土台だけは共感できる本を見つけて、そこに書き加える。

そのときに目に止まったのが『超訳 努力論』でした。


超訳 努力論』は「人生の教科書」向きなの?

「ベースになる本に出会った人の考えを書き綴る人生の教科書」。

この目的に必要な条件は、①暮らし全般で広く浅い内容 、②「生きる」という基本を抑えている、③適度な空白と見やすいページ、この3つを抑えている本はハードカバーの「超訳本」でした。

探していたときには、『超訳 ブッタの言葉』『超訳 ニーチェの言葉』など迷うものもありました。

その中でも、原著を書いた著者が日本人でもある幸田露伴『努力論』の超訳本『超訳 努力論』を選ぶことにしました。


幸田露伴と三輪裕範

幸田露伴の略歴

原著『努力論』の著者、幸田露伴は何と江戸時代から昭和の時代までを生き抜いた小説家です。

作品が多すぎて書ききれませんが、『水の東京』などは名前を聞いたことはあるのではないでしょうか?
幕末の戊辰戦争の中を幼い体で生き抜いた後は、学生時代から文学に親しまれていたようです。

専門学校を卒業後は、現代の公務員にあたる電信技師という仕事につきましたが20歳の頃に作家としての活動を始めました。

同じ世代の文豪、尾崎紅葉と「写実主義尾崎紅葉、理想主義の幸田露伴」と呼ばれ文学の一時代を築いたといわれています。

その後は多くの作品を送り出した功績で、京都大学で講師につきましたが奥さんの介護もあって、僅か1年でやめてしまったようです。

ちなみに1911年の『滑稽御手製未来記』では電気自動車、非接触充電(inductive charging)など100年後の未来の技術に触れているところも興味深いところですね。

あと作家さんには「さん」をつけている花水(hanami )ですが、幸田露伴は呼び捨て、失礼じゃないんですか?

一応、幸田露伴は偉人の中に入ると思うので、今回はそのまま読んでいます。

織田信長徳川家康と同じように呼んでいるだけですよ。


三輪裕範の略歴

三輪裕範さんの本は、ビジネス書や自己啓発書を読まれる方なら、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

MBAを取得して、伊藤忠商事でビジネスの第1戦で活躍されたビジネスマンでもある三輪裕範さん。

仕事に対しての知識も経験も十分にお持ちですよね。

さらに各経済誌にご自身のコラムコーナーをお持ちなほどの読書家でもあります。

「頑張って生きること」の規範でもある『努力論』、この本を現代で活用し直す訳者としてはピッタリの人物なのではないでしょうか?

幸田露伴、三輪裕範の本の紹介

超訳 努力論』の構成と読みやすさ

超訳 努力論』の構成

まえがき
第一部 努力論
Ⅰ 努力で運命を切り開く 001〜020
Ⅱ 幸福を引き寄せる 021〜045
Ⅲ 目標に向かって進む 046〜069
Ⅳ 無理のない生き方をする 070〜083
Ⅴ 自分の「気」をコントロールする 084〜109

第二部 終身論
Ⅵ 高級な感情を育てる 110〜149
Ⅶ シンプルな生活を送る 150〜177
Ⅷ 自分と人の能力を伸ばす 178〜200
Ⅸ 事業を発展させる 201〜212
Ⅹ 人間関係を築く 213〜233


超訳 努力論』の構成は、『努力論』と『修身論』の二部構成になっています。

数字のⅠ〜Ⅹまでが1つの章になっていて、扱うテーマがまとまっているので読むペースに合わせて区切る目安になるでしょう。

原著もそうですが、第一部の『努力論』では自分の内面と向き合い生き方を選択することがテーマ。

第二部の『修身論』では、自分に加えて周囲の人との人間関係も含めた生き方がテーマです。

1ページには、1つのテーマの格言と超訳があります。

空白も多く、1ページの文字数は200〜400文字とかなり少なめ。

書き込みをするには、最適な本だと思いますよ。


超訳 努力論』の読みやすさ

『努力論』幸田露伴を手に取ったことがある方はご存知かと思います。

原著では、書かれた時代が明治時代ということで文章の表現が少し理解しづらい内容もあります。

超訳 努力論』は、1つのページで1つのテーマを取り上げていること、文章表現が特にわかりやすく書かれていることが特徴。

空いた時間に、1日1ページずつでも読み進められて内容を覚えておきやすいほど読みやすいですよ。



超訳 努力論』お勧めの理由

現代風に訳されている実用性の高さ

①暮らし全般で広く浅い内容 、②「生きる」という基本を抑えている、③適度な空白と見やすいページ、というという条件でした。

この3つを実用性に当てはめると、①②が「本の内容が活用できるか」の実用性、③が「書き込み用の本」としての実用性になります。

1つ目の「内容が活用できるか」の実用性です。

「昔の考えを今の時代に使えるの?」と思うのは当然です。

特に戦争前後の考え方も含まれているわけですし。

ですが、同じ時代に書かれた人気のベストセラー『君たちはどう生きるか?」は今の時代に合った考え方を伝えています。

最近世界中でも取り入れられている仏教関連の考え方の本、仏教の教えはお釈迦様が直接教えを説いていた時代では2000年も前のもの。

人の悩みや、辛く感じることが変わらない限り、基本的な考え方の元は変わらないのではないでしょうか?

さらに、現代の日本社会に合わせてビジネス界を生き抜いてきた三輪裕範さんのよって現代風に訳されているのも実用性が高い理由になります。

もう1つ、「書き込み用の本」としての実用性です。

こちらは、1つのページが1つのテーマになっていることと、空白が十分にあり実用性が高いのは間違いないでしょう。


著者、訳者どちらにも実績のある信頼性

実用性やビジネス書の信頼性は、著者に実績があって、実体験を含むかです。

原著の幸田露伴は、作家として活動するまでは一般社会人として働いた経験もあり、文学の専門教育を受けたわけでもありません。

多くの作品を送り出し文化勲章を受賞した実績は、努力の賜物であることは間違いないでしょう。

訳者の三輪裕範さんは、私よりもビジネスの業界にいる方やビジネス書をよく読む方の方が詳しいのではないでしょうか?

伊藤忠商事という大企業を発展させた、「働くこと」についての確かな実績がありますものね。




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