実用書とビジネス書の僅かな違い〜目的と対象と内容の違い
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧のみなさま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
趣味にも使える本を実用書、仕事で使う本はビジネス書といわれています。
自分にとってはいいのですが、仕事が違うと営業マンにとっての「話し方のビジネス書」は、プログラマーさんがサークルで使う実用書かもしれません。
そんな、線引きの難しいしとビジネス書のわずかな違いを見つけてみました。
- 実用書とビジネス書の僅かな違い〜目的と対象と内容の違い
実用書とは?実用書の定義
実用書の定義は、辞書では次ようになっていました。
「日常生活で役立つための技能・知識・情報などを主とした本」
この定義では、実用書は2つの目的を持って読まれる本ということになります。
実用書の種類
実用書の分類は、「日常生活で役立つ本で、技能、知識、情報が主な内容」です。
実用書の種類はこの「日常生活」の種類だけありますが、このブログでは2つに分けることにしています。
仕事や暮らしの実用書
仕事や暮らしに役立つ技能、知識、情報が本を「仕事や暮らしの実用書」としています。
身近な内容ではブログの運営方法などですね。
生き方や人生の実用書
そして、同じ日常生活でも生き方や物事の考え方、気持ちの持ち方などの本を「生き方や人生の実用書」としています。
最後の紹介では仏教の考え方で暮らしの中の悩み事に答える本がありました。
実用書の実際
ここで、今まで紹介させていただいた実用書を例としてあげてみます。
仕事や暮らしの実用書
仕事や暮らしの実用書では、染谷昌利さんの『世界一やさしいブログの教科書1年生』があります。
ブログ運営に必要な情報が幅広く書かれていて、成功しているブログの運営方法を実例で取り上げている、まさにブログ運営の実用書です。
http://www.yu-hanami.com/entry/2017/05/12/073437www.yu-hanami.com
生き方や人生の実用書
生き方や人生の実用書では、鳥沢廣栄さんの『超訳 仏教の言葉』があります。
悩み事相談をされているお坊さんが、私たちの悩み事を解決される仏教の言葉を厳選した、生き方の実用書といえます。
ビジネス書とは?ビジネス書の定義
ビジネス書の定義で最も当てはまる内容はこちらでしょう。
「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」ビジネス書大賞
仕事の役に立つビジネス書のNo. 1を選ぶ、ビジネス大賞の定義ですので間違いありません。
ビジネス書と呼ばれる本は対象とする人と内容が明確ですね。
ビジネスパーソンが対象
まずビジネスパーソン、仕事をしている人を対象にしています。
ここでいう仕事は、何らかの経済的な活動のことを言います。
極端に言うと、小学生の方に向けた内容ではないということでしょう。
学びや新たな気づきを起こす内容
そしてビジネス書の内容は、「学びや気づきを起こす」とあります。
例えば、PDCAの仕組みの本を読み、仕事のやり方に改善が必要だと「新たな気づき」を起こす内容を含む本のことでしょう。
ビジネス書の種類
ビジネス書の種類は実用書に比べると少ないですが、それでも仕事の数だけあります。
このブログでは私が実践したビジネス書を詳しく紹介していますので、次の3つを例に上げてみます。
プレゼンテーション
プレゼンテーションは業界を問わず必要な技術ですよね。
何も壇上に立ってスライドの前で華麗に話すばかりがプレゼンテーションではないはず。
お客様に商品を説明することも立派なプレゼンテーションですよね。
そんなプレゼンテーションを基礎から応用まで学べるカーマイン・ガロさんの『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』は、長くビジネスパーソンに読まれているビジネス書の1つです。
リーダーシップ、マネジメント
係長や主任に昇進する若い方もいますよね。
かつては、私もプロジェクトリーダーとして1つのチームを運営していました。
リーダーシップやマネジメントの言葉を初めて知ったほど何もわからない頼りないリーダー。
メンバーに隠れて、メンバーを頼りにして頼られるリーダーを目指す方は守屋智敬さんの『シンプルだけど重要なリーダーの仕事』は、メンバーのためのリーダーという心構えを持てるビジネス書でしたよ。
http://www.yu-hanami.com/entry/2017/05/26/071836www.yu-hanami.com
用途・対象・内容で分けられる実用書とビジネス書の3つの違い?
実用書とビジネス書の定義に触れたところで、いよいよ本題。
実用書とビジネス書の違いを明らかにしていきますね。
ポイントは、実用書とビジネス書の用途、対象、内容の3つです。
実用書とビジネス書の違いは目的が仕事か?日常生活か?
本を読む目的が仕事に生かすか、それとも日常生活に生かすかでは違いは説明しきれませんよね。
それは、日常生活に何が含まれるのかはすごく幅広いからです。
仕事が生活の一部の人も、逆に生活の一部が仕事の人もいます。
そこで、「誰に向けた本か」と「内容がすぐ役立つ内容か」、それとも読む方自身に「気づきを起こす内容か」で分けてみましょう。
対象がビジネスパーソンか?普段の暮らしか?
本の対象がビジネスパーソン向けのものがビジネス書、普段の暮らしで読む人向けに書かれたものが実用書。
こう分けると、すっきり分類できます。
ビジネスパーソンが対象なら、専門用語や業界の詳しい仕組みを解説していて、他のことに生かせることは少ないでしょう。
普段の暮らしで読む人も向けに書かれた内容なら、できるだけ誰でも読みやすい用語や内容で書かれています。
内容がすぐ役立つ内容か?新たな気づきを起こす内容か?
そして、最も分けやすい部分がこの2つです。
すぐ役に立つ内容
本を読んで、そのまま実践しすることで、すぐ役に立つ内容が書かれている本が実用書。
新たな気づきを起こす内容
本に書かれてある内容を理解して、仕事のやり方に改善が必要だと考えを取り入れてから自分で「新たな気づきを起こす」ことが書かれてある本がビジネス書ということになります。
実用書とビジネス書のまとめ
最後のまとめに入る前に、実用書とビジネス書の復習もかねて、定義を見直してみます。
実用書とは?
普段の暮らしで読む人向けに書かれた、すぐ役に立つ内容が書かれている本。
ビジネス書とは?
ビジネスパーソン向けに書かれた、新たな気づきを起こす内容が書かれている本。
そうは言っても読む人によって違う
ここまで辞書と出版社の見解を元に分類しましたが、本は読む人のものだと思います。
例えば、エッセイの中に仕事に生かせる考え方があったのなら。
そのエッセイは読んだ方にとって、立派なビジネス書なのだと思います。