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日本の将来を不安に思う人に読んで欲しい『希望の政治 都民ファーストの会講義録』 小池百合子

『希望の政治 都民ファーストの会講義録』 小池百合子

著者:小池百合子
出版社:中央公論新社
ジャンル:政治、経済


キッカケは2017年の衆議院選挙


『希望の政治』を手とったキッカケは、2017年の衆議院選挙でした。

選挙には、もちろん行っていましたよ。

ですが、それまでは自分の生活に都合のいい政策を掲げる政党に投票していただけでした。

ちょうど小池百合子都知事の「希望の党」が立ち上がったこともあり、本当に自分たちの先の暮らしを考えてくれる政治家に投票しようと思い、政治家の方の本を何冊か読んでみました。

その中で、今の日本の現状を暮らしている私たち目線で把握しているのは小池百合子都知事の「希望の党」なのかなぁと思い、少し遅いですが紹介させていただきます。


小池百合子さんの紹介

経歴

著者の希望の党 小池百合子東京都知事は、きっと知らない方はいないでしょう。

小泉政権時代に環境大臣防衛大臣を務めたあと、都民ファーストの会を結成し2016年の東京都知事選で勝利して現在東京都知事の仕事につかれています。

小池百合子さんの最近の経歴はよく知られていることですが、学生時代はエジプトのカイロ大学文学部で勉強され、国際番組のニュースキャスターとして活躍されていました。

座右の書は第二次大戦で日本軍の首脳部が犯した失敗を分析した『失敗の本質』だそうです。

政治家になっていなかったとしたら、ベンチャー企業家になっていたと本の末尾にも書かれているように、「古き良き」を大切にする政治家の方々の中では非常に発想豊かで将来を見据えた物事の考え方をする方という印象を受けます。


他の本の紹介

『異端のススメ』

異端のススメはテレビでお馴染みの林修先生の共同著書です。

林修先生自身も銀行員から予備校教師へ「異端」の転職をしていて、小池百合子さんと林修先生、考え方も近いものがありそうですね。


『無電柱革命』

今回紹介する『希望の政治』にも書かれていますが、私たちが身近に感じている電柱。

景観だけではなく、阪神淡路大震災でも被災者の方の救助を妨げた原因の1つでもあります。

『無電柱革命』は東京都の街づくりの具体的なお話で、世界都市東京を先進国の首都らしい綺麗で安全な街にしていく構想があるようですね。



本の構成と読みやすさ

本の構成

はじめに p3〜
第1章 私の原点 p19〜
第2章 予算とメリハリ p61〜
第3章 都市をデザインする p95〜
第4章 大小さまざまな改革を p135〜
第5章 東京の希望、日本の希望 p165〜
小池塾長への20の質問 p189〜
あとがき p197〜

タイトルの通り、本の構成は講義録です。

それぞれの章では、小池百合子さんの都政のテーマに対する考えが書かれた後、具体例や専門的な内容では他の講師の方の見解が書かれています。

政治を取り扱う本の中では、写真や図解が10ページに1カ所と多い方なのではないでしょうか?


読みやすさは普通の新書

『希望の政治』は、特別読みやすい本ではありません。

そう言ってしまうと、「読みにくい難しい本?」と思われてしまいがちですよね。

政治の内容を扱い、政治に興味がある方に向けた本ですので、基本的な政治の仕組みを知っていなければ少々難しく感じる程度です。

会見ではカタカナ言葉の多い小池百合子さんですが、本の中では書いてあるカタカナ言葉の意味や例えが書かれています。

カタカナ言葉も、意味がわかれば伝わりやすい言葉なのかもしれませんね。


小池百合子さんの目指す3つの将来

3つの目を持つ

「自分はこれだけ頑張っている」ではなく、「社会での自分の立ち位置がどうか」を客観的に見つめることが重要、と述べました。
「他と比べて差別化できるスペシャルな何かを持ち、磨き続けることが大切である」ともお伝えしました。
このよつに自分を客観視するには「3つの目」を持つことが重要です。
政治家に限らず、ビジネスマンにも、学生にも必要な要素だと思います。
中略)
まずは、「鳥の目」です。
自分だけ、または自分が帰属する組織だけをみているのでは十分ではない。
全体、全容を見なければ、自分がどこに立っているのか、その位置がわかりません。
それにより、自らの価値を客観的に認識し、進むべき道を定めるというものです。
中略)
次に「虫の目」であります。
大空から見渡すだけではなく、小さな虫になる。
虫の目からミクロの部分をよく見る。
接近してつぶさに観察する。
物事を俯瞰した視点で見て、さらに緻密な検証も行うことで、真に何が必要か、わかります。
中略)
最後は「魚の目」です。
魚群探知機という言葉があるように、魚は群れをなします。
もともと私自身は群れることは好きではありません。
むしろ逆に張ってみようと天邪鬼なところがあります。
けれども、時代の流れ、歴史の流れを見ていくことも重要だと考えています。
今何が多くの人の心を鷲づかみにしているのか、なぜそうなっているのか。
大きな流れを観察し、全体の流れを見極める目も必要です。

第4章 大小さまざまな改革を p137〜


この3つの目のお話は、政治だけではなく暮らしにも役立てれることと思えました。

鳥の目と虫の目の例えは、よく目にすることと思います。

例えば自分の職場だけではなく、その業界全体を見渡して、自分の職場や自分自身はどの程度の場所にいるのかといった大きな目線。

虫の目では、目の前にある物事を細かく分析する目線ですね。

魚の目は、初めて聞きました。

世の中の流れを見極める目も必要になってくる。

この魚の目、3つの目の中でも働いて収入を得るためには1番大切な目線なのかもしれません。


待機児童問題は空き家問題とセットで解決できる

「なぜ空き家問題と待機児童の解消が重なるの?」
そう思われるかもしれません。
ところが、空家問題と待機児童という全く別の問題を一緒にすることで解決できる道を探りたいのです。
先に述べたように、都内には既に82万戸の空家があります。
中略)
そもそも家が活かされない。
であるなら、都が間に入って、小規模保育所にすべく一定の改修を手伝う。
負債が資産として生まれ変わるのです。
中略)
子どもを生み育てやすくするということは次代を築く人材確保にほかなりません。
何ごとにも「ポイント・オブ・リターン」という帰還不能点があり、ここ数年が東京にとって、日本にとって死活的に重要な期間となるでしょう。

第4章 さまざまな改革を p143~


待機児童問題は、なかなか解決されない問題でもあります。

この第4章だけではなく、『希望の政治』のいたるところで子育てに対する小池百合子都知事の姿勢が書かれています。

東京都内では、区の枠組みを超えて都民の方の子育てを支援する方針をとっていくようですね。

私の暮らす地方都市では、まだまだ先にはなりそうですが、ぜひ東京都で成功して全国に広がってほしいものです。


綺麗な政治を目指す情報公開

責任の所在が不透明な体制を防ぐには、政治の透明度を高めるほかありません。
政治の透明性に関しては、デンマークフィンランドスウェーデンノルウェーといった北欧諸国の実績が光ります。
いうまでもなく、北欧諸国は税金が高いことでも知られています。
中略)
このように税金が高いと、その文、どう使われているのかに納税者が強い関心を抱きます。
だからこそ、徹底的に情報を公開するんです。
中略)
東京都は47都道府県で後ろから数えたほうが早いくらいに情報公開が進んでいませんでした。
塾の冒頭でもお伝えしたように、情報開示請求をしても資料がまっくろけで何もわからないこともありました。
これらを刷新します。
ホームページも順次変えていきます。
先ほど保険の規約みたいな広報誌の話をしましたが、どこに何があるのかわからないようなページの作りでは、情報をいくら出しても十分とは言えません。
ユーザー目線に立って、どこにどの情報があるのかを探しやすくする工夫が必要です。

第5章 東京の希望、日本の希望 p179~


政治の不透明さは、際立っていますよね。

報道でもあるように、資料請求した資料が黒塗りだらけの書類のお話はまだあるやうですね。

資料請求をすることはない方が多いと思いますが、官公庁のホームページを見るかと思います。

リンクで細かなPDF資料につながり、結局調べたいことを見なかったことは経験があるのではないでしょうか?

花水のブログも、すごく見やすいわけではありませんが、官公庁のホームページは簡単でも良いのでスマホで画面をズームしなくても見られる見やすいページになるといいですね。



日本のこれからを考える人に読んで欲しい1冊


2017年の衆議院選挙では、民進との合流で「排除の発言」が取り上げられたこともあり、小池百合子さんの出馬にはなりませんでした。

難しい言葉も多い小池百合子さんのですが、本の中では具体的な目的が上げられていて、日本のこれからには必要な政治家さんなのだと思いますよ。

少子化、待機児童問題、働き方の問題、そして超高齢化社会、日本のこれからに心配される方にはぜひ読んでほしい1冊です。


最近の本の紹介はこちら↓
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