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お経は暮らしに関わるお話だった!般若心経のプレゼンテーション

お経は暮らしに関わるお話!般若心経をもっと身近に感じられるプレゼンテーション


お盆やお墓まいりの季節になると、お坊さんの唱えるお経を聞く機会はあるでしょう。

お経は、「なんだかありがたい」ようにも聞こえ、「なんだかわからない」ようにも思えます。

実は、お経には私たちの暮らしの中で幸せを見つける実践的な方法が書かれていて、お坊さんはそのお話を聞かせてくれている。

今回は、お経を説かれたお釈迦さまが名プレゼンターのようにお経の解説をされるというお話をお届けします。

お経は21世紀の現代なら実用書や理論書のような「本」


仏教関連の本を読むうちに、すっかり連載化した「お経」シリーズですが、第3回で1度一区切りにしますね。

今回のテーマは、「もし21世紀の現代でお釈迦様が教えを説かれていたら」がテーマです。

「たられば話」になってしまいましたが、第1回と第2回で「お経」は呪文や祈祷だけではなく、意味のある「お話」だったとお伝えしていました。

2000年以上経っても通用する、現代とは比べ物にならない貴重な教えを比べるのも畏れ多いこと。

それでも、もし例えるなら生き方や考え方に役立つ本のような形で出版されていたのかもしれません。



もしお釈迦様が現代にいたらTEDのプレゼンテーター!?


もしお釈迦様が、21世紀の現代で教えを解かれていたら…。

ついつい、妄想してしまいます。

こんな風に書くとお坊さんや、仏教の専門家の方に怒られてしまいそうです。

きっと私たちの暮らしに役に立つ考え方を、時代に合わせて教えてくれるプレゼンテーターのような話し方をされるのかなぁと妄想してしまいました。

そこで、世界中のプレゼンテーターが集まるTEDの舞台で、こんな話し方をされるのかも?という妄想をさせていただきました。



『般若心経』をプレゼンテーション!!


お集まりの皆さん、暮らしに悩むことはありますか?

もちろん、ありますよね。

日々の仕事、家族のあり方、個人の生き方、悩みは次々と湧いてきて、なかなか減らないものです。

そこで、今日は悩みを解決する方法、「空」という考え方のお話をさせていただきます。

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それは、観自在菩薩が世の中への考えを深める修行をしていたある時のこと。

菩薩は「この世で起こることは全て“空”なのだ」と閃いたのです。

菩薩は、この「空」という考えを得たおかげで、この世の全ての苦しみから離れることができたのですよ。

今回はこの「空」という考えを皆さんに知ってもらえたら幸いですね。

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お集まりの皆さんも考えてみましょう。

私たちが暮らすこの世の中「現実世界」、ここは「空」なのです。

そして「空」には、現実世界も入っているのですね。

そう、現実世界は「空」で、「空」には現実世界が含まれていることになるのです。

「空」とは、そこになにもないことです。

もっと細かくみてみましょう。

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私たちの持つ五感の「五蘊」、気持ちや考えの「想」、普段の行いの「行」、あとは意識の「識」ですね。

これらも「空」になるのです。

なぜなら、全て頭の中で起こったことだからです。

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例えばこの2つのリンゴを見てください。

きっと赤い方を食べたいでしょう。

それでは、こちらは?

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どちらでもいいのではありませんか?

リンゴは形を見てわかりますね、色がついていたら、そちらの方が美味しく見えますね。

この色と形、私たちが目で見たことが神経を伝わり、脳で「おいしそう」「食べたい」と判断しています。

ですから色があるときは赤い方を選ぶわけですね。

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ここに集まった皆さん、このように全ての現象は世の中にはありません、私たちの頭の中で起こっているだけのこと、「空」なのです。

ですから、生まれることも死ぬことも、綺麗や汚いも、増えたり減ったりすることもないのです。

現象がそこにはない「空」なのですから、気持ちいい気持ち悪いといった感覚もありません。

行動の良い悪い、認識の正しい間違いも、良い想い悪い考えもないことになります。

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悩みや苦しみが生まれる原因。

それは、この世の中の真実を多くの方々が知らないことにあります。

この真実を知らないことを無智と言いますが、この世の中は「空」。

つまり自分たちが感じたり思ったり、行動した結果出来上がっていると理解することで、悩みや苦しみから解放されることができます。

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世の中で起こる全ての出来事、それらにとらわれない状態になったと言うべきでしょう。

とらわれない状態になることで、年をとったと嘆くことや、死ぬことを恐れることも、自分の思っているだけのことなんだと知ることができます。


菩薩は、覚りを得ることを目的としています。

世の中で起こる全ての出来事にとらわれない状態になっているのです。

そのため、世の中に疑いやこだわりを持ってはいません。

世の中に疑いやこだわりを持っていないことは、迷いや欲望が起こらない状態になっていますね。

それは、心静かに正しく物事を見ることができているといえます。


さらに過去から現在、そして未来の如来の方々は、さらに世の中の真実を見ることができているのです。

ここに集まった全ての人々も、そうありたいものですよね。


そこで、世の中で起こる全ての出来事にとらわれない状態を目指すために知っておいてほしい言葉があります。

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この言葉は大いなる神の言葉、大いなる素晴らしい言葉、この上なく貴重な言葉なのです。

この言葉と同じ効果のあるものは無いほどの、真実の言葉なのです。

この言葉を言うことで、一切の苦しみを取り除いてくれるでしょう。

その言葉は、こう唱えるのですよ。


羯諦羯諦(ぎゃーてぃ) 
波羅羯諦(ぎゃーてぃ) 
波羅僧羯諦(はらぎゃーてぃ) 
菩提薩婆訶(ボーディソワカー)

これはそのまま唱えるといいのですが、意味はこうです。

「覚りを得た!得たのだ!とうとう覚りを得ることができたのだ!真実を知ることは何と素晴らしいことなのだろう!」


参考にした仏教の本はこちら


えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ! 名取芳彦
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お経 浄土宗 藤井正雄
www.yu-hanami.com

超訳 仏教の言葉 鳥沢廣栄
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ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方 鳥沢廣栄
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お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法 鳥沢廣栄
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超訳 般若心経 “すべて”の悩みが小さく見えてくる 境野勝悟
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