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思い切り笑えるエッセイ『生きるコント』大宮エリー

生きるコント 大宮エリー

著者 大宮エリー
出版社 株式会社 文藝春秋
分類 エッセイ
出版日 2010/4/10

笑いで気持ちが一気に暖まる大宮エリーさんの『生きるコント』


映画監督として知られている大宮エリーさんの、笑いで気持ちが暖まるエッセイを紹介します。

気持ちや心が暖まるほっこりしたお話のエッセイが暖かいスイーツなら、『生きるコント』は笑いで一気に気持ちと心を暖めるキムチ鍋のようなエッセイ。

この季節に読むと、汗が止まらなくなるかもしれませんよ。




映画監督 大宮エリーさん

大宮エリーさんの経歴

映画監督・脚本家として知られる大宮エリーさん。

40代を謳歌するエネルギッシュな大宮エリーさんは、実は異色の経歴。

学歴は東大薬学部、なんと薬剤師さんだったんですね。

その後は、大手広告代理店の電通にサラリーマンとして勤務し、デビュー作「海でのはなし。」で映画デビュー。

テレビで見る大宮エリーさんは、砕けたお話もされますが、どちらかというと芸術家肌に感じていました。

まさか、こんな笑えるエピソードをたくさんお持ちだったとは。


大宮エリーさんの他の本の紹介

『生きるコント2』
www.yu-hanami.com

今回の『生きるコント』の続編、こちらも笑いが止まらないコントのようなエッセイでしたよ。


『思いを伝えるということ』


こちらは残念ですが、本屋さんで見つけることはできませんでした。

おそらく、脚本家としての大宮エリーさんの表現に対する考え方が書かれた本だと思います。

とても気になる1冊!


短編集のような読みやすさ


週刊春秋に連載されていた大宮エリーさんのエッセイを編集した本が『生きるコント』。

1つのお話が3〜6ページで紹介されていて、通勤通学やちょっとした休憩時間に楽しめますよ。


気持ちが一気に暖まる3つのエピソード

リオのカーニバルでのビキニ事件

まず基本は、周囲の観察。だいたい"観光客です"風を吹かせるから襲われるのだ。見れば、アメリカ人やヨーロッパの観光客はポロシャツにジーンズ。一方、ブラジル人はビキニか海パンである。なるほど。さむそく宿に戻ってビキニに着替える。これでわたしも現地人。郷に入れば郷に従えです。
中略)
そして、夜。いよいよカーニバルが始まる。カーニバルって、日本の盆踊りみたいにその辺でやるんだと思っていたら、全然違うのだ。ちゃんとしたカーニバル会場があるのだ。大通りの両側がスタンドになっているスタジアム。そして、そこまでは、ホテルがピストン運動しているバスで行くのが常識だそう。なぜなら、危険だから。でも、わたしはきちんとしまホテルに泊まっていなかったので、地元の人が乗る、市バスで行くことに。
勢いよく黄色いビキニで乗り込むと、なんと、びっくりな出来事が起こった。ブラジル人たちが、「え?」っていう目でわたしを見た。車内が、しーん、と、なっている。夜は、ブラジル人だって服を着ていたんです。そ、そんな………。昼だけかよー、ビキニ!
p13 ビキニ


まだ大学生だった大宮エリーさん、その後は治安の悪いリオで襲われることなく楽しむことができたようです。

リオのカーニバル、私も大宮エリーさんと同じように男性は上半身裸で女性はビキニのイメージがありました。

旅行のときには下調べが大切ですね。


いじめを克服

いじめられっ子は、自分に非があるんじゃないか、自分はここにいてはいけないんじゃないか、と思ってしまい、周りはいじめられるほうに少し落ち度があるように思っている。そんな気がする。
でも、ああいう小さい頃は、ただ人と違うというだけで運悪くいじめられてしまうだけなんじゃないかと思う。
中略)
「そういうときこう言い返したらええやん!」
攻撃方法を教えてもらうと不思議と悲しみが悔しさに変わる。明日は、ぎゃふんといわせてやる。そう奮い立って学校に行くのだが、いじめは日替わりである。「おかんに教えてもらった決め台詞、全然使われへんかったー、今日はこんなこと言われたー」と、号泣しては作戦を練る母子。しばらくそんな日が続いた。
が、ある日、いつも言葉につまってうつむいてしまうのがオチなのに練習のかいあってか、ぱっとうまい切り返しをすることができた。そのときいじめっ子が一瞬たじろいだのをわたしは見逃さなかった。自転車に初めて乗れた時の感覚。これか、こうすればいいのか!。


ちょっと深く考えてしまう、いじめのテーマ。

大宮エリーさんは関西から関東の学校に転向したときに、関西弁が理由でいじめられていたとのことです。

今の大宮エリーさんからは想像ができませんね。

その後、いじめっ子のリーダーの弁慶の泣きどころを蹴ってノックアウト。

いじめはピッタリと無くなったようです、よかった。


グレートバリアリーフにダイブする

年明け早々オーストリアに行ったことがある。憧れのグレートバリアリーフで熱帯魚と戯れるのだ。
今夜は貧乏旅行のためユースホテルに宿泊。案内された部屋は鉄パイプの二段ベッドが二台ある四人部屋で床はコンクリート。独房のようだった。
中略)
その夜、初夢をみた。目の前にグレートバリアリーフ。風が気持ちがいい。わたしは、勢いよく海に飛び込んだ!すると突如、強烈な痛みとともに目が覚めた。なんとベットから落ちていたのである。わたしは二段ベッドから床めがけてダイブしたのだ。本当にディズニー映画みたいに目から星が出た。
p140 初夢事故


ベッドからダイブ、あるあるのお話ですね。

私もベッドやソファーから寝落ちしたときに、スカイダイビングをするような夢を見たことがあります。

さすが大宮エリーさんはスケールが違いますね!

二段ベッドからのダイブ、一応ケガはされたようですが大事にならず笑えるお話にできてよかった。



大宮エリーさんから元気をもらえる『生きるコント』


笑えるお話が満載の大宮エリーさんの『生きるコント』。

毎日の暮らしの中で起こる出来事、仕事のお話、子どもの頃からのお母さんとの暮らし。

笑えるお話がほとんどですが、5〜6つの話題に1つは真剣なお話もあります。

今回紹介した、大宮エリーさん自信がいじめを克服したお話のように深く考えさせられる話題もあります。

笑いで元気が欲しい方、コントのようなエッセイ『生きるコント』はいかがですか?


最近の本の紹介はこちら↓
www.yu-hanami.com
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