ベストセラー小説はどうやって決まる?
ベストセラー小説!つい読みたくなる言葉ですね。
私は、あまりベストセラーにこだわらずに小説を読んでいますが、ベストセラーと広告が出ていたり、平積みされている本は「面白いのなか?」と気になります。
ベストセラーは、何冊売れた本が呼ばれているのでしょうか?
「ベストセラー協会」のように、何らかの団体が決めている制度なのでしょうか?
今回は、気になるベストセラーについて調べてみました。
ベストセラー小説は発行部数10万部から
「ベストセラー」の辞書的な意味は、「ある期間で驚異的に売れた商品(書籍)」とありますが、何万部以上がベストセラーという明確な基準は見当たりません。
また、ベストセラーを認定する団体もなく「トーハン」「日本出版販売」などの書籍の仲卸業者、「紀伊国屋書店」「文教堂書店」や「Amazon」などの書店が書籍ごとに発表しています。
こう聞くとベストセラーというものが、すごく曖昧なものに思えてきます。
ベストセラー小説は10万部から
小説は、何万部以上売れたらベストセラーなのか?
出版社や書店から明らかな基準の発表はありません。
ですが今までのベストセラー作品から、おおよその目安をつけることができます。
小説は初版出版後、10万部でベストセラーと呼ばれるようになります。
ビジネス書や実用書のベストセラーは?
一方で、ビジネス書や実用書のベストセラーはもう少し少ないようです。
テレビやラジオでの紹介で、「累計5万部のベストセラーを送り出した、経済学者の●●さんです」と10万部に達していなくてもベストセラー作品と呼ばれることがあります。
最近は、出版不況と呼ばれ本の発行部数そのものが少なくなっています。
分野が限られるビジネス書や実用書では、5万部が販売され増版の決まった段階でベストセラーと呼ぶこともあるようです。
ベストセラー小説は書店の発表ですぐわかる
小説の初版からおおよそ10万部でベストセラーと呼ばれます。
ですが、ベストセラーを名付ける仲卸業者や書店からの発表はありません。
「もしかしたら本を売りたいから増版前にベストセラーと呼んでいたり………」
なんて思うこともあるでしょう。
そこで、ベストセラー作品の発表元へのリンクを用意しておきましたよ。
2018年上半期のベストセラー小説は誰もが見かけた3作品
ここで、2018年上半期のベストセラーを調べ、ベストセラー作家さんのおおよその印税を計算してみました。
2018年上半期のベストセラー小説3作品
『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子
ベストセラー小説の作家さんの印税は?
たられば話ですが、1000円のソフトカバー小説が10万部売れた、新人の作家さんということにします。
本の売り上げは10万部×1000円=1億円。
作家さんの印税は10%といわれることがほとんどですが、実績のない新人作家さんの印税はさらに低く5〜8%といわれています。
そして、本の売り上げ1億円×0.05〜0.08%=500〜800万円、少し現実的な収入になりました。
もちろん、毎年10万冊売れるといいのですが、2000年以降の日本国内のベストセラーNo.1作品の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の販売数が433万部。
2億1500万円〜3億4400万円と、こちらは夢の多い金額になりました。
J・K・ローリングさんの作品と同じくらい人気が出ると、1冊の本で一生分の収入が得られるようですね。
作家さんの仕事で生計を立てるには、本の印税の他に多くの収入源が必要になりそうです。
ベストセラー小説は発行部数10万部がめやす、1冊だけでは生活は難しい
「ベストセラー小説とは?」をテーマに、調べさせていただきました。
小説では、発行部数10万部がベストセラー作品のめやすです。
出版不況といわれてからしばらく経った最近、5万部を超えて増刷が決定すると今後の売れ行きも予想して、ベストセラーと帯をつけることもあるようですね。
ベストセラー小説を書いたとしても、新人小説家の方が1冊の売り上げだけで生計を立てるのは難しいのかもしれません。
もし、ハリー・ポッターシリーズのようなヒットが起こったら………夢のような印税収入が得られるでしょう。