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すぐに消したい3つの煩悩、乗り越えたい6つの煩悩を乗り越える方法

えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ! 名取芳彦

著者 名取芳彦
出版社 株式会社 永岡書店
分類 思想・哲学、考え方の本
出版日 2017/10/15


えんま様の姿がデザインされた表紙が目を引く、『えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!』の紹介。

第2回は、名取芳彦さんの体験と相談の実例を元にした「えんま様の格言」の中から、「すぐ消したい3つの煩悩」、幸せと思えるために「乗り越えたい6つの煩悩」を紹介させていただきますね。



すぐに消したい3つの煩悩「こだわり」「慢心」「恨み」

「こだわり」を減らせば怒らずにすむ

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【頭にくること】
ご都合どおりにならないからって、怒っちゃいかん

仏教では「苦しみ=都合どおりにならないこと」と定義しています。この苦しみを抜くために、さまざまな仏教の教えがあります。
中略)
人類の歴史は、苦を少なくするために「こうであったらいい」という人間の望みを叶えることで進歩してきました。しかし、人間の欲にはきりがないのを知っていたお釈迦さまは、「都合を叶えるのではなく、都合を減らせば苦も減る」と説きました。「○○がいい」ではなく「○○でもいい」を多くして苦を減らしわ心おだやかに生きていこうと考えるのです。
第1章 くよくよするなよ 人生すべて大吉〈日々の心得〉p24〜p25

都合通りにならないことが苦しみになって、さらにこの世は自分の都合通りになることはほとんどない、それなら都合を減らすしかありません。

この「都合」、それは「こうしたい」「こうするべき」という「こだわり」でしかないと思います。

そして、「こだわり」通りにいかないと人は頭にきます。

例えば、私はネバネバした食べ物が苦手でした。

食べられるようになった今はなぜかは、わかりませんがネバネバが嫌いだったのでしょう。

私が幼い頃、好き嫌いが激しい家族がいて、肉料理は鶏肉だけ、カレーはシーフードと食事を用意する家族は大変に思えました。

ふと思い出し、好き嫌いがあると周りが困ると思い「ネバネバが嫌い」という「こだわり」をやめようと思い、食べるようになりました。

もちろん元々大嫌いだったので、外食でわざわざ注文することはありません。

ですが、出てきたネバネバの食べ物を残すことも、嫌な顔をすることもありません。

「こだわり」を1つだけ減らすことができたんですね。

食べ物や日用品への「こだわり」は、取り組みやすいことでしょう。

難しいのは、仕事の仕方や家事の仕方などの「やり方」の「こだわり」ですね。

「やり方」は、得られる結果が同じで、やる人に「負担が少ない」方法なら、どのやり方でもいいものです。

実は、私も仕事のやり方には「こだわり」があった方です。

そのために他の人とぶつかったこともありました。

今でも、自分自身で完結する仕事には「こだわり」があるのかもしれません。

ですが、外部の企業や社内の複数の部門が携わる仕事では、「やり方」は他に譲るようになりました。

効率のいい「やり方」にこだわりを持っても、他の人とぶつかって時間がかかり、お互いに気分が悪くなれば、それは「負担が少ない」方法とはいえないでしょう。

「○○がいい」ではなく「○○でもいい」と名取芳彦さんも言われているように、細かな「こだわり」を捨てて、懐を広く考えられるようになりたいですね。


無意識のマウンティングをしないために

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過慢【同等のものに対してはすぐれているとし、すぐれた者には同等であるとする心】
百パーセント正しいことは、まず役に立たない

安定志向で真面目な人は、百パーセント正しいことを言うのが大好きです。
「早く宿題をやらないと、あとが大変だよ」「早く寝ないと、朝起きられないよ」「お酒を飲みすぎると体をこわすよ」などは疑う余地のない百パーセント正しいことです。
正しいことを言うだけあって、そういう人は自分でもやることをしっかりやっています。
中略)
しかし、ひとつ残念なことがあります。それは、宿題をしたくない、まだ寝たくない、お酒が飲みたいという心情をわかろうとしていない点です。
中略)
聞くほうは価値観を押しつけられているように感じて、イソギンチャクのように心を閉ざしてしまいます。
「宿題以外にやりたいことがあるでしょうけど」「まだ寝たくないだろうけど」「飲みたいのはわかるけど」という簡単な言葉を最初に言ってみてください。
そうすれば相手は心を閉ざさずにあなたの話を聞いてくれるはずです。

第2章 今がその時 あなたがその人〈人生は学ぶ〉p64〜p65

以前コミュニケーションの本で、クッション言葉というのを読んだことがあります。

誰かにアドバイスするときは、「たまには運動ないと体に悪いよ」というように「○○しなければならない+悪いことが起きる」と伝えてしまいがちです。

身近にある言葉を思い浮かべると、「○○しなければならない+悪いことが起きる」というのは自分が言われるとすごく気分が悪くなるのに、他の人には言いがちな言葉。

さらに、健康番組が充実した現代では当たり前のことは誰でも知っていることでもあります。

私たちは、「同等のものに対してはすぐれていて、すぐれた者には同等であるとする心(の勘違い)」があり、気を抜くと上から目線になってしまうことを忘れてはいけませんね。


恨むより許す方が後味がいい

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【敵意が引きつづくこと】
人を恨むより
ゆるす心に
エネルギーを使え

人を恨むのは、自分の不幸を誰かのせいにしているマイナスの状態です。こういう人は、許してしまうと自分の不幸の原因が消えてしまうので、許すというプラスの行為には膨大なエネルギーが必要だといわれています。しかし、恨みつづけるエネルギーも大変なものでしょう。私の経験では、エネルギー消費量は、ほぼ互角です。
同じならば、許すほうに使った方がいいと思いませんか。

第4章 損得なんて 人生に当てはめない〈開運のコツ〉p164〜p165

最近はほとんどありませんが、人や世の中を恨んだ経験はあります。

誰にでもあることではないでしょうか?

一方的に危害を加えられたり、何の落ち度もなかったのに騙されたり、そういうときは恨みの気持ちを持つのも仕方ないでしょう。

そこまでではなく、あとで思い返すと自分にも1割くらいは落ち度があって人を恨んでいるとき。

不幸を乗り越えるために、誰かを恨んでいるときって許してしまうと自分を奮い立たせる力がなくなってしまいそうに感じます。

恨みの力で逆境を乗り越えても、その後は続きませんよね。

誰かを恨み続けない限り。

エネルギーを使う量が同じなら、自分で決められて後味も悪くない許す方がいい、たしかにそう思えますね。



幸せに生きるために6つの煩悩を乗り越える方法

元気は元々あると思って前向きに!

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【ものの道理のわからないこと】
元々あるから、元気、元気、元気

命がある限り、一人の人間が持っている元々ある気はなくなったりしません。落ち込んだり、病気になれば元気は外に出づらくなるでしょうが、出たがっているに違いありません。
出し方は、自然が持っている「気」とシンクロさせるために自然の中に身を置いたり、この世に生んでもらったことを親に感謝するために御墓参りをするなど、人によってさまざまでしょう。凹んだ時は、命そのものに宿っている「元にある気」を意識して、心も体も元気を取り戻しましょう。

第1章 くよくよするなよ 人生すべて大吉〈日々の心得〉p34〜p35

この格言には、すごく元気をもらえます。

元気は「元々ある気」、蓋がされたように閉じ込められているだけなんですね。

「自分は元々元気なんだ」

いまいち元気が出ないときには、自然の中で自分という存在を見つめて、心の中にある元気を取り戻したいですね。


人間同士、違うからこそ噛み合わせが大切

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不和合【人と人とが仲良くないこと】
ギザギザの歯車だから
かみ合って力が出るのだ

結婚披露宴で、ある老僧はこれを踏まえて「旦那が熊手で掃き残したものを奥さんが箒で掃いていくんです。夫婦とはそういうものです」とスピーチしました。熊手は大きなものを掃くためのものですから、細かいものは取りきれません。いわば欠点があるのです。そこを箒が補ってくれます。
第1章 くよくよするなよ 人生すべて大吉〈日々の心得〉p36〜p37

人間同士は違うから、どんなに似ていても別の人間。

熊手と箒は掃除する部分の大きさが違います。

人間も、気づけることや出来ることの大きさや内容が違う。

違うからこそ、かみ合って前に進みたい。

そう思える格言ですね。


相手の要望に応じてあげることは、失敗しても助けてあげるまで付き合うこと

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【頑迷なこと】
相手がグーを出したら
パーを出して丸ごと包んでしまえ

頑なに自分の意見を曲げない頑固者や、意地っ張りの人が周りにいませんか。
中略)
ジャンケンをするのに、握り拳(グー)しか出さないようなものです。
そんな時は、こちらが手を開いて相手のグーを包んで、相手のやりたいようにやらせてあげればいのです。
相手の要望を叶えたのにそれが間違ったとしても「だから言ったじゃないか。私は知らないからね」と投げやりな態度はとりたくないもの。失敗したら、助けてあげましょう。そらくらいの覚悟がなければ、パーをグーで包む意味がありません。

第3章 すべてはご縁 おかげさまを忘れるな〈人間関係〉p130〜p131

意見や考え方でぶつかったとき、相手の要望に応じてあげることも1つの方法。

ここまでは、私も含めてできる方も多いと思います。

この「悩」の格言で大切なことをは、相手が失敗したら助けてあげること。

相手の要望に応じてあげることには、助けてあげることも含むんですね。

私には、まだまだできないことかもしれません。

いつかできるように、小さな譲り合いから始めてみます。


目標になる希望を持つ

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我慢【自己への執着から慢心すること】
雨の日には
雲の上の太陽を思い浮かべることじゃ

仏教では、私たちはもともと仏だと考えます。それが物事の道理がわからない「無明」の雲に覆われ、煩悩の雨が絶え間なく降るとします。その雲を智恵の風で払えば、仏の姿が現れるということです。
しかし、いくら希望を持っていても、自分が降りこめられている雨を現実のものとして受け入れないと、心の雲は晴れません。今の自分にとらわれてしまう「我慢」という煩悩も邪魔をしがちです。濡れるのを覚悟して歩き出すか、傘をさして一歩踏みだすか、もう少し雨宿りしてみるか、現実に即した具体的な対処をしたいものです。

第4章 損得なんて 人生に当てはめない〈開運のコツ〉p150〜p151

悩みごとがあるときは、希望は持てないものですよね。

ポジティブな方ではない私は、とくに希望が持てないもの。

もちろん、今までどうにもならなかったこともあります。

ですが、真剣に向き合ったことは、どうにかなっている事実もあります。

目標にもなる希望、持ち続けたいものですね。


問題解決は「過去の出来事をこれからどう活かすかを考えること」

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【迷うこと】
悩むのと考えるのは違います

「悩む」は、問題を解決するための方法を探そうとせずに「悩み」の中に留まっている状態。
中略)
これに対して「考える」は、「こうするとこうなる。ああすればああなる。ではどうすればいいか」と出口を見つけようとすることです。
中略)
過去の出来事について悩んでいても出口はありません。出口は、過去の出来事をこれからどう活かすかを考えることでしか開かれません。
考えてもわからないことがありますが、その時の出口は「今はわからん!」としておくことです。無駄な時間と労力を“お悩みメリーゴーランド”で費やさない方がいいですよ。

第4章 損得なんて 人生に当てはめない〈開運のコツ〉p154〜p155

悩みごとが解決するときは、「問題が解決する」「時間が経ち問題が問題ではなくなる」「問題を解決することをやめる」3つの道があります。

3つのどの方法を選ぶとしても、「問題」は自分にとって、何が原因で起こっていて、どういう状態にあるのかを受け入れなければ解決の方法はないでしょう。

私は暮らしの中でも仕事でも、問題が起こるとつい過去の出来事から考えがちです。

あのときこうしていれば、ああしていればと振り返るばかり…

名取芳彦さんは、「過去の出来事をこれからどう活かすかを考えること」を大切にされています。

過去と現在は、どうやっても変えられない。

ですが、過去の出来事を見直して、現在を変えようとすれば、未来はかわるはずです。


未来を変えようと今行動を起こしたなら、流れに逆らわず取り組んでみる

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【自己の行為を後悔すること。くやむこと】
何をくよくよ川端柳
水の流れを見て暮らす

寂しげに垂れた枝を風に揺らしてくよくよしているように見える川端のやなぎをよく見ると、川の水が次々に流れ去っていくのを、一人じっと観察している聖者のようです。「やらなかったこと」も「やってしまったこと」も、すでに過去のことですから、くよくよせずに淡々としていればいいのです。
もうひとつは「何をくよくよ 北山時雨 思いなければ 晴れていく」。
北山時雨は京都の北山あたりから降り出す時雨のこと。「北」と「来た」をかけた表現としても使われます。意味は「時雨に降りこめられたようにくよくのして、問題を解決しなければと思ってここまで来たけれど、ツマラナイことへのこだわりを捨てれば時雨があがるように心も晴れていくものだ」。くよくよするのはやめて、自然体で行きましょう。

第5章 幸せへの道は 今そこにある〈生きる場所〉p198〜p199

この「悔」の格言も、先ほどの「迷」の格言に近いように思えます。

名取芳彦さんのおっしゃるように、「やらなかったこと」も「やってしまったこと」も、すでに過去のこと。

過去をしっかり振り返らないと、また同じことの繰り返しですが、過去の出来事を見直して、未来を変えようと今行動を起こしたなら。

その後は時の流れに逆らわず、新しく考えた方法に淡々と取り組んでいく。

その結果、物事が良くなるならそれでよし。

変わらないなら、また原因を振り返って今できる取り組みを探す。

冷静に向き合えるかが、ポイントになりそうですね。



悩みの原因を知るために読んでおきたい

悩みには原因がある

自分を取り囲む悩みごと、悩みごとなんてない方がいいですが、そうはいきません。

仏教の考え方では、「この世は苦しみの世界」といわれています。

そして、悩みごとには原因があって、自分の心がそう感じているからということ。

それなら、「そう感じなければいい」と簡単にいかないのが現実。

まず、悩んでいることの原因は何なのかを探さないとなりません。

私も経験がありますが、悩みごとに向き合うことって自分と向き合うことでもあり、辛いことですよね。

そして、悩みごとを抱えていて落ち着かない気持ちでは冷静な分析なんてできません。

そのときに、名取芳彦さんの取り上げた6つの煩悩に当てはめると分析がしやすいと思います。

本の中で取り上げられている、多くの格言がそのまま解決のヒントになるかもしれません。


悩みごとを抱え込みがちな人におすすめしたい

私は、数年前ほどではありませんが悩みごとは多い方です。

思い返すと、幼い頃から小さなことに悩んで、何かに打ち込んでいるうちに勝手に悩みごとが解決したり、もう悩まなくてもいい環境になったりの繰り返しだったと思います。

悩みごとには、原因があるとわかると、少しだけスッキリとした気分になれます。

次に別の悩みごとに向き合うときに、『えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!』に書かれていることが解決のヒントになるかもしれないと思うと、不思議と勇気が湧きます。

誰でもある悩みごとですが、人によって大きな悩みごとが1つだったり、小さな悩みごとが沢山あったりします。

悩みごとが多い方には、1つ1つの原因が解説されている名取芳彦さんの本を、ぜひお勧めしたいですね。

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