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新社会人の方におすすめの仕事の教科書『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』

世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書


著者 石井住枝
出版社 アチューブメント株式会社
分類 ビジネス書
出版日 2016/4/26


2019年の3月になり、3月末から4月には新社会人の方が新しい職場に向かわれる季節になりました。

仕事は覚えられるだろうか?と不安になることも、活躍しよう!と期待を持って職場に向かわれる方それぞれでしょう。

そこで読書ブログとして、新社会人の方のお役に立てそうな「仕事の教科書」を紹介させていただきますね。


新社会人の方が働きはじめた職場で使える「仕事の教科書」


『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』では、「トヨタ流」と書かれています。

「もしかするとトヨタでしか使えない方法」と思われるかもしれません。

それとは、全く反対に「多くの企業」で活用できる方法が書かれています。


仕事の基本が書かれていて実用的

トヨタのビジネスモデルというと「5S」や「A41枚にまとめる」お話が有名です。

ですが、『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』には「5S」や「A41枚にまとめる」など、トヨタ発祥のビジネスモデルは書かれていません。

PDCAがかろうじて書かれている他は、「ほう・れん・そう」や「段取り」などとても基本的なことが書かれています。

一見すると、基本的なことでつまらないように思えますが、本の内容が仕事に結びつきやすくとても実用的だといえます。


本の中で紹介された資料をダウンロードできる

また、本の中で紹介された図表やグラフ作成の資料は著者の石井住枝さんのホームページからダウンロードすることができます。

実用性をさらに高めてくれる、お得なおまけ付きでもあります。

株式会社エフェクトのホームページ
カイゼンコンサル 株式会社エフェクト |




石井住枝さんの紹介

石井住枝さんの略歴

石井住枝さんが代表を務める株式会社エフェクトは、企業の経営コンサル、コミュニケーションやリスクマネジメントの研修を手がける会社です。

石井住枝さんが研修で多くの方に伝えている技術の基礎は、17年間のトヨタ勤務で培われたといわれています。

秘書課、人事課、総合職技術員とトヨタのさまざまな現場で実践されている「仕事の技術」を見て、考えて、改善してきたためです。


石井住枝さんの他の本の紹介

石井住枝さんの最新刊は、今回紹介させていただいている『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』。

他にも仕事にすぐ役立てれる本があり、お手頃な文庫版と5年前に出版された本を紹介します。


トヨタのできる人の仕事ぶり』



トヨタから学ぶ“ひもとき"の魔法 』


『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』の構成と読みやすさ


『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』は、本の構成そのものが「仕事の流れ」になっています。

また、文字数が少なく図表が多いため読書に慣れない方でも負担なく読める本でもあります。


『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』の構成は「仕事の流れ」と同じ

・はじめに p3〜p6
・第1章 自分の「立ち位置」を意識して仕事をする p24〜p43
・第2章 「コミュニケーション力」をつけて周りを味方にする p46〜p64
・第3章 「巻き込み力」をつけて信頼とチャンスをつかむ p66〜p80
・第4章 あなたも周りも働きやすくなる「段取り力」を磨く p82〜p102
・第5章 「視える化」で問題点を把握し標準化する p104〜p129
・第6章 情報の収集「管理&活用」術 p132〜p157
・第7章 チームを動かす「リーダー力」を鍛える p160〜p176
・おわりに p177〜p181

構成をご覧いただくと、すぐにわかるように「仕事の流れ」そのものになっています。


空白と図解・表が多く読みやすい

石田住枝さんの本に共通していえるのは、「空白と図解・表が多く読みやすい」ことです。

これは、そのまま書き込みをしてノートとして活用することもできます。


『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』は実用的で読みやすい仕事の教科書


日本国内、世界でもトヨタ自動車を知らない方はいないと思います。

著者の石井住枝さんは、トヨタ自動車で実際に働いて、積み重ねられてきた仕事の基本的な方法を身につけてこられました。

大企業の取り組みが全て正しいとは限りません。

それでも、積み重ねられた仕事の方法は実践がありマネしやすく実用的です。


日本最大の企業で取り入れられている方法はマネしやすく実用的

本に書かれている仕事の方法は、タイトルの「トヨタ流」のようにトヨタ独自のものではありません。

新社会人の方が、仕事をするために必要な基本的なことが書かれています。

基本的ということは、マネしやすくすぐに仕事に活かせるということにもなります。

それは、車業界だけではなく建築業界、飲食業界、サービス業界、医療福祉業界など多くの業界で働く際に使え、とても実用性があるといえます。


世界のトヨタで実践される信頼性

また、国内の大企業で実践されている実績があります。

トヨタと関連子会社に勤務する日本人は、2017年時点で36万人。

全員が従業員の立場ではありませんが、少なくても10万人以上が既に実践している仕事の方法です。

ビジネス書選びでは、信頼性が大切です。

信頼性の1つに、その方法が「実践されている」ことがあります。

『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』は、既に国内で10万人以上が実践している信頼性があるといえるでしょう。


理解しやすい文章と図解

最後に、本に書かれていることが理解しやすいことも大切です。

『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』は、簡潔な文章と多くの図解や表があります。

読書に慣れない方でも、完読することができる読みやすく理解しやすいことがおすすめの理由の1つです。



新社会人1年生が読んでおきたい「段取り」「報連相」「準備」のポイント


いよいよ、本の内容を取り上げてみます。

構成で触れたように、それぞれの章は「仕事の流れ」そのものになっています。

その中から、新社会人の方が働く業界に共通している仕事の「段取り」「報連相」「準備」を取り上げてみますね。


仕事の段取りが上手くいく7つのポイント

仕事の「段取り」を組むときは、まずはその仕事の内容と期限を明確にすることから始めます。
上司のなかには「これやっておいて」とあいまいな指示を出す人もいます。
中略)
では、「段取り」を組むうえで確認すべき7つのチェックポイントを見ていきましょう。

①「期限」を確認する
②仕事の「種類」を確認する
③「コスト」を確認する
④「優先順位」を確認する
⑤「作業内容」を確認する
⑥「作業の手順」を確認する
⑦「ほう・れん・そう」で確認する

第4章 あなたも周りも働きやすくなる「段取り力」を磨く p86〜p88

上司の方から仕事を受ける際に、「これやっておいて」「わからなくなったら聞いてね」と曖昧な指示を受けるのは、よくあることです。

仕事を受ける際に聞き返すと、顔をしかめる方もいるでしょう。

7つのポイントの中でも、①「期限」を確認する⑤「作業内容」を確認する⑥「作業の手順」を確認することは最低限必要なことです。

確認をせずに取りかかってしまうと、上司の考えていた仕事とは全く違うことをしてしまう可能性もあります。

後々のトラブルで困らないように、細かく確認することが大切です。


報連相が上手くいく5つのタイミング

大切なことは、上司がどのタイミングであなたの報告を受けたいのか理解することです。上司がいちばん知りたいのは、任せた仕事をあなたが指示したとおりに遂行し、ちゃんと期限までに終わらせられるかということです。
中略)
以下、タイミングよく報告するための5つのポイントをまとめました。

①仕事にとりかかってすぐに感触を報告する
②時間を区切って報告する
③状況が変化したとき
④ミスやトラブルが起こったとき
⑤予定(締め切り)どおりに終わりそうもないとき

第2章 「コミュニケーション力」をつけて周りを味方にする p50〜p52

先ほどの「段取り」でも、「報連相」は大切なポイントの1つにあげられていました。

報連相」は昔から言われているように、企業という組織で仕事をするために欠かせないことの1つです。

③状況が変化したとき④ミスやトラブルが起こったとき、この2つの報連相はアルバイトなどの仕事を経験された方は必要なことをご存知かと思います。

実は報連相で大切な部分は、最初の2つ①仕事にとりかかってすぐに感触を報告する②時間を区切って報告するにあります。

特に、②時間を区切って報告することで上司や先輩は「状況が変化しそうか」「ミスやトラブルが起こりそうか」の予想がつくこともあります。

思わぬ状況の変化に対して事前にアドバイスを受けることも、ミスやトラブルが起こる前に方法を見直せることもあります。

また、②時間を区切って報告する習慣を身につけると自然と上司や先輩とのコミュニケーションをするキッカケにもなりますよ。


仕事に取りかかる前の4つの準備

新人の頃はまったく初めての仕事を任されて「どうしていいかわからない………」と途方にくれることもあるでしょう。これでは「段取り」どころではありませんね。
ここでも想像力を働かせてみましょう。あなたにとって初めての仕事でもや会社にとっては過去の事例があるはずです。ケースバイケースですが、次のような方法からアプローチすれば、何か手がかりがつかめるかもしれません。

①過去の事例を調べてみる
②似た事例を想定する
③現場を確認する
④予行演習をする

第4章 あなたも周りも働きやすくなる「段取り力」を磨く p96〜p97

業界によって違いはあると思いますが、新社会人になりたての方に企業や部署にとって全く初めての仕事を任せることはほとんどないでしょう。

仕事の準備に取り掛かる前に、①過去の事例を調べてみることで、マネをして仕事に取りかかることができます。

他にも、新しく見える仕事にも過去に似た仕事に取り組まれた記録が残っているかもしれません。

記録を残さない職場では、以前取り組んだ方に先ほどの「段取り」の項目に照らし合わせて聞いてみると確実でしょう。



新社会人の役に立つ仕事の教科書『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』のまとめ


今回は、新社会人の方が働き始める前に読んでおきたいビジネス書『世界一シンプルで世界一成果がでる トヨタ流仕事の教科書』を紹介させていただきました。

職場によっては、既に具体的なマニュアルがあるかもしれません。

マニュアルがあるとしたら、「仕事の教科書」に照らし合わせてみるのはいかがでしょう?

もしかすると、仕事を始める上でさらに具体的なポイントが見つかるかもしれません。

そして、マニュアルがなさそうな職場なら、「仕事の教科書」にご自分の取り組みを書き残しておくことで、仕事の基本的な方法を身につけることができるはずですよ。

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