本当に本が読みたくなる読書のブログ

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コロッケさんの「ものまね」を暮らしで活かせるコツは?

マネる技術 コロッケ

著者 コロッケ
出版社 株式会社講談社
分類 エッセイ
出版日 2014/6/19


今回はずっと紹介させていただきたかった、コロッケさんの『マネる技術』を紹介させていただきます。

ロボットの五木ひろしや鼻くそをほじるものまねからは想像できない、コロッケさん謙虚で真面目な人柄に触れ、暮らしや仕事に役立つ取り組みもある、とても楽しいエッセイです。


ものまねショーで生のコロッケさんを見てからますますファンに


コロッケさんの著書『マネる技術』との出会いは、全く中身も読まずに買った衝動買いでした。

昨年の春のこと、念願のコロッケさんの「ものまねショー」に行くことができました笑うことで元気を目覚めさせてくれた、コロッケさんのものまねショー - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

グッズの販売コーナーで、せっかくだからと記念に買った本が「マネる技術」でした。


コロッケさんの紹介

苦労人のコロッケさん

ものまねタレントのコロッケさん、本名は瀧川広志(たきがわ ひろし)さんといいます。

地元熊本県の繁華街で、高校生の頃からものまねを披露していたコロッケさん。

1980年代の『ものまね王座決定戦』で人気が爆発し、ものまね四天王に名を連ねらようになります。

その後も工夫と努力を重ねられ、定番の美川憲一、ロボット五木ひろし、頭がハゲていく松山千春などいつ見ても大爆笑のものまねが生まれることに。

こうしてまとめてしまうと、コロッケさんが天才的な才能で一気に人気ものまねタレントに上り詰めたように思えますが、本の中には苦労のエピソードも語られています。

母と姉と経済的に十分な暮らしが送られなかったこと、音楽の現場にいながら難聴を患っていること、過去の逆境を受け止め、60歳になろうとしている今でも「ものまねをさせていただく相手」への敬意と心遣いを欠かさない姿勢。

「ものまねショー」で笑いとともに、コロッケさんの人柄に触れ、その謙虚な生き方にますます親しみを持てるようになりましたよ。


コロッケさんの人柄を生んだ『母さんの「あおいくま」』

ものまねタレントが本業のコロッケさんの著書は多くはありません。

『あおいくま』は、コロッケさんのお母さんが伝えられた生き方の教訓がエピソードとともに語られています。

せるな・こるな・ばるな・さるな・けるな」

ものまねはふざけていて面白くても、生き方は謙虚で真面目なコロッケさんの人柄を生んだ教訓。


『マネる技術』はトークショーを聞いているような読みやすさ

『マネる技術』の構成

はじめに p3〜p12
第1章 「第一印象」はいらない p18〜p57
第2章 好奇心が現実を変える p60〜p97
第3章 表現力を身に付ける p100〜p131
第4章 研究心を継続させるコツ p134〜p177
おわりに p179〜p183

「マネる技術」は、コロッケさんのエピソードを元に「第一印象はいらない」をテーマに人の観察をテーマにした第1章。

「好奇心」をテーマに人の本質に迫る第2章。

ものまねの細かな工夫に迫る第3章。

そして、第4章は楽しみながら働いて暮らすことがテーマのお話へと続きます。

1つの章には、2〜3ページごとに細かな項目でまとまっていて、通勤や家事の合間に読み進めやすい構成です。


「マネる技術」はコロッケさんのトークショーを聞いているような読みやすさ


コロッケさんの文章は、話し言葉のように書かれていて、トークショーを聞いているような読みやすさです。

本を読まない方でも、楽しみながらあっという間に進んでいく読みやすさですよ。



コロッケ流 頭と心を柔らかく保つコツ

オンから空っぽ→そしてオフ

「切り替える」技術
集中すべきときに集中して最高の芸をするためには、必要のないところで抜くことが大事。
逆に、抜くべきときに抜いているから、集中すべきときに集中できる。
そんな当たり前のことに気づいたんです。
もちろん、切り替えがうまくできず、失敗したこともあります。
中略)
そんな失敗を重ねるうちに、むしろ大切なのは、オンとオフを切り替えて、失敗を引きずらず、次のチャンスに最高の状態で臨むことだと思うようになりました。
結局、失敗は、最高のネタを披露し、みなさんに喜んでいただくことでしか取り返せないのです。
そんな理由で行き着いた「考えることをやめて歩く」は、スイッチを切り替えるためにいったん空っぽになる。
そんな“考えない”技術でもあります。
第1章 「第一印象」はいらない p38〜p40

仕事モードとプライベートの切り替え、私は元々とても下手でした。

ここ数年は、上手く切り替わるようになってきたと思いますが、それでも上手な人には及びません。

コロッケさんのオンとオフのスイッチの切り替えで、ここがポイントかなぁと思ったところは、オンとオフの間に「空っぽ」の時間を挟むところではないでしょうか?

コロッケさんは、芸能のお仕事のオンの場面、何も考えずに歩くことで空っぽの状態をつくり、その後オフに入っているようです。

空っぽの状態は、どうやって作るかは人によると思いますが、最近の私は飴を舐めながら歩く通勤時間ですね。


頭のなかのメモリを空けておく

七〇パーセントを空っぽにする
頭の中を七〇パーセントくらい空っぽにする。
このキャパシティを絶えず確保しているのが、“コロッケらしさ”を生み出していると思います。
そのキャパシティのなかで、楽しんだりふざけたりしている自分がいる(主にくだらないことが脳内を渦巻いているんですが………)。
それに、どこかで他人を観察していたりもします。
誰かとコミュニケーションをとるときも、遊び心抜きになることは考えられない。
たとえば、知人の家で食事をごちそうになるとき、料理以外のものにも注目してみる。
よく知りもしないのに、「このお皿、高かったの?」なんて、すぐに聞いてしまう。
中略)
私は、お皿そのものに興味があるわけではなくて、そのお皿を介してどういう会話が構築されるのかに興味があります。
頭のなかの七〇パーセントを空っぽにしているからこそ、こんな臨機応変の会話を楽しめるのだと思います。
フラットな姿勢で相手に接しているから、相手が面白がっているもの、興味を持っているものに、自分ますぐさま反応できるようになる。
人生で一番つまらないことは、周囲の人たちに興味を持てなくなることではないかと思います。
中略)
生きていくなかで、人間を観察する以上に楽しい“遊び”はないと思います。
それが仕事にもなり、生活の糧にもなる。
だから私は、続けている。
ただ、それだけなんです。
第1章 「第一印象」はいらない p55〜p57

「頭の中を七〇パーセントくらい空っぽ」にして人と接するコロッケさん。

私は読んでいて、「ハッ」としたことがあります。

それは、パソコンとメモリのお話です。

どんなに性能の良いパソコンでも、アプリをたくさん開いてメモリをたくさん使ってしまうと、動きは遅くなります。

人も同じで、1つのことに集中し過ぎていたり、同時にいくつもの物事を考えていると、周りの変化や、目の前の相手の細かな変化に気がつきにくくなりませんか?

私は、私自身も周りの人もそうなっている時があるなぁと思います。

時間に余裕を持ったり、前もって用事を済ませて、頭のメモリを空けておく。

相手に変な緊張感を持たせないように、細かな変化に気がつけるようになるポイントなのかなぁと思えてなりません。

人とパソコンは違いますが、きっと、コロッケさんが、ロボットの五木ひろしさんのものまねをされているから結びついたのかもしれませんね。


笑顔は人生のカンフル剤

笑顔を継続する
人生は、苦楽とともにあります。
紆余曲折があります。
それは、神様が私たちに、平等に試練を与えている、と考えたいな。
だから、「いい気持ち」を好循環させていくことのほうが、ウジウジした人生よりいいに決まってます。
人間は弱い存在です。
つい、思考が悪循環に陥ってしまいます。
放っておくとネガティブなイメージが頭をよぎり、気持ちは沈んでいくばかり。
そうならないために、どうすればよいのか?
方法はごく簡単なことです。
「可能なかぎり笑顔を継続する」です。
笑っていれば、いいことがある。
笑顔は、不幸の悪循環を断ち切って、前向きになれるもの。
だから、笑顔を作るんです。
“笑顔は人生のカンフル剤”と言ってもいいくらいだと私は思います。
中略)
そんなマインドが、何かにつけて息苦しい現代社会では必要なのだと思います。
そうすれば、小さな幸せをいっぱい、いっぱい重ねることができるようになる。
第4章 研究心を継続させるコツ p164〜p167

「笑顔は人生のカンフル剤」

その笑顔をくれるのが、コロッケさんたちお笑い芸人の皆さん。

暮らしの中でも、暗い表情をしていると何となく話しかけずらかったり、心配させてしまうこともあるでしょう。

自分が笑顔でいることで、近くにいる人は安心して、親しみを込めて接してくれるようになるのかな。

そうならない場面があっても、めげずに笑顔を続けたくなる。

勇気をもらえるお話でした。



コロッケ流 見習いたい人を見つけるコツ

第一印象ではなく、その人の断片を集める

「第一印象」で決めない
第一印象で安易に相手を判断してしまうと、その人の「本質」を見極めれなくなる気がしてならないのです。
だから私自身は、第一印象では何も決めないし、決めつけないことにしています。
とにかくら常にフラットな心持ちで接することを心がけているんです。
どんな人でも、性格や思考はそれぞれ実に興味深いものですし、多面性を備えてもいます。
だから、ある一面だけを見てその人を言い当てるなんて不可能!
むしろ、あえて決めつけずに観察し続けることが、相手の本質を読み解くうえでは大切、というのが私の考えなのです。
だから私は、第一印象で決めつけることなく、ひたすら「観る」ことから始めます。
とりわけ、その人の「仕草」に注目します。
中略)
そうしてその断片を集めた集合体こそ、その人の総体だと捉えるようにしているのです。
第1章 「第一印象」はいらない p22〜p23

コロッケさんも前書きで書かれていたように、今の時代第一印象でその人の全ての印象が決まることの多い世の中。

第一印象で、相手の本質を見極めることが能力の1つのようにいわれることもあります。

確かに、限られた時間、限られた情報の中で「どんな人か」を見極めるのは大切なことでもあります。

ですが、親しみを持てる人や見習いたい人を探したいときには、いくつもの情報から人を見極めていきたいものです。

第一印象が大切なのは、世の中で知られていることです。

多くの方が、第一印象を良くするための方法を工夫していて、「素のまま」でいる正直な方が損をしていることもありますよね。

第一印象が暗そうにみえたり、近寄りがたかったりする人が、長く接していくととても人情的だったりすることも、珍しくはないはず。



憧れの人を完璧に目指さなくてもいい

「あの人になってみたい」が重要
誰にでも憧れの人はいると思います。
たとえば学校の先輩や職場の上司のような人かもしれませんが、「あの人いいな」「あの仕草、感じがいあな」と思える相手がいることは、とても幸せなことではないかと思います。
中略)
「あの人になりたい」という気持ちは、「できなければならない」という強迫観念につながります。
でも、一方で、「あの人になってみたい」という感情は、「できたらいいな」という願望。
少しでも近づけて、願望が満たされてプラスに触れることはあっても、もともと違う人間ですから、できなくてもマイナスになることはありません。
普段の仕事でも、「あの人になってみたい」「できたらいいな」という憧れの気持ちからスタートすることが、成長や飛躍のコツではないかと私は密かに思っているのです。
第1章 「第一印象」はいらない p45〜p47

生き方や仕事で、目標にしたくなる憧れの人を見つけたら、「いつかはあの人みたいに」と目指したくもなります。

憧れの人を目指すポイントは、「あの人になりたい」と完璧を目指すのではなく、「あの人になってみたい」という憧れの気持ちで目指してみることです。

これは、私も実感したことがあり、目標にしたい人も成長を続けているため、いつになっても追いつけないと感じることがあります。

実際は、目指したときの憧れの人には追いついているんですね。

ただ、追いついたときには憧れの人はもっと先に進んでいる。

もちろん、ガムシャラに追いかけることも1つの方法です。

ですが、自分にも時間は限られています。

そんなときは、「できたらいいな」と大らかな気持ちを持つことも大切だと思いますよ。


憧れの人の個性を10個集める

「人の本質」を見極めるコツ
興味を持った人の何を中心に見るか、私の場合は「空気感」に尽きます。
その人が醸し出す雰囲気、オーラ、存在感などを感じ取ることが、私にとっての“まね”のスタートなのです。
世の中には、本当にあらゆるタイプの人がいます。
うるさい人、おとなしい人、背の高い人、小柄な人。
顔をしかめる癖のある人、表情に乏しい人………そういうふうに各々の個性がそれぞれ一〇項目くらいの枝葉の要素として出てきて、まねる際のポイントになります。
一〇項目も集まれば、たいていものまねをするための素材は揃います。
中略)
観察を重ね、情報を収集しながら相手の本質を観察していくとわそのまままねるだけでなくら必ず何人かの影響が加わってきて、自分なりのやり方とか、表現に発展していく。
まねることって本当に面白いと思います。
第2章 好奇心が現実を変える p96〜p97

コロッケさんの専門分野「ものまね」の大切なポイントを応用されているのが、人の個性を10個集める方法です。

なんとなく目指してみたいというより、具体的に「ここをまねしたい」と思えるポイントを上げることで、その人の良いところを取り入れやすくなるはずです。

①挨拶の表情:ちょっと無愛想
②会話のテンポ:こちらが話し終わってからすぐ返事が返ってくる
③会話の言葉遣い:誰に対しても使っている言葉遣いは変わらない、誤解を受けることも
④会話の内容:真剣さの中に自虐的な笑いが混じる
⑤相談事に応じるとき:言葉は上手くなくても「そうだね〜」とよく共感する
⑥相談事をされるとき:自分の失敗も包み隠さず打ち明ける

これは、私の周りにいる目標にしたい人のリストです。

ひと言でまとめてしまうなら、「ちょっと不器用ですが、人情的で正直な人」なのでしょう。

私がまねしたいなぁと思えるのは、④会話の内容、⑤相談事に応じるとき、⑥相談事をされるときの3つです。

第一印象は、きっと良い方ではないはずですが、長く接していると慕う人が増えてくる、そんな人になりたいなぁと思います。


5月病に備えて元気を養うために読んでおきたい本


人気ものまねタレント コロッケさんの著書『マネる技術』を紹介させていただきました。

コロッケさんの「ものまねショー」で元気をもらい、『マネる技術』を買ったのはちょうど昨年の初夏のことでした。

初夏というとめまぐるしく生活が変化した春から、すこし暮らしや職場になれた落ち着きと、夏を前にして活気がみなぎる季節でもあります。

そして、5月病という気持ちの落ち込みの多い季節。

笑顔を生むスペシャリストでもあるコロッケさんに、「頭と心を柔らかく保つコツ」を学んで備えたいものですね。

「見習いたい人を見つけるコツ」は、仕事にも役に立つ方法でもあります。

どちらもポイントは、「相手と自分に感謝すること」ですね。



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