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推理小説に登場する探偵の2つのタイプ

推理と探偵

推理小説には探偵はつきものです。

というより、推理小説のジャンル分けには「探偵役の活躍」が描かれることが条件の1つでもあるからです。

そこで、今回は推理小説に登場する探偵は2つのタイプに分けられるというお話をさせていただきますね。

推理とは?


推理の辞書的な意味は、「ある事実をもとにして、まだ知られていない事柄をおしはかること」とあります。

推理小説やミステリーでは、集められた証拠を組み立てて事件の謎・トリックを暴いたり、真犯人を見つけ出す方法のことをいいます。



推理で使われる証拠


推理では、証拠といわれる目撃情報や犯人の落とした物、残された足跡や犯行に使われた物と犯人の関係が積み上げられます。

この証拠には、大まかに2つの分け方があります。

直接証拠

直接証拠は、事実を直接的に証明する証拠のことです。

事件の場合は、被害者や目撃者が犯行を目撃した目撃証拠や監視カメラの映像です。

直接証拠が信用できる場合、事実が証明されることになり推理の必要はなくなります。

「ここに決定的な証拠がある」と言って、探偵が犯行場面をスマホで見せたら…あまり興味が湧きませんよね。


状況証拠・間接証拠

直接証拠に比べて、事実を推測する証明になる証拠を状況証拠・間接証拠と呼ばれています。

犯行時刻の目撃情報や犯行の動機、落し物や靴跡などの物証が状況証拠に当たります。

状況証拠・間接証拠は、あくまで事実を推測するもの。

状況証拠の中でも、真犯人しか当てはまらない条件を持った「決定的証拠」を積み上げ、いかに真犯人の嘘を暴けるかが探偵の腕の見せどころでもあります。



捜査と推理で分かれる探偵のタイプ


推理小説に登場する探偵は、思慮型探偵と行動型探偵の2つのタイプに分けられるといわれています。


思慮型探偵

思慮型(しりょがた)探偵は、集められた証拠から犯行を裏付ける推理を組み立てるタイプの探偵です。

事件を暴く段階では、事前に調べておいた犯人の性格や癖も細かく利用して、巧みな話術で犯人を追い詰めるタイプでもあります。

思慮型探偵の中でも、証拠集めを仲間に任せ、推理に集中するタイプは安楽椅子(あんらくいす)探偵とも呼ばれています。

出版された年代の古い作品や、探偵側の登場人物の活躍が描かれる作品に多く登場するタイプの探偵です。


行動型探偵

行動型(こうどうがた)探偵も、証拠を元に推理をする部分は思慮型探偵と同じです。

思慮型探偵との違いは、証拠集めと事件を暴くために現場に積極的に足を運び、シミュレーションで裏付けを確かにする点でしょう。

行動型探偵が事件を暴く段階では、犯人に対して嘘の情報を与え、新たな犯行を防ぎながら新しい犯行現場を抑えるといった方法もみられます。

日本国内の推理小説では、刑事事件をテーマにした小説に「名刑事」として登場することの多いタイプの探偵です。


思慮型探偵と行動型探偵の違いは、証拠集めと犯人を追い詰める場面


探偵役の活躍を描く推理小説には、思慮型探偵と行動型探偵の2つのタイプの探偵が描かれます。

思慮型探偵と行動型探偵の違いは、証拠集めや裏付けで推理に集中するか?積極的に行動するか?の違い。

また、犯人を論理的な推理と話術で追い詰めるか?嘘の情報や罠を仕掛けて犯行現場を抑えるか?の違いがあります。

次回は、今まで紹介させていただいた推理小説に登場した探偵のタイプを思慮型探偵と行動型探偵に分けてみたいと思います。


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