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読書感想文の例〜中学生・高校生が書きやすい登場人物にテーマを絞る方法

読書感想文のテーマを絞る〜登場人物の人がらに迫る書き方


読書感想文にお悩みの皆さま、こんにちは読書家の花水由宇(hanami yuu)です。

「読書感想文が書きやすい本」「文章の書き方」に続く、読書感想文応援コーナー第3弾。

今回は、読書感想文の例です。

原稿用紙2枚分の800文字前後で、花水(hanami)が書いた読書感想文を掲載しますね。

読書感想文に悩んだら、小説の登場人物にテーマを絞ってみる


読書感想文を書こうと原稿用紙に向き合ってみても、何を書いていいのかわからない。

そういう時には、テーマを絞ってみると書くことがまとまりやすくなります。

絞ってみるテーマを、物語の登場人物にすると読書感想文を書きやすくなりますよ。

登場人物というと、多くの読者さんが主人公に注目すると思いますが、主人公だけにこだわることはありません。

好きな登場人物、気になる登場人物を選ぶことがポイントです。



小説の登場人物とリアルな世界を照らし合わせてみる


小説の登場人物にテーマを絞った読書感想文では、身の回りのリアルな世界と照らし合わせてみることが大切。

リアルな世界と照らし合わると、読書感想文を読む人に登場人物の性格や考え方、生き方が伝わってくるはずですよ。

何か変わったエピソードではなく、学校での暮らしや家族や友達と過ごす場面を思い浮かべてみるといいでしょう。

今回選んだ作品は、坂木司さんの日常ミステリ小説『仔羊の巣』。

登場人物は10代後半から20代前半で、中学生や高校生の方に年代が近く、彼らの気持ちに近づきやすい作品です。



小説の登場人物にテーマを絞った読書感想文の例


www.yu-hanami.com

『空気を読むことと、違いを受け入れる強さ』800文字

ミステリー作家 坂木司の『仔羊の巣』で奇妙な友情を見た。
会社員の坂木司の親友 鳥居真一は、人間嫌い、外出嫌いで自宅でパソコンの仕事をこなす、いわゆる引きこもりだ。
引きこもりというと良い印象は持たれない。
実際に私の周りにも、学校に来なくなってから数カ月になる友人もいる。
鳥居真一は、鋭い洞察力とルービックキューブを簡単に合わせるような推理を見せる名探偵でもある。
そして、他人の前で感情を露わにする繊細さ、自分の心に正直な姿が描かれている彼は、人のペースや雰囲気に合わせることが嫌いなのだろうか、それともできないのだろうか?
私たちは、クラスの中でも部活のチームの中でも周りに合わせて「空気を読む」ことが普通になっている。
私自身も、グループディスカッションで思うことはあっても「周りの意見はこの話題に賛成だから」と何も言わずに合わせることを自然と受け入れている。
中には、「空気を読む」ことにこだわらず発言する人もいて、「変わったことを言うヤツ」「勇気があるなぁ」と言われている。
それは、たまたま今のクラスが「違うことを受け入れる」気持ちを持っているからかもしれない。
もし、「空気を読む」ことにこだわる人ばかりなら、「空気を読めないヤツ」「目立ちたいだけ」と発言した人を受け入れない雰囲気になると思う。
鳥居が身近な友人以外の多くの人を受け入れず引きこもる理由は、彼自身が「空気を読む」という世の中に受け入れられなかった過去があるのかもしれない。
親友の坂木司、世代の違う友人の木村栄三郎、人間関係づくりが上手な須田香織、周りの友人に受け入れられた鳥居は、才能の全てを広げることができる。
私には鳥居のような特別な才能はないけれど、坂木たち周りの友人たちのように、人と違うことを受け入れてあげれる強さを持てるようになりたいと思える作品でした。
学校で合わなくなった友人、どんな理由があったのかな………。

花水由宇


読書感想文の書き手は、中学校1年生から3年生くらいまでを意識してみました。

性別は、男女どちらでも大丈夫だと思えますが、男性の方なら語尾や問いかける形の書き方を「かな」ではなく「だろう」で合わせるといいのではないでしょうか?



小説の登場人物にテーマを絞った読書感想文の書き方

読書感想文にお困りの学生さんへ向けて、登場人物にテーマを絞った書き方の例を紹介させていただきました。

登場人物は、主人公にこだわらなくても大丈夫。

小説の世界おリアルな世界を照らし合わると、読書感想文を読む人に登場人物の心が伝わってくるはずですよ。

あまり参考にはならないかと思いますが、読書感想文の例を書かせていただきました。

構成や流れをコピーしたり、同じような登場人物に注目してみたり使い方は自由です。

そのままコピペで提出してもかまわないのですが、花水の読書感想文はいい点が取れそうにないので、ご自身で書かれた方がいいですよ。

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