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樹木希林さんが読み聞かせてくれるようなエッセイ

一切なりゆき〜樹木希林のことば

著者 樹木希林
出版社 株式会社文藝春秋
分類 エッセイ
出版日 2018/12/20
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい


今月の本は、名女優 樹木希林さんのエッセイ『一切なりゆき〜樹木希林のことば』をご紹介!

2回に分けて、今回は本の読みやすさと樹木希林さんの人生に触れてみますね。


出張先で衝動買い


本屋さんに並んでいて、ずっと気になっていた本が樹木希林さんの『一切なりゆき〜樹木希林のことば』でした。

仕事の移動時間中、本を1冊読みきりたいなぁと思い、出張先で衝動買いしてしまいます。



樹木希林さんの紹介


樹木希林さんの紹介は、ドキュメンタリー番組や専門の芸能情報サイトの方が詳しいかと思います。

本に書かれいるエピソードの関する内容だけ、取り上げさせていただきます。


女優 樹木希林の経歴

18歳で女優として活動を始められた樹木希林さんは、劇団の結成や最初の夫 岸田森さんとの結婚、離婚を経て、27歳のときに名作『男はつらいよ フーテンの寅』に出演され、注目を集めることになります。

その後、30歳でロックミュージシャンの内田裕也さんと結婚、33歳で内田也哉子さんが生まれました。

その後も映画やドラマへの出演を重ねられ、47歳で『翔ぶが如く』、その翌年には『君の名は』に出演され、知らない人はいないほどの女優さんとして活躍されてきました。

往年は、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』や『ツナグ』で人生の全てを知っていそうな「おばあちゃん役」と私たちの記憶に残ります。

75歳で最後の作品『万引き家族』に出演された後、そのまま息を引き取られました。

テレビに映る名女優、お騒がせ芸能人内田裕也さんの奥さんといった、私たちの知っている樹木希林さんの心の中が本の世界に広がっています。


樹木希林さんの本の紹介

樹木希林さんの本は、亡くなってから言葉を集めた形で出版されています。

『この世を生き切る醍醐味』樹木希林


『9月1日 母からのバトン』樹木希林内田也哉子



人生を語りかけてくれる構成と読みやすさ


『一切なりゆき〜樹木希林のことば』は、樹木希林さんの人生を振り返るような構成で、私たちが見たことがある登場人物の姿で語りかけてくれる内容でした。


人生を振り返る構成

・はじめに p3〜p5
・第1章 生きること p19〜p69
・第2章 家族のこと p71〜p111
・第3章 病のこと、カラダのこと p113〜p124
・第4章 仕事のこと p126〜p145
・第5章 女のこと、男のこと p147〜p158
・第6章 出演作品のこと p159〜p193
・喪主代理の挨拶 p195〜p199
樹木希林年譜 p200〜p208
・出典記事一覧 p209〜p215

「生き方」「家族のあり方」「ご自分のこと」「仕事のこと」「夫婦のこと」「女優としての姿」、樹木希林さんの歩まれた人生を振り返ることができる構成でした。


語りかけてくれる読みやすさ

本の内容は、樹木希林さんが語りかけてくれるようなエピソードの紹介で書かれています。

私には、『ツナグ』に出演された「おばあちゃん役」の樹木希林さんが語りかけてくれていましたよ。



あなたの前にはどんな希林さんが語りかけてくれるでしょう?


人生に疲れたり、悩み事がある人でなくても、「ちょっと読んでみたい」と手軽に読めるエッセイ。

あなたの前にも、語り部のような希林さんが読み聞かせてくれるはずですよ。




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