第41回吉川英治文学新人賞は 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』 相沢沙呼が有力候補
2020年3月に発表される吉川英治文学新人賞。
おそらく来週に発表される文学賞ですが、知名度は読書好きの方でも半数程度。
ノミネート5作品の中から、読書家 花水由宇(hanami yuu)が独自に受賞作品を予想します。
2020年吉川英治文学新人賞は相沢沙呼さんの 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』 を予想
著者の相沢沙呼(あいざわ さこ)さんは、2009年に『午前零時のサンドリヨン』が第19回鮎川哲也賞を受賞したことでデビューされた推理小説作家さん。
今回のノミネート作品『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、「このミステリーがすごい!」大賞、「本格ミステリ・ベスト10」1位、「2019年ベストブック」1位を達成した作品です。
名探偵の主人公 香月史郎が、証拠を一切残さない連続殺人犯を追っている際出会った霊媒師の女性 城塚翡翠と協力して捜査を進めるというストーリーです。
本格ミステリーのジャンルに、霊能力を取り入れた新しいスタイルの作風でもあり、相沢沙呼さんも文学賞の連続受賞で注目されています。
予想の理由は新しい作風と2019年の文学賞受賞歴
吉川英治文学新人賞の審査対象は「作品の内容」に加えて「最も将来性のある新人作家」であるということ。
吉川英治文学新人賞とは? - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
作家さんの最近の活躍も注目される文学賞です。
作家さんの活躍というと、出版数で「ベストセラー」になること。
「社会的ブーム」を巻き起こしたこと。
「文学賞受賞」の3つでしょう。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の出版数はわかりませんんでしたが、、「2019年ベストブック」1位・「本屋大賞2020」ノミネート作品でもあり他のノミネート作品に比べ多いのではと思います。
文学賞も3つ受賞されていることも、他の作家さんと比べ活躍が注目されているのかぁなと思います。
この予想は、はたして正しいのでしょうか…。
その他の有力作品・作家さんは?
もう1つ、気になるのは呉 勝浩さんの『スワン』です。
第162回直木賞予想のときに読んでいて、展開の速さとハラハラ感が読者さんの興味を揺さぶるストーリーでした。
銃撃事件を生き延びた女子高校生のいずみ。
同級生の衝撃の告発で、いずみは10数名を殺傷した犯人の共犯と雑誌に書かれてしまい、悲劇のヒロインから一転して世の中の非難の的に…。
事件の真相といずみを告発した理由を知りたくなって仕方がない作品です。
2020年上半期の直木賞にノミネートされたことも、呉勝浩さんが注目されている理由でもあります。