ノスタルジックとレトロの違い
昔の風景を表現するときに使われる「ノスタルジック」と「レトロ」という言葉。
同じように思えて、どこかに違いがあるのでは?
そう思い調べて見ましたよ。
ノスタルジックとレトロの意味は?
「異国情緒あふれるノスタルジックな街並み」
「大正の名残が今に残るレトロな商店街」
ノスタルジックとレトロは、どちらも似たようなシーンで使われる表現です。
ノスタルジックの意味
ノスタルジック(英: nostalgic)は、郷愁(きょうしゅう)という日本語訳があり「故郷を離れている人が故郷をなつかしく感じる気持ち」「古いものを懐かしく思う気持ち」として使われます。
英語の意味は、「古きよき昔の過去や自然を思い出させる」「故郷を思い出させる」とあります。
レトロの意味
レトロ(英語: retrospective)は、懐古的という日本語訳があり、「昔のことをなつかしく思う」という意味です。
英語のままでは、「古いものを好むこと」とありました。
ノスタルジックとレトロの違い
ノスタルジックとレトロでは、「懐かしさを感じる」という共通点があります。
少しだけ細かな違いがあるところは、ノスタルジックは「その人にとっての」故郷や昔の風景に使われ、レトロは「誰にとっても」懐かしさを感じるところです。
ノスタルジックとレトロの正しい使い方
ノスタルジックが感じるその人にとっての「懐かしさ」なら、使い方が限られるのではないでしか?
「今では少なくなった駄菓子屋が残る、ノスタルジックな光景」
この場合、駄菓子屋を見たことがある世代にとってはノスタルジックですが、平成生まれの方にとってはノスタルジックは「懐かしさ」という意味で当てはまらなくなります。
「今では少なくなった駄菓子屋が残る、レトロな光景」
「誰にとっても」懐かしさを感じるレトロの方が正しい使い方ではないでしょうか?
ノスタルジックとレトロのまとめ
ノスタルジックとレトロは、どちらも「古い物事に懐かしさを感じる」という共通点があります。
わずかな違いは、ノスタルジックが「その人にとって」の懐かしさ、レトロは「誰にとっても」の懐かしさという点です。
文章を書くときには、風景の中に残る時代や読む人の世代に合わせて使い分けたいものですね。