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過去へのボレロ〜夢で見たミステリ小説

過去へのボレロ

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何だか複雑な物語で、最後まで謎が解けない夢を見たので短編小説にして書き残したいと思います。

まずは、物語の冒頭だけお楽しみくださいね。

意識だけが過去へ向かう物語

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殺人事件に巻き込まれて命を落としてしまった女性料理人B。

小さな港町で起きた事件は犯人の手がかりがなく、迷宮入りが噂されていた。

事件の起こる2年前、Bの意識だけは別の人物として故郷の小さな港町を訪れていた。


「過去へのボレロ」の6人の登場人物

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クルーズ船「ボレロ」の人気料理人Aとして港町を訪れた未来のB。

そこには、明るい夢を見ながら健気に働く当時のBがいた。

①クルーズ船「ボレロ」の料理人A(未来のBの意識)

港町に寄港したクルーズ船「ボレロ」で働く料理人。

港町出身で、20代ながらも確かな技術で同僚に慕われ、お客さんの舌を唸らせている。

実は、未来で殺人事件に巻き込まれた女性料理人Bの意識が入っていた。

Bを救うため自分の働くクルーズ船にスカウトする。


②港町の女性料理人B

いつか大きなレストランで働くことを夢見る女性料理人。

未来では、未解決の殺人事件に巻き込まれ命を落とす。

まだまだ駆け出しでも、港町では「腕は確か」と評判がいい。


③クルーズ船「ボレロ」のマネージャーC(未来からの誰か)

クルーズ船「ボレロ」のマネージャーで、港町で新しく職員募集を始める。

自分も料理人出身で、何かとAを助けてくれる存在。


④港町の小さなレストラン「ドレミ」店長D(未来からの誰か)

女性料理人Bが働くレストラン「ドレミ」の店長。

地元の常連さんには人気のお店だが、若者の客層を大手レストラン「フォルテ」に奪われ経営は苦しい。

Bがクルーズ船で働くことを後押しする。


⑤港町の大手レストラン「フォルテ」の外国人オーナシェフE

お洒落なインテリアと料理、お得なキャンペーンで若者層に人気のレストランのオーナーシェフ

「ドレミ」の料理人Bの腕を見抜いて、高額の報酬でスカウトしようとする。


⑥登場していない真犯人F

殺人事件の犯人。

その正体は、Bに怨みを持つ誰かなのか?未来から来た誰かなのか?


未来から意識だけが移った人と2年前の人が入り乱れるミステリー

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港町のレストラン「ドレミ」で働く料理人Bは、丁寧な仕事と笑顔が絶えない姿で常連客に慕われていた。

駆け出しの彼女が密かに抱いている夢は、「いつか大きなレストランで働く」こと。

誰にも明かしていない心の夢、なぜか気がついている人物が「ドレミ」を訪れる。

クルーズ船「ボレロ」で働いている一流料理人のA。

彼はなぜか、Bしか知らない出来事を知っていたり、心の内を見透かした様子。

Aが店を訪れるようになって数日、彼は自分の働くクルーズ船「ボレロ」にBをスカウトする。

新しい職場で働くこと、2年しか経っていない職場を離れることにためらうB。

働き始めてから、仕事のイロハを教えてくれた「ドレミ」の店長Dと常連客の後押しもあり、Bは「ボレロ」に行くことを決意した。

クルーズ船「ボレロ」のマネージャーCが手伝ってくれたこともあり、Bがボレロへ移籍する手続きは順調に進んでいた。

そこへ突然怒りを露わに現れたのが、港町の大手レストラン「フォルテ」の外国人オーナシェフE。

海外の三つ星レストランの経営経験あるEは、自身の「フォルテ」を選ぶと予想していたBがクルーズ船へ移籍することを受け入れられずにいたのだった。

プライドが高く感情的なEを犯罪者を見るように警戒するA、そんなAを冷静な分析で安心させる「ボレロ」のマネージャーC。

彼らは、何を知っているのだろう………そして、何者なのだろう………。

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