本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

抽象的と具体的は伝える相手「広さ」と内容の「現実感」が違う

抽象的と具体的の違い

f:id:jizi9:20191126100634j:plain

抽象的な表現って身の回りに多くありませんか?

テレビやネット、もちろん本にも抽象的な表現は使われています。

今回は、抽象的と具体的の違いを本に書かれていた内容を元に“具体的”にまとめてみましたよ。

抽象的とは?

f:id:jizi9:20191126100738j:plain


抽象的(英:abstract)の辞書的な意味は、「共通した要素を抜き出して一般化すること」「具体性に欠けていて曖昧なこと」とあります。


伝える相手は一般的

抽象的な物事は多くの相手へ向けて伝えられます。

一般的(英:in general)という言葉も似たような場面で使われるように、いくつかの物事の中から多くの人に共通する出来事を選んだものになります。

「多くの人は夜外出を控えてください」

この発表は、「昼間に通勤や通学のある方」「プライベートでは外出をする方」と共通することのある人に向けられています。


内容は曖昧

抽象的な物事は、曖昧(英:ambiguous,vague)な内容でもあります。

ニュースでは、はじめに抽象的な内容を伝えてから、専門の解説者が具体的な内容を説明する方法がとられています。



具体的とは?

f:id:jizi9:20191126100822j:plain


具体的(英:concrete)は、「一般的なものや観念的なものではなく、個々の事実によること」という意味があります。


伝える相手は個別的

具体的な物事は、1人や同じ立場や役割に当てはまる個人に向けて伝えられます。

個別的(英:individual)という言葉が代わりに使われることもありますよね。

「接待を伴う飲食店は営業時間を短縮してください」

夜の街という抽象的な伝え方では、「繁華街にあるけどウチはラーメン屋なんだけど…」という方は判断を迷われたことでしょう。

抽象的な物事が広く、具体的な物事はより狭く対象を絞って伝えられます。


内容は事実

具体的な物事は、例や現実の事実(英:fact)で例えられることがほとんどです。

「外出」といっても、通勤や通学、買い物や散歩、外食やレジャーと「外に出ること」は何でも当てはまります。

具体的な物事は、例えが伝える相手の現実に当てはまるかが大切なんですね。



伝える相手広さと内容の現実感が違う

f:id:jizi9:20191126100840j:plain


抽象的な物事は、伝える相手が一般的と広く、内容も多くの方に当てはまるように曖昧に伝えられます。

具体的な物事は、伝える相手は個別的と狭く、内容は例を上げて現実に近いことが伝えられます。

抽象的と具体的は、伝える相手の「広さ」と内容の「現実感」に違いがあることがわかりました。



参考にした本はこちら

『読書をする人だけがたどり着ける場所』齋藤孝
www.yu-hanami.com

『マジ文章書けないんだけど』前田安正
www.yu-hanami.com

「伝える3部作」 池上彰
www.yu-hanami.com

『読書の価値』森博嗣
www.yu-hanami.com

『ゼロからはじめる!統計学見るだけノート 』永野清一
www.yu-hanami.com




にほんブログ村 本ブログへ