コロナいじめとコロナ関連事件
「俺はコロナだ!」と騒いだり、自分の都合だけで感染していても出歩いてしまう人が報道されなくなってきましたが、新型コロナの流行で新しい問題も起きています。
子どもたちの間で起こっている「コロナいじめ」、大人の「コロナ差別」です。
コロナいじめとコロナ差別
世の中の学校では「コロナいじめ」、企業や地域のコミュニティでは「コロナ差別」が起こっています。
学校の実態
学校に通う生徒さん同士で、咳をした生徒を「お前コロナだ」とからかったり、欠席した生徒を「コロナだ」とからかう「コロナいじめ」が各地で起きているようです。
会社の実態
大人の間でも、会社で感染者の方が非難されたり、誰が新型コロナウイルスを持ち込んだのか「犯人探し」が相次いでいるようですね。
大人の間では、家族に医療関係者や保育園の先生がいるだけで出社を断られたり、感染者が出た大学生がアルバイト先を解雇されてしまうコロナ差別も問題になっています。
コロナ関連事件
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200826-OYT1T50263/www.yomiuri.co.jp
千葉県のコンビニでは、お釣りの渡し方で怒り出した70代の男性客を暴行して意識不明の重体にしてしまった30代の店員が逮捕されました。
コンビニやスーパーでは、透明のシートが貼られお釣りは釣り銭ケースで渡す仕組みになっています。
意識不明の重体になるほどの暴行は、もちろん店員さんに問題があります。
ですが、事件のきっかけが「お釣りの渡し方」だったとしたら、新型コロナによる世の中の変化が問題なのは明らかでしょう。
子どもより深刻な大人のコロナ差別
子どもたちの中でコロナいじめが起きることは、大きな問題ではあります。
ただ、新型コロナの情報を正しく受け取っているはずの大人がコロナ差別をしているのは深刻なことでしょう。
子どもはテレビの情報でふざけているだけ
学校で起こっている「コロナいじめ」は、まだ情報を詳しく考えることができない年齢の子どもたちがテレビの情報をそのまま学校で使っているだけに思えます。
毎日のニュースでは、新型コロナについてこんな情報が発信されています。
①感染者の人数
②クラスターの出た地域やお店の情報
③感染経路
④政府や地方自治体の呼びかけ
⑤専門家のまとめ
テレビやネットに慣れた子どもたちなら、ここから①感染者の人数②クラスターの出た地域やお店を覚えることは簡単です。
その後の、③感染経路は経緯が複雑、④政府や地方自治体の呼びかけは使っている言葉が難しく十分に理解しづらいでしょう。
そして、①感染者の人数②クラスターの情報を覚えたまま⑤専門家のまとめだけを聞いてしまうと、「コロナになることは悪いこと」と受け止めてしまうでしょう。
コロナいじめが単なる悪ふざけのことも多いのでしょうが、子どもたちなりに新型コロナを広めないようにしようと行動しているだけにも思えます。
問題は大人の間のコロナ差別
テレビの偏った情報をそのまま持ち込んでしまうのは、子どもたちだけではありません。
問題は大人のコロナ差別です。
職場で理由もなく出勤停止や解雇されてしまうと、大人は収入に影響してしまいます。
それは、その人が暮らしていくことができなくなるほどです。
中には、未だに「病気になるのは社会人として自己管理がなっていない」と誤った認識を持つ方も多いのでしょう。
コロナいじめとコロナ差別の原因
コロナいじめとコロナ差別、原因は誤った認識とやり場のないストレスでしょう。
原因は誤った認識
子どもたちのコロナいじめ、大人のコロナ差別、比べてみるとどちらも「誤った認識」という同じことが原因に思えます。
子どもの場合、難しい感染経路や政府の呼びかけを十分に理解できずに誤った認識が起こってしまっています。
大人の場合、昔からある価値観や考え方を変えられずに誤った認識が起こってしまっているのでしょう。
変わった世の中にも慣れないといけない
新型コロナの流行で、世の中の仕組みだけが5年先に進んでしまったといわれています。
仕組みだけが進んだので、私たち人間の気持ちは進んではいないはず。
人と直接接しない世の中、オンラインの仕組みにも慣れていくしかないのですね。
誰もがストレスを感じている
そして、不安とストレスを感じているのは世界中の人全てです。
買い物の仕組みが変わり煩わしく思うのは、お客さんだけではなく店員さんも同じです。
今までは、外出や外食で発散できていたストレスは行き場をなくしています。
それをぶつける相手は、目の前の誰かでないことは確かなことと私は思います。