本当に本が読みたくなる読書のブログ

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2021年は注目作家さんが多数ノミネート、吉川英治文学新人賞候補作の紹介

2021年吉川英治文学新人賞

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その年、注目作家さんの作品が発表される吉川英治文学新人賞

今年は、直木賞ノミネート作品が2作品も候補に選ばれている注目の年でもあります。

吉川英治文学新人賞とは?

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昭和初期の文豪 吉川英治にまつわる文学賞は、「吉川英治文学賞」「吉川英治文学新人賞」「吉川英治文庫賞」の3つがあります。

中でも、若手作家さん新人作家さんが執筆された単行本、新聞・雑誌に掲載された作品を対象にした「吉川英治文学新人賞」は、話題の作家さんや人気作品がノミネートされ、本好きの方以外もきになるのではないでしょうか?
吉川英治文学新人賞とは? - 本当に本が読みたくなる読書のブログ




加藤シゲアキさんのノミネートで話題に!

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2021年の吉川英治文学新人賞は、世の中の話題性が影響しているのかもしれません。

直木賞ノミネート作品を書かれた芦沢 央さん、加藤シゲアキさんのお2人が揃ってノミネートされているからでもあります。


『汚れた手をそこで拭かない』芦沢 央

第164回直木賞ノミネート

2020年9月

第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作家

小学校教師、妻を介護する高齢の男性、不倫に悩む女性………気がつかないはずはない、目に見える汚れ。

気がついても、落とすことが難しい心の汚れが重なり合う伏線が気になる物語。

第164回直木賞にノミネートされた『汚れた手をそこで拭かない』が、吉川英治文学新人賞候補に選ばれました。

芦沢央さんにとっては、第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作家に続く2回目の文学賞受賞になるのでしょうか?

花水(hanami)が直木賞に予想、気になる作品なんです。


『オルタネート』加藤シゲアキ

第164回直木賞ノミネート
2021年本屋大賞ノミネート

2020年11月

今、1番話題の小説は加藤シゲアキさんの『オルタネート』ではないでしょうか。

小説家デビューから9年で直木賞候補、そして本屋大賞ノミネートに続いて吉川英治文学新人賞候補になられた今注目の作家さんです。

近未来の東京のとある高校、オンラインマッチングアプリ「オルタネート」の登録が義務付けられた世界観は、青春小説に新しい変化を起こすのでしょうか。


『愛されなくても別に』武田綾乃

読書メーター 読みたい本ランキング第1位(2020年9月)

2020年8月

昨年テレビで取り上げられ、20代の女性から爆発的な人気を集めた『愛されなくても別に』。

令和の日常から、ほんの数年遡った世界観で過ごす20代になったばかりの女性たちの暮らし。

役割が入れ替わったような親と子の立場。

世の中で毒親と呼ばれる親子関係の結末は…?

第8回日本ラブストーリー大賞最終候補、2020年の第40回吉川英治文学新人賞候補にもなられた武田綾乃さんは、初の文学賞受賞となるのでしょうか?



『十の輪をくぐる』辻堂ゆめ

第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞作家

2020年11月

母の介護をしながら妻と高校生の娘と暮らす主人公 泰介。

東京オリンピックが近づく中、認知症の母 万津子が呟く「東洋の魔女、秘密にする」という言葉に隠された家族の真相。

オリンピックという1つの時代に起きた、母と自分の秘密とは…。

「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞された辻堂ゆめさん、家族の歴史という謎に迫るテーマは誰にでも当てはまる日常ミステリに注目ですね。


『水を縫う』寺地はるな

ポプラ社小説新人賞作家

2020年5月

愛情を持って子育てをする母、大らかに1歩下がって子どもと接する父、面倒見が良くて可愛いもの好きの娘、スポーツに汗を流すわんぱくな息子、世の中の「普通の家庭」というのは実像だったのでしょうか?

主人公の高校生 松岡清澄が暮らす家庭は、少なくとも当てはまらなかった。

改めて歩みを止め、振り返った家族の姿とは…。

ポプラ社小説新人賞作家 寺地はるなさんの描く、リアルな家族のあり方とは?


『タイタン』野崎まど

第34回日本SF大賞作家

2020年4月

機械に心はあるのか?

働くこととは何か?

近未来の世界では、世界規模のAI「タイタン」によって人は働くことから解放されていた。

ある日、AIタイタンはコンピュータの専門家では解決できない不可解な異常を起こす。

それは、「働きたくない」という心の問題。

仕事から解放された中、心理学者の内匠成果(ないしょうせいか)の元に機械のAIタイタンの心の治療が依頼された。

内匠はAIタイタンの心と向き合い、機械とともに「仕事とは何か」の答え合わせの旅に出かけることになった。

第34回日本SF大賞作家、メディアワークス文庫賞経験のある野崎まどさんの作品に注目が集まります。



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