本当に本が読みたくなる読書のブログ

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【1000記事目】悩みと不安は理想と現実の差で起こる〜悩みのループにとらわれないために

不安と悩みごとの原因は?

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本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆さま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。

花水(hanami)のブログも、今回で1000記事になりました。

1000記事目を何にしようか迷っていたのですが、不安の多い今の世の中で少しでも読者の皆さまのお役に立てれればと思い、不安と悩み対策のお話にさせていただきますね

前回のコラムでは、不安の正体は「予想と想像」を分けていないことで自分の中から湧き上がってくること、とまとめさせていただきました。

なら、なぜ不安は起こり、感じる人によってさはあるのでしょう?

今回も、お悩み相談をお仕事にされているお坊さん作家さん、鳥沢廣栄さんの書かれた『ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』からヒントをいただくことにしてみます。

不安と悩みはなぜ起こる?

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不安と悩みごとは、なぜ起こるのでしょう。

また、なぜ人によって差があるのでしょう。

悩みと不安は理想と現実の差

過去を振り返って悔やんでみたり、現状をどのようにしていいか迷ったり、将来を悲観して悩んでみたり………。
ちょっとしたことで自分の思いと現実が異なってしまうと、人は悩み始めるのです。
そんなことは、誰でも知っているかもしれません。
しかし、人は自分の思う通りにしたい、思い通りになることを望むものです。
自分の思いと現実のギャップを感じると、人は悩むのです。
鳥沢廣栄『ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』p56〜p58
悩み方で違いが出る、悩み事との向き合い方 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ


不安と悩みは誰もが持っていますが、人によって違いがあるのも確かです。

お悩み相談をお仕事にされている、お坊さん作家さん鳥沢廣栄さんによるとその違いは、「自分の思いと現実のギャップを感じる」ことにあると著書に書かれています。

「自分の思う通りにしたい」

この「思いと現実との差」が不安を生んでしまいます。


悩みと不安が多い人は理想が高い?

読み返してみると、「思いと現実との差」は誰にでもありますが、違いのあることです。

例えば、「多くの人を楽しませたい」と思う人がいたとします。

思いは同じでも、ダウンタウンさんのような大物芸能人の方と花水(hanami)のような一般企業で働く会社員では「出来ること」に違いがあります。

ダウンタウンさんは、ご自身の実力で理想に近づくことができ、一般人の花水(hanami)は理想と現実の差が縮まらない。

極端な例えですが、こうした時に「悩み」と「不安」を感じます。

悩みと不安が多い人は、自分の「限界以上に理想」を抱きやすいのかなぁと思います。



理想の高さと広さ

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「理想と現実の差」

「差」が生まれる理想には、高さと広さがあると思います。

図解してみるとわかりやすいのですが、理想には「高さ」「広さ」があることがわかります。

理想の高さ≒個人の目的と現実の差

理想の高さは、「個人の目的」の高さといってもいいでしょう。

「年始1000万円が欲しい」
「○○才までに結婚したい」
「やりたい仕事で生活したい」

個人の目的が、実際の暮らしに近いなら「目的と現実の差」は小さいのですが、悩みを抱える方を周りの目線で見てみると、差が大きいこともあるでしょう。


理想の広さ≒自分の影響力と現実の差

理想の広さは、「自分の影響力」と現実の差といえます。

「災害で困っている人を助けたい」
「世の中を変えるメッセージを送りたい」
「差別のない社会にしたい」

例えば、YOSHIKIさんのように世界的に有名な方なら、呼びかけだけで困っている人を助ける手助けができます。

Twitterのフォロワーが10万人を超えていたら、発信されたメッセージは瞬く間に広まるでしょう。

花水(hanami)も含めて、多くの方はそうはいかないはずです。



悩みごとのループ


困ったことに、悩みごとには「新しい悩みごと」を作ってしまう特徴もあります。

「悩みごとのループ」
「負のスパイラル」

こうして呼ばれることもあります。


悩みが悩みを生む

悩みを抱えると、いつもそのことに囚われ、悶々としやすくなります。
思い出してみてください。
悩みを抱えていると、絶えず考え事をしていたり、落ち込んで考えがまとまらなくなったり、という状態になりやすくないでしょうか。
鳥沢廣栄『ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』p20〜p21
悩み方で違いが出る、悩み事との向き合い方 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

鳥沢廣栄の本によると、悩みごとを抱えていると「絶えず考えごとをする」「考えがまとまらない」状態になりやすいと書かれています。

頭と心がフル回転で余裕がなくなっているのでしょう。

花水(hanami)の悩みごとが多かった時期には、「いつも同じことを考えている」ことが多かった気がします。


頭と心が「いつもの状態」ではないので、今まで出来ていたことで失敗したり、いつもは起きないトラブルも起こります。


悩みと不安のループ

さらに困ったことに、「悩みと不安のループ」からはなかなか抜け出せないのも良くあることです。
お悩み解決本を読んで悩みのループから抜け出す方法 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

悩みと不安のループは、起こってしまってから解決するよりも、「起こらない」ように事前に準備しておくことが大切です。

悩み事解決は「悩む前」に「悩みに備える」習慣を持つことが大切 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ



まず落ち着くということ

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悩みと不安のループには、事前に準備しておきたいものですが、突然起こってしまうから、悩みごとでもあります。

もし突然、何か気になる出来事が起こってしまったら、ひとまず落ち着くことが大切です。

まずは、どのような状況になっているのか、現状把握をすることが先決です。
落ち着いて、冷静になれば、視野も広くなり、どうすればいいかという対処法も生まれてくるでしょう。
この「冷静になる、落ち着く」というのが、禅なのです。
鳥沢廣栄『ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』 p212〜p214
悩み方で違いが出る、悩み事との向き合い方 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

悩みごとや不安になってしまったとき、大切なことは「冷静になる、落ち着く」とあります。

目の前の悩みごとがすぐに解決するわけではありませんが、焦って状況が悪くなったり、別のトラブルが起こるのを防げるはずです。

落ち着くことで、起こってしまったことが実は「そこまで最悪でなかったり」、解決方法が身近にあったりします。

もし、最悪な状況だったとしても、他のことへの影響を防ぐことができるはずですよ。


一休さんのアニメ

何かとんでもないことが起こったり、普段から困りごとを抱えて悩んでいたりしている人は、ちょっとつぶやいてみてください。
「あわてない、あわてない。一休み、一休み」
案外、気持ちが落ち着き、冷静になれるものです。
冷静になれば、気がつかなかったことに気づくこともできるものです。
鳥沢廣栄『ブッダが死ぬ前に繰り返し説いた 悩みに強くなる考え方』 p212〜p214
悩み方で違いが出る、悩み事との向き合い方 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

「冷静になる、落ち着く」

こう言われても、落ち着けないのが悩みごとや不安を強く感じるときです。

一休さんの名台詞は、とても的を得たひと言だと思います。

安心は落ち着く、やることが決まっているということ - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

他にも、何か自分が落ち着ける「魔法の言葉」を考えておいて、悩みごとが起きてしまったらつぶやいてみるのも、本に書かれているように「案外、落ち着ける」ものですよ。




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