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四季があるのは「穏やか」を実感しやすい〜仏教の悟りも?

悟りと四季と苦と楽、人は四季があるから悟りやすい〜悟りの可能性


最近は苦手ではなくなった秋。

寒すぎも、暑すぎもしない穏やかな空気に包まれて本を読んでいると、あることに気がつきました。

もしかすると、すごく素敵なことに気がついてしまったのかもしれません。

それは、穏やかに過ごす考え方です。

六道輪廻の中では人間道だけが悟りの可能性がある


仏教の考え方では、こうして読書ブログを書いている私、読んでくださる皆さまは六道輪廻(りくどうりんね)という世界の人間の世界「人間道」で暮らしていることになります。

そして、仏教が目指す「悟り」が得られるのは人間道だけどされています。

人間道以外は、本当に悟りが得られないのでしょうか?

六道

六道(りくどう)は、天道・人間道・修羅道畜生道・餓鬼道・地獄道の6つの生き方で、心が迷いの状態にある世界とされています。

天道は、神様や天使の暮らしている世界。

とにかく快楽で満たされている暮らしが保証されていますが、寿命もあり、暮らしを失い転落する可能性もあります。

現実世界なら、前澤友作さんやイーロン・マスクさんのような億万長者の方の暮らしに近いですよね。

人間道は、私たちの暮らしている世界。

苦しみの中に楽しみもあり、他の世界よりも寿命が限られている儚さのある世の中です。

現実世界なら、平均収入付近の私のような暮らしでしょうか?

修羅道は、鬼神と呼ばれる存在が暮らす戦いの世界。

天道に近い豊かな暮らしはありますが、戦争が絶えずいつ命を失うかわかりません。

日本国内では現実的ではありませんが、資源や経済的に恵まれていても、徴兵制があり対立する国に囲まれた地域の暮らしに思えます。

畜生道は、弱肉強食の動物の世界。

食欲や性欲、睡眠欲などの本能に突き動かされてしまう残酷な暮らしです。

現実的なら、暴飲暴食で体を壊し、泥沼の不倫を繰り返し暮らしを壊してしまう生き方が近いように思えます。

餓鬼道は、亡者で埋め尽くされた世界。
満たされない貧しさで、他人から奪ってでも豊かさを欲しがる暮らししかありません。

現実世界なら、返せないほどの借金で暮らしがままならなかったり、親しい人が誰もいないような暮らしなのでしょう。

地獄道は、前世で犯した大きな罪を償う世界。
拷問を受け、贖罪を繰り返す苦しみしかないようです。

現実世界では、まさに凶悪犯の暮らしそのものですね。


悟り

心が迷いの状態にある六道輪廻の世界。

悟りとは、六道輪廻の世界から抜け出して穏やかで自由になることとされています。

仏教の専門書やサイトには、悟りにはいくつかの段階があって、最も高い悟りが「仏陀」となっています。

名前に「」とつく仏様のことです。

如来」というのも同じ段階とあります

阿弥陀如来大日如来、毘盧遮那如来と大仏さまの仏陀は複数ですが、地球上で仏陀の段階まで悟ったのはお釈迦様だけです。


人間道だけで得られる悟り

悟りを目指して苦しみから離れるためには、仏教の修行がかかせません。

六道輪廻の中で「人間道だけ悟れる」とされているのは、なぜでしょう?

地獄・餓鬼・畜生の世界は三悪道ともいわれ、生きているときの罪を清算する世界です。修羅の世界は戦いに明け暮れる世界です。修行どころではありません。天界は快楽の世界です。修行もできますが、苦が少ない世界ですから修行する必要がありません。人間界は苦しみや安楽、快楽が混在する世界です。修行すれば苦から解放され安楽を得られます。その究極的姿が仏陀なのです。
鳥沢廣栄『超訳 仏教の言葉』p56~p57

お坊さん作家さん鳥沢廣栄さんの解説をまとめさせていただくと、地獄道・餓鬼道・畜生道は「修行をしよう」と思う余裕さえない。

修羅道は戦争の連続で、時間的な余裕がない。
天道はというと、苦が少ないため修行の必要性を感じにくいとあります。


悟りの可能性が「ある」というより可能性が「高い」


それなら人間道だけが、悟りの可能性があって、他の5つの世界では悟ることはできないのでしょうか?

確か、仏教的な考え方では「0か100」か「○か✕か」のような極端な考え方は間違いと書かれています。

「涅槃経」の一節に「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」という文があります。意味は「すべての生あるものは、みな悉く覚りを得る素質を持っている」ということです。「仏性」とは「仏陀になれる素質」、すなわち「覚りを得ることができる素質」のことです。
鳥沢廣栄『超訳 仏教の言葉』p36~p37

こちらの解説では、「命のあるものには悟りの素質がある」とお経に書き残されているとあります。

素質、可能性はあるのですが、人間道だけが他に比べて「高い」と考えることができますよね。

次回は、悟りの可能性と四季を比べさせていただきますね。

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