2023年の春におすすめするノンフィクションとエッセイ
2023年の春におすすめの本は環境に振り回されず、「希望を胸に気持ちを整える」をテーマに選ばせていただきました。
本のジャンルは、「小説」「エッセイ、ノンフィクション」「実用書」「ビジネス書、政治・経済の本」「思想・哲学、考え方の本」の5種類を紹介させていただきます。
第4回は、進学された学生さんや就職された新社会人の方が「希望を夢見たい」と思えるノンフィクションとエッセイを選ばせていただきました。
春におすすめ、希望を夢見たいノンフィクションとエッセイ
物価高、収入格差、不安定な世界情勢と悪化する治安……。
いつ悲劇の雨が降るかわからない空模様。
だから厳しい現実の中でも、「希望を夢見たい」と思いませんか?
ただ夢を見るだけではなく、希望に向かって突き進んだ「あの人」がどう進んだか。
知りたくはありませんか?
読者の皆さまも1度はテレビで見たことがある「あの人」が書いた、「夢」「ひたむき」「明るさ」がテーマのノンフィクションとエッセイを選んでみました。
春におすすめの「エッセイ、ノンフィクション」
2023年の春におすすめのノンフィクションとエッセイは、「希望を夢見たい」と思える3冊の本を紹介させていただきます。
「夢」については、作品そのものが夢を語る松本零士先生。
「ひたむき」は、工夫と努力で道を切り開いた三國清三シェフ。
「明るさ」は、周りの批判や悪意さえも笑い飛ばすほど元気な新庄剛志監督。
この3人の方なら、世界が滅びそうな出来事が起きても立ち向かえそうな気がします。
『君たちは夢をどうかなえるか』松本零士
松本零士先生は、世界中で作品が愛され続ける日本を代表する漫画家さんです。
『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』は世代を超えて愛され続けています。
第二次大戦が続く1938年に生まれた松本零士先生は、戦後の貧しい暮らしが続く小学生の頃に漫画家を志し、高校卒業後すぐに上京。
しかし1950〜60年代は人気作品が生まれず、苦労の日々が続いていました。
1970年代になり、連載漫画の『男おいどん』が人気を生み、『宇宙戦艦ヤマト』が大ヒット、若い頃から書き続けていた『銀河鉄道999』が公開され、日本を代表するアニメ作家・SF作家として注目されることになります。
夢を描くSF作家さん自身が、思い描いてたどり着いた「夢」そのもの、知りたくはありませんか?
『三流シェフ』三國清三
世界一の料理人として認められているフランス料理の三國清三シェフは、「ひたむき」という言葉が当てはまります。
大家族の家庭に生まれた三國清三シェフは、1960〜70年代、中学校卒業とともに洋食の料理人を志し北海道の札幌グランドホテルで働き始めます。
札幌グランドホテルでひたむき働く姿勢を認められ、数年後に東京都の帝国ホテルを紹介されます。
夢を抱いて上京したシェフに訪れたのは、昭和の大不況オイルショックでした。
帝国ホテル料理長は、彼を採用できない代わりに、スイス日本大使館の料理長に推薦され、世界の料理界へ進むことになります。
『三流シェフ』では、シェフは働く環境が変わるたびに調理に携わる方の基本「皿洗いと掃除」に立ち戻ったエピソードが書かれています。
「希望を夢見る」ためには基本をおろそかにしない心得は欠かさないことですよね。
『わいたこら。』新庄剛志
新庄剛志監督といえば、「明るさ」を持つ方の代表選手のような存在です。
裕福ではない少年時代からスーパースターになる夢を抱いて、プロ野球選手、メジャーリーガー、そして日本ハムファイターズ監督になられた経歴の本物のスーパースターです。
多くの方がご存知のように、驚きの発言や奇抜な行動は良い意味でも悪い意味でも注目を集めます。
称賛と同じくらいの批判、華やかな出来事と同じくらい大きなトラブルを経験されたことが『わいたこら。』に書かれています。
それでも監督がポジティブな「明るさ」を持ち続けるのは、「過去を見ないで、未来を見たほうがいい」からと語られています。
「明るさ」を持ちたい方は、今を生きる新庄剛志監督の考え方に触れてみてはいかがでしょうか?
松本零士先生に希望を分けてもらいませんか?
「希望を夢見たい」をテーマに「夢」「ひたむき」「明るさ」に取り組まれた実在の方のエッセイとノンフィクションを選ばせていただきました。
2023年、ご自身が持ちたい希望に合わせて、松本零士先生、三國清三シェフ、新庄剛志監督から学ばれてはと思います。
進学された学生さんや就職された新社会人の方におすすめの1冊は、松本零士先生の『君たちは夢をどうかなえるか』です。
高校生向けに直筆の漫画とメッセージで書かれた、「夢」を持つことの素晴しさを教えてくれる本ですよ。
季節の本「エッセイとノンフィクション」の紹介ページ
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春におすすめの本2023
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