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2024年の第171回芥川賞・直木賞ノミネート10作品の一覧

第171回芥川龍之介賞直木三十五賞ノミネート作品の一覧と紹介

読書コラム


2024年7月17日に選考会が行われる、第171回芥川龍之介賞直木三十五賞には合わせて10作品の小説がノミネートしています。

今回も恒例の受賞予想をさせていただくため、ノミネート作品の紹介をさせていただきますね。

第171回直木三十五賞候補作品

第171回直木賞ノミネート作品


第171回直木三十五賞には、一穂ミチさんと柚木麻子さんが3回目のノミネート、青崎有吾さん、麻布競馬場さん、岩井圭也さんは初のノミネートですが皆さま話題作を手掛けた作家さんでもあります。

『地雷グリコ』青崎有吾

地雷グリコ (角川書店単行本)
著者 青崎有吾
出版社 株式会社KADOKAWA
分類 推理小説、ミステリー小説
出版日 2023/11/27

2012年に22回鮎川哲也賞作品『体育館の殺人』でデビューされた青崎有吾さんが第171回直木三十五賞にノミネート。
『地雷グリコ』は第24回本格ミステリ大賞、第77回日本推理作家協会賞、第37回山本周五郎賞受賞をトリプル受賞したミステリー小説の話題作です。
主人公の射守矢真兎(いもりや・まと)は、抜群の推理力と相手の行動を読む勝負師の才能に恵まれた高校生。
その才能が引き寄せてしまう勝負は、おなじみじゃんけんグリコや、坊主めくりやポーカーなど誰もが親しみのあるもの。
そんな身近なゲームも真兎とライバルの参戦でトラップやイカサマの飛び交う頭脳戦に早変わり。
トリプル受賞のミステリー小説で青崎有吾さんが171回直木三十五賞を受賞されるのでしょうか?


『令和元年の人生ゲーム』麻布競馬場

令和元年の人生ゲーム (文春e-book)
著者 麻布競馬場
出版社 株式会社文藝春秋
分類 小説
出版日 2024/2/21

2022年に、『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』でデビューされた麻布競馬場さんの最新作『令和元年の人生ゲーム』が2024年夏の直木賞にノミネート。
新作『令和元年の人生ゲーム』は、今を活躍するZ世代の働き方を描いた物語。
といっても、主人公の沼田くんは優秀な経歴と柔軟な考え方を持ちながら、22歳にして窓際族を目指す会社員。
企業案件や変化を求める同世代の中で、異質に映る沼田くんの仕事感、今の時代なら引き込まれる方が少なくないのでは?
初の直木賞ノミネートで麻布競馬場さんの受賞となるのでしょうか?


『ツンデミック』一穂ミチ

ツミデミック
著者 一穂ミチ
出版社 株式会社光文社
分類 サスペンス小説
出版日 2023/11/22

3回目の直木賞ノミネートになる一穂ミチさん。
第43回吉川英治文学新人賞受賞作品『スモールワールズ』は第165回直木賞にノミネートされ、第168回直木賞候補作品の『光のとこにいてね』は直木賞受賞予想に選ばせていただきました。
タイトルから想像できるように、『ツンデミック』はコロナ禍の日本に近い舞台設定。
突然の自粛生活、その後の格差社会で生まれた衝突を被害者、加害者、傍観者それぞれの目線で描く6つのストーリー。
一穂ミチさんの世界観のファンの方にとって、待望の直木賞受賞となるのでしょうか?


『われは熊楠(くまぐす)』岩井圭也

われは熊楠 (文春e-book)
著者 岩井圭也
出版社 株式会社文藝春秋
分類 歴史小説
出版日 2024/5/15

2018年、『永遠についての証明』で第9回野性時代フロンティア文学賞でデビューされた岩井圭也さん。
話題作『プリズン・ドクター』に続く『われは熊楠』が第171回直木三十五賞にノミネートされました。
幕末の和歌山県で、自然と民俗学の探求に生涯をかけた南方熊楠
知の巨人と呼ばれ歴史に名を残した人物像に迫る作品です。


『あいにくあんたのためじゃない』柚木麻子

あいにくあんたのためじゃない
著者 柚木麻子
出版社 株式会社新潮社
分類 短編集
出版日 2024/3/21

2017年の第157回直木賞候補作品『BUTTER』は、直木賞受賞とはなりませんでしたが、その年を代表する名作ともいわれています。
第161回直木賞にノミネートされた『マジカルグランマ』は、読書家 花水由宇(hanami yu)は有力な受賞予想とさせていただきました。
最新作『あいにくあんたのためじゃない』の舞台は2020年代、デジタル化とコロナ禍で生まれた人の距離感と閉塞感。
生きづらくなりかけた世の中で暮らす炎上したラーメン評論家、若者の面倒見の良い手を貸す会社員、コロナ禍で交流が途絶えた妊婦、集合住宅パティオの住人たち、レトロ感漂う商店街の高級雑貨店、落ち目芸能人とYouTuberそれぞれの変化との向き合い方を描いた短編集です。
今回の第171回直木三十五賞で、3度目の受賞となるのでしょうか?




第171回芥川龍之介賞候補作品


第171回芥川龍之介賞には、朝比奈秋さん、尾崎世界観さん、坂崎かおるさん、向坂くじらさん、松永K三蔵さんよ5作品がノミネートされています。

サンショウウオの四十九日』朝比奈秋

サンショウウオの四十九日
著者 朝比奈秋
出版社 株式会社新潮社
分類 小説
出版日 2024/7/12


『転(てん)の声』尾崎世界観

転の声
著者 尾崎世界観
出版社 株式会社文藝春秋
分類 小説
出版日 2024/7/11


『海岸通り』坂崎かおる

海岸通り
著者 坂崎かおる
出版社 株式会社文藝春秋
分類 小説
出版日 2024/7/10


『いなくなくならなくならないで』向坂くじら

いなくなくならなくならないで
著者 向坂くじら
出版社 河出書房新社
分類 小説
出版日 2024/7/12


『バリ山行(さんこう)』松永K三蔵

著者 松永K三蔵
出版社 株式会社講談社
分類 小説
出版日 20//




第171回芥川龍之介賞直木三十五賞のゆくへは?


2024年上半期の第171回芥川龍之介賞直木三十五賞、受賞作品はもちろんですがノミネート作品の中で気になる小説はありましたか?
私は、麻布競馬場さんの『令和元年の人生ゲーム』が気になりますし、以前直木賞受賞予想に選ばせていただいた一穂ミチさんも受賞してほしい作家さんです。
もう少し深掘りさせていただいてから、第171回直木賞受賞予想作品を発表させていただきますね。




芥川賞直木賞にまつわるお話

芥川龍之介芥川賞
www.yu-hanami.com

直木三十五直木賞
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純文学と大衆文学の違い
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過去の芥川賞直木賞ノミネート作品
[2021年 第164回直木賞ノミネート作品に注目 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
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2022年上半期 第166回直木三十五賞のノミネート5作品 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
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