冬の情景と照らし合わせたい小説
冬におすすめの本特集2024、今回は「冬の情景が素敵な小説」「思わず応援したくなる小説」「冬に挑戦したくなるミステリー」「実写版と読み比べたい小説」の4つのテーマで14冊の小説を紹介させていただきます。
第1回は、今まさにこの冬に読みたくなる「冬の情景が素敵な小説」です。
素適な読書ブログが集まるグループです↑
目の前の冬の情景と照らし合わせたい小説
冬の情景が素敵な小説には、物語の舞台がちょうど12月から1月の季節の作品を4冊選んでみました。
『キャロリング』有川浩
著者 有川浩
出版社 株式会社幻冬舎
分類 小説
出版日 2017/12/10(単行本2014/10/23)
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
主人公の大和俊介が学生アルバイトの頃から働く人気子供服メーカー『エンジェル・メーカー』は、年越しを迎えることなく倒産が決まってた……。
残務処理が手につかないほど過ごした日々を懐かしく語る中、営業を続ける学童保育では、両親の関係で揺れ動く小学生 田所航平が秘めた思いを明かせず時間が過ぎようとしていた。
大和俊介と同僚のデザイナー折原柊子は、他人事にはできない子どもの人生に関わることに……。
クリスマスと年の瀬の季節感が描かれた、首都圏を舞台にした物語は、今目の前で起こっている出来事なのかもしれません。
『コンビニたそがれ堂 祝福の庭』村山早紀
著者 村山早紀
出版社 株式会社ポプラ社
分類 小説
出版日 2016/12/2
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
本当にほしいものがある人だけが、夕暮れどきにたどりつく、コンビニたそがれ堂。
駅前商店街のはずれに現れる、不思議なコンビニを訪れる人間模様が素敵な「たそがれ堂シリーズ」第6弾です。
物語の季節はクリスマスが近づく12月、アパレル店員の女性が諦めていた夢の続きに手を伸ばす「ガラスの靴」。
入院した母を励ますため、かつての人気漫画家を訪ねる少女のを描く「神様のいない家」。
コンビ存続の危機が迫るお笑い芸人コンビが、子どもの頃の夢に迫る物語「祝福の庭」。
3つの物語は、今過ごしているクリスマスの冬の情景と重なり合う物語です。
『ウィンター・ホリデー』坂木司
著者 坂木司
出版社 株式会社文藝春秋
分類 ミステリー小説
出版日 2014/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
元ホストで熱血漢の配達員、ヤマトこと沖田大和の仕事と家庭生活を描いたホリデーシリーズ2作目の『ウィンター・ホリデー』。
前作『ワーキング・ホリデー』で出会った家庭的で成績優秀な小学生の進は、大和とかつての恋人との間に生まれていた息子だった。
世間がクリスマスと年末に盛り上がる12月の東京都内、この間まで生まれていたことを知らなかった息子、生まれた頃にはいなかった父親との初めての一大イベントの行方は……?
大和と進を中心に、個性あふれる登場人物たちの家族との関わりが、冬の情景独特の深さで描かれる物語。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾
著者 東野圭吾
出版社 株式会社 KADOKAWA
分類 小説
出版日 2012/3/28
読みやすさ ☆☆★読みやすい
窃盗事件を起こし逃走中の敦也、翔太、幸平の3人組は、人混みに紛れて逃走できる朝までを古びた「空き家」に潜伏して過ごすことにした。
人が居なくなって十数年以上過ぎた空き家の看板は、かろうじて読み取れる文字で『ナミヤ雑貨店』と書かれていた。
閉店して人が住まなくなってからも、年をとった古びた店舗中だけが、時が止まったように時代を感じる。
安堵した敦也、翔太、幸平の3人組の元へ突然届く封筒。
宛名はペンネーム、封を切った手紙の内容は………。
年末商戦の現実と、サンタクロースが現れそうな幻想的な空間を行き来する理由は……?
2024年の冬におすすめ!冬の情景が素敵な小説は有川浩さんの『キャロリング』
今回紹介させていただ作品は、物語の舞台がちょうど12月から1月の小説です。
村山早紀さんのクリスマスムードの描き方も素敵ですし、坂木司さんの描く登場人物ならではの年末の感じ方も身近に感じます。
読書家 花水由宇(hanami yu)がおすすめの冬のシーンが素敵な小説は、有川浩さんの『キャロリング』です。
物語の世界を身近に体験されたい方は、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?
2022年/2023年の冬におすすめした小説
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