本当に本が読みたくなる読書のブログ

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2025年本屋大賞ノミネート10作品の「おすすめ」ランキング

2025年本屋大賞ノミネート作品のX(旧Twitter)アンケート順「おすすめ」ランキング

2025本屋大賞 X(旧Twitter)アンケート結果


本屋大賞の予想の中で、過去2年間のX(旧Twitter)アンケートは実際の順位に関係があるようです。
今年もX(旧Twitter)のフォロワー様に投票いただいたアンケートを集計させていただき、「おすすめ」順のランキングとして発表させていただきますね。

素適な読書ブログが集まるグループです↑

本屋大賞の選考方法と予想方法

本屋大賞スケジュール


2025年本屋大賞の選考は、一次投票が終わり先日2月3日にノミネート10作品が発表されています。
本好きの方が発表日を楽しみに待つ中、2月3日の発表日から3月2日まで、全国の書店員さんによる二次投票が行われています。

本屋大賞の二次投票の方法
本屋大賞の二次投票の方法

公式サイトでは、二次投票の期間は2025年2月3日〜3月2日までです。
投票される書店員さんは、「ノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票」するため、1カ月で10冊の小説を読み込んでいるんですね。
この期間、接客や発注などのお仕事は免除?されてはいないですよね。

二次投票参加資格者:新刊を扱っている書店の書店員(アルバイト、パートも含む)、一次投票に参加した方
二次投票の期間:2025年2月3日〜3月2日
二次投票の方法:ノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票(1位=3点、2位=2点、3位=1.5点)
参照:本屋大賞とは | 本屋大賞

書店員さんのご負担を減らすために、ノミネート作品を購入した一般の読者に投票券のようなものを配布して、二次投票に参加する案もあります。
もちろん、花水(hanami)が参加したいだけで考えた案なのですが……。


本屋大賞予想の方法
本屋大賞予想の方法

2023年と2024年の「読書メーターレビュー数」「登場人物の年齢層」「X(旧Twitter)アンケート」を集計した本屋大賞予想のポイントの中で、実際の順位に関係があるX(旧Twitter)アンケートは、1票を100ポイントから130ポイントに増やして集計してみました。
アンケートの期間は、2025年2月8日から2月15日までの1週間。
統計機能の数値で「関連がある」と出ていましたので、もしかすると、二次投票に参加されている書店員さんが投票してくれているかもしれませんね。
本屋大賞予想の方法を統計機能で検証してみる - 本当に本が読みたくなる読書のブログ




本屋大賞ノミネート作品の「おすすめ」ランキング

2025本屋大賞 「売りたさ」のランキング


今回は、書店員さんがお客さんに手にとってほしいと思う「おすすめ」のランキングです。
X(旧Twitter)アンケートの結果は、接戦でした。

1位『成瀬は信じた道をいく』

成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ

著者 宮島未奈
出版社 株式会社新潮社
分類 青春小説
出版日 2024/1/24
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
読書メーターレビュー数 4236
登場人物の年齢層 2世代 800
X(旧Twitter)アンケート /15票 1950

個性的な主人公 成瀬あかりが活躍するデビュー作品、『成瀬は天下を取りにいく』で2024年本屋大賞を受賞した宮島未奈さん。
続編の『成瀬は信じた道をいく』では、相方の島崎とのユニット ゼゼカラは御当地タレントとして世代を超えた人気を集めていました。
大学生になった成瀬の破天荒な活躍が楽しみな物語は、X(旧Twitter)アンケートで15票を集め、書店員さん目線の「おすすめ」ランキングでは1位の結果です。


2位『禁忌の子』

禁忌の子

著者 山口未桜
出版社 東京創元社
分類 ミステリ小説、サスペンス小説
出版日 2024/10/10
読みやすさ ☆☆★読みやすい
読書メーターレビュー数 750
登場人物の年齢層 主人公の同年代 200
X(旧Twitter)アンケート /13票 1690

現役医師の山口未桜さんが描く、救急医療の現場を舞台にしたサスペンス小説『禁忌の子』。
2024年に、「第34回鮎川哲也賞」しデビューされた注目の作品です。
X(旧Twitter)アンケートは、1位に続く13票を獲得し読書好きのユーザーさんの人気も集めていましたよ。


3位『カフネ』

カフネ

著者 阿部暁子
出版社 株式会社講談社
分類 小説
出版日 2024/5/22
読みやすさ ☆☆★読みやすい
読書メーターレビュー数 684
登場人物の年齢層 主人公の同年代 200
X(旧Twitter)アンケート /11票 1430

2008年に『屋上ボーイズ』でデビューされてから、青春小説を数多く執筆される阿部暁子さん。
新作『カフネ』は、親しい人と立て続けに離れることになった主人公 野宮薫子の元に、急死した弟からの遺言書が届いたことがキッカケで進むストーリー。
X(旧Twitter)アンケート は11票を獲得して、2025年本屋大賞ノミネート作品の「おすすめ」ランキングでは3位の結果です。


4位『生殖記』

生殖記

著者 朝井リョウ
出版社 株式会社小学館
分類 小説
出版日 2024/10/2
読みやすさ ☆☆★読みやすい
読書メーターレビュー数 935
登場人物の年齢層 ※2世代 800
X(旧Twitter)アンケート /9票 1170

メディアへの出演で、作品や作家さんのお仕事を語られる人気作家の朝井リョウさん。
2025年本屋大賞にノミネートした『生殖記』は、独特の目線で世の中の誰かがいつも感じる、「モヤッと」「ゾワゾワする」ような違和感が描かれたストーリーが注目されている人気作品です。
X(旧Twitter)アンケートは9票を獲得し、4位にランキングしています。


5位『恋とか愛とかやさしさなら』

恋とか愛とかやさしさなら

著者 一穂ミチ
出版社 株式会社小学館
分類 恋愛小説
出版日 2024/10/30
読みやすさ ☆☆★読みやすい
読書メーターレビュー数 651
登場人物の年齢層 2世代 800
X(旧Twitter)アンケート /8票 1040

本屋大賞に2回ノミネートされ、2024年に『ツミデミック』で第171回直木三十五賞を受賞された一穂ミチさん。
新作『恋とか愛とかやさしさなら』は、結婚が決まった恋人が盗撮で捕まったことがきっかけで起こる波乱のストーリー。
一穂ミチさんの作風に惹かれるファンの方の票を集め、2025年本屋大賞ノミネート作品の「おすすめ」ランキングでは5位となっています。


6位『spring』

spring

著者 恩田陸
出版社 筑摩書房
分類 小説
出版日 2024/3/22
読みやすさ ☆★★少し難しい
読書メーターレビュー数 899
登場人物の年齢層 主人公の同年代 200
X(旧Twitter)アンケート /6票 780

蜜蜂と遠雷』『チョコレートコスモス』に続く、その道の天才が主人公の第3弾『spring』。
世界的な天才バレエダンサーで振付師 萬春(よろずはる)の生涯を描く物語は、恩田陸さんのファン層の票を集め、2025年本屋大賞ノミネート作品の「おすすめ」ランキング6位の結果でした。


7位『アルプス席の母』

アルプス席の母

著者 早見和真
出版社 株式会社小学館
分類 小説、高校野球小説
出版日 2024/3/15
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
読書メーターレビュー数 701
登場人物の年齢層 2世代 800
X(旧Twitter)アンケート /6票 780

2020年本屋大賞ノミネート作品『店長がバカすぎて』から、いろいろな世代の登場人物が活躍する作品を執筆される早見和真さん。
今回の『アルプス席の母』は、高校球児の母 秋山菜々子の目線で描かれるストーリーが青春小説ファンと中高生の親世代に人気の作品です。
X(旧Twitter)アンケートは6票を集め、「面白さ」「売りたさ」に続き「おすすめ」のランキングでも安定した順位に位置していますよ。


8位『小説』

小説

著者 野崎まど
出版社 株式会社講談社
分類 小説、読書小説
出版日 2024/11/20
読みやすさ ☆☆★読みやすい
読書メーターレビュー数 270
登場人物の年齢層 3世代 1200
X(旧Twitter)アンケート /6票 780

ミステリー小説からSF小説ファンタジー小説まで、幅広く執筆される野崎まどさん。
今回ノミネートされた『小説』は、文学の世界を夢見る2人の少年 内海集司と外崎真の成長を追う物語です。
2025年本屋大賞ノミネート作品の中で1番最後に出版された作品ですが、続き「おすすめ」のランキングではX(旧Twitter)アンケート6票を集めています。


9位『死んだ山田と教室』

死んだ山田と教室

著者 金子玲介
出版社 株式会社講談社
分類 青春小説
出版日 2024/5/15
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
読書メーターレビュー数 777
登場人物の年齢層 2世代 800
X(旧Twitter)アンケート /5票 650

悲劇にもコミカルにも受け取れるタイトルで、思わず手にとって開いてみたくなる『死んだ山田と教室』。
金子玲介さんのデビュー作でもあり、書店員さんの注目を集めて2025年本屋大賞にノミネートされた今勢いのある小説です。
X(旧Twitter)アンケートは5票を集め、2025年本屋大賞ノミネート作品の「おすすめ」ランキング9位の結果でした。


10位『人魚が逃げた』

人魚が逃げた

著者 青山美智子
出版社 PHP研究所
分類 小説
出版日 2024/11/14
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
読書メーターレビュー数 588
登場人物の年齢層 2世代 800
X(旧Twitter)アンケート /5票 650

銀座を舞台に起きた、SNS炎上の「人魚騒動」。
ニュースになるほど炎上した騒動にまつわる、5人の登場人物に起こる日常の変化を描く『人魚が逃げた』。
5年連続で本屋大賞にノミネートされている青山美智子が、X(旧Twitter)アンケートで5票を集めています。




ノミネート作品の「おすすめ」ランキングから本屋大賞受賞が有力な作品は?


X(旧Twitter)アンケートは、1位から3位までが10票以上を集め、4位から10位もほとんど差がない接戦でした。
宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』が一気に票を集め、メディアでの知名度もある朝井リョウさんの『生殖記』の2作品に投票が集中すると思いましたが、思わぬ接戦で予想がとても難しくなりました。
「おすすめ」のランキングから、大賞受賞が有力な作品は、デビュー作でX(旧Twitter)アンケート13票を集めた『禁忌の子』です。
現役医師の山口未桜さんが描く、リアルなサスペンス小説に注目ですよ。




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