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本当に本が読みたくなる書評ブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、ノンフィクション、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介します。

この春リーダーになった人にお勧めの1冊

シンプルだけど重要なリーダーの仕事 第1回

この春リーダーになった人にお勧めの1冊

著者 守屋智敬
出版社 株式会社かんき出版
分類 ビジネス書、実用書

はじめてのリーダーシップの本にお勧めの理由


はじめてのリーダーシップの本に選んだ1冊


後輩や部下指導など管理業務を身につけなければならなくなった時、当時の職場には手本として見習える方はほとんどおらず自分で勉強しなければなりませんでした。

マネジメント関係の本は書店に多くありますし、リーダーの心得を書いた本も多くあります。

多すぎて迷いに迷ってしまいました。

そして、出版されたばかりの『シンプルだけど重要なリーダーの仕事』が書店で平積みされているのを見つけて手に取ると「探していたものが見つかった」と思えました。


ノウハウ本というよりリーダーの心得の本


当時なぜこの本を手に取ったのか、それはリーダーシップの心得が読みやすく書かれていたからでしょう。

細かなノウハウ本も後で買いましたが、基本になるリーダーの心得が広く書かれておりどの業界でも応用しやすい1冊です。

私は管理業務を2つに分けて勉強していました。


①メンバーとコミュニケーションをとるリーダーシップ

②数値目標や効率化などのマネジメント


この2つを学びたい時、欲張りですから1冊で2つ分のことを書いた本が欲しかったわけです。

『シンプルだけど重要なリーダーの仕事』には細かなマネジメントのノウハウは少ないですが、コミュニケーションに関するリーダーシップのことは十分に書かれています。


プロジェクトリーダーや主任さん向けの内容


リーダーシップの本は多いですが、実際に手に取ると社長や代表など経営者の方や、部長職など上級の管理職の方向けの本が多くを占めています。

立ち読みをしてみても、「まだ先のことだなぁ〜」となかなか身近には思えない内容もありました。

実際に部長職以上の方はすでに経験されたことでも、何も知らない管理職なりたてのプロジェクトリーダーや主任さんは経験していないことが多くあります。

より一般職のメンバーに近い目線でリーダーシップが書かれているので、当時の私のようなプロジェクトリーダーや昇級したての主任さんには必要な1冊になるのではないかと思いますよ。


著者の守屋智敬さん

経歴


著書の守屋智敬さんは現在リーダーシップに関する研修を開催する、株式会社モリヤコンサルティングを運営するコンサルタントさんです。

守屋智敬さんは「リーダーの心の姿勢を変えて行動を変える」という考えを大切にしていて、人と人との関係を重視した研修をされているそうです。


他の著書

導く力 自分を見つめ自ら動く

守屋智敬さんの著書は現在2冊です。

こちらの『導く力 自分を見つめ自ら動く』は2016年に出版された本で、実際に現場で働くリーダーの方の体験も含まれた本になります。

今後も今までのリーダーを育てた実績から、新しい本が出版されていくのではと予想しています。


本の構成と読みやすさ

構成

第1章 信頼のベースを作る
第2章チームをうまくまとめて動かす
第3章 仕事を任せる
第4章 メンバーの感情に寄り添う
第5章 メンバーの能力を引き出す
第6章 チームの温度を上げる
第7章 上司を巻き込んで社内政治を攻略する

構成は7章で、それぞれの章に6〜17の小項目があります。

小項目は見開き1ページで、それぞれが1つの内容になっているため必要な部分だけ飛ばし読みをすることもできますよ。

はじめの第1章では、はじめてリーダーになった時の心構えが書かれています。

そして第2章ではおなじみのPDCAを含むチームとの向き合い方を、第3章で報連相を含むメンバーとの向き合い方が書かれています。

第4章では、リーダー自身の態度のあり方も書かれていました。

第5章から実践的な業務の場面について取り上げていて、第6章ではトラブルへの対処が書かれています。

最後の第7章では、中間管理職というリーダーの立場で自身の上司とチームをとの中継ぎと社内政治が取り上げられていましす。


読みやすさ


読書の好きな方には少し物足りないかもしれません。

逆に読書が苦手な方や、当時の私のようにはじめてのリーダーシップの本にする方には実際の自分の立場が第1章から第7章まで順番になっていて読み進めやすいです。

余白も十分にあり、私は他の本や実際に起こった出来事などのメモに使っていますよ。


お勧めの理由


長々と書いてしまい申し訳ありません。

最後にこの『シンプルだけど重要なリーダーの仕事』がお勧めの理由を3つにまとめてみました。

プロジェクトリーダーや主任さん向けの内容
リーダーの心得の本
1項目が見開き1ページで読みやすい

私は今現在は一技術で管理業務からは遠ざかっていますが、今の業界にいる間はまたいつか必要になる能力でもあります。

初心を忘れない教科書として、学べることの多い上司の仕事や私たち一般職との関わりを書き留めるノートとして今でも活躍中です。

次回の2回目は内容を取り上げてみますね。

経営者も勤め人も戦国時代からビジネス書を読んでいた!

経営者も勤め人も戦国時代からビジネス書を読んでいた!


少し更新を休んでいましたが、再開しますね。
本の紹介記事でビジネス書を取り上げていたら、ふと書いてみたくなりました。

戦国時代も今と大きく変わりない?


戦国時代の経営者は、もちろん戦国大名ですよね。

織田信長のような今のベンチャー企業を大きく発展させた経営者も、武田信玄のように古くからある大企業を拡大させた経営者もいます。

豊臣秀吉前田利家のように勤め人から経営者になった人もいますよね。


戦国時代のビジネス書


戦国大名のような経営者や、勤め人に当たる武士に好まれた当時のビジネス書を少し調べてみました。

当時の武士は領地の運営と業務拡大のための外交や戦争が仕事でしたから、兵法書と呼ばれる本が現代のビジネス書に当たります。

今回は代表的な兵法書を4つ取り上げてみます。


孫子


風林火山」や、「彼を知り、己を知れば、百戦してあやうからず」といった言葉は今でも変わらずに通用する考え方ですよね。

孫子は紀元前の中国の武将のよって書かれた本で、戦国時代からみても2000年は前の本になります。

戦争だけではなく、外交やチーム編成についても書かれています。


呉子


呉子は孫氏より後に中国の武将がまとめた本です。

内容は戦争の時の配置や部隊の編成など、今の時代でのハウツー本に当たります。


三略


三略は釣りで有名な太公望が書いた本と言われていますが、その後の編集者は定かではないとも言われています。

三略と名前のつく通り三部作で、それぞれ政治と人材育成、軍事の部隊の編成、組織内でのコミュニケーションについて書かれているようです。


六韜(ろくとう)


こちらも太公望が書いた本と言われていますが、実際に書いたのかは定かではないと言われています。

三略は政治や人材育成を含む内容ですが、こちらは軍事の内容に特化したハウツー本に当たります。


いつの時代も読書は大切


今の経営者や勤め人の方、フリーランスの方もビジネス書を読んでどう稼いでいくかを勉強していますよね。

技術者の私もビジネス書は読みますよ。

実はこの習慣は戦国時代からつながっていた働く人の習慣なのでは?とふと思い書いてみました。

ちなみに現代語訳の孫子は現代の暮らしにも応用できる内容が多くありましたよ。

人を動かす!安西先生の言葉 指導者の仏安西先生に後輩指導の方法を学ぼう

指導者の仏安西先生に後輩指導の方法を学ぼう


著者 遠越段
出版社 総合法令出版
分類 ビジネス書 実用書

安西先生を覚えてますか?

安西先生って?

「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたら、そこで試合終了だよ」安西光義監督 原作7巻

安西先生を知っていますか?

30代以上の方には覚えていますかと聞いた方が良いかもしれませんね。

90年代の名作バスケット漫画『スラムダンク』、主人公桜木花道の所属する湘北高校バスケットボール部を全国大会出場と王者山王高校を破るまでに導いた名監督です。

ふくよかな見た目と穏やかな人柄から『ホワイトヘアーブッダ』、『仏の安西』と慕われ、イジられることもあるおじさんですが、日本代表メンバーを経験し強豪大学の鬼監督を経験したベテランの指導者でもあります。

スラムダンクの中にしか実際しないことが残念です。

安西先生が現実社会に?

ベテラン指導者でもある安西先生が現実の世界で、コーチングやマネジメントの技術を教えてくれる。

そんな非現実的な本が今回取り上げる、『人を動かす!安西先生の言葉』です。

新年度が始まり、後輩を持つことになった若手の先輩、新しいプロジェクトリーダーに任命された方、昇進した中堅社員の方、これからコーチングを学んでいこうと思う方の心構えにもなる1冊になると思いますよ。

仮想の世界からも学べることはある

漫画や小説はあくまで仮想の世界。

仮想の世界ではありますが学べることはありますよね。

それは漫画や小説が
・人が考えたこと
・作家の経験を元にしていること
・作家の取材によって得られた情報であること

実生活に近い小説や漫画は作家さんが、その世界で生きる方を取材した情報を元にしています。

そして、作家さんの『人としての考え』も込められています。

小説や漫画の通りに暮らせはしないでしょう。

ですが、小説や漫画の中でシュミレーションとして仮に体験することはできます。

そこが、小説や漫画の魅力でもあります。


部下や後輩育成の心構えとしての1冊

私がコーチングを勉強するキッカケになった1冊

私も現在の職場では一技術者ですが、以前は年齢層が若い職場でもありプロジェクトリーダーとして部下や後輩を育成する立場でもありました。

職場全体の年齢層が若く、真剣に新入社員の育成に取り組んでいた先輩も少なかったことから自分でコーチングを勉強した時期もありました。

全く知識もなく指導育成の右も左も知らない私が、コーチングを知るきっかけになったのが、この『人を動かす!安西先生の言葉』でもあります。

その内容の一部を取り上げてみます。

苦手なことに取り組んでもらう動機付け

原作のスラムダンクで全国大会出場を前に、主人公桜木花道が苦手とするシュートを身につけてもらう場面を取り上げています。

実際の後輩指導では、苦手な業務を身につけてもらう動機付けになるのではないでしょうか?

安西先生の指導方法を次のように取り上げています。
※画像が自分用のノートですので汚くてすみません。

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①は先輩側の働きかけ、❷は後輩側の気持ちの変化です。


①現状を自覚してもらう
❶現状が不安になる
❷現状を打開したいと思う
②現状を打開した時のメリットを伝える
❸どうすれば良くなるかを知りたくなる
③具体的な方法を伝える
❹疲れや結果が出ないことに焦る
④ライバルを思い出させる、再びメリットを伝える

①では実際に苦手な業務を行い失敗をしてもらうことで、「自分は苦手なんだ」と自覚を持ってもらいます。

実際に失敗してもいないことは、後輩も「できてるかもしれない」と思っているはずですから。

実際に失敗を経験することで、❶現状が不安になり、前向きな後輩であれば❷現状を打開したいと思うはずです。

ここで後輩自身に「自分で何とかしたい」と自主性が生まれたらいいのですが、なかなかそうはいきませんよね。

そこで、②現状を打開した時のメリットを伝えて自主性が出るように誘導する必要があります。

結果、❸どうすれば良くなるのかを後輩が知りたくなったところで、③具体的な方法を伝えます。

❹後輩が気持が折れたり、なかなか結果につながらないことで焦りが出てしまった時には、④ライバル社員を思い出させてみるのも1つの方法ですし、②のメリットを別の方法で伝えるのも1つの方法です。

指導役の上司や先輩あくまでも部下や後輩の自主性を促すサポート役

先ほどの例で、実際の現場では即③の具体的な方法を教えるやり方を行いがちですよね。

その方が、即結果につながりますし余計なトラブルも防げます。

ですが、「部下や後輩に育ってほしい」と考えた場合には自主性を促してから方法を教えた方が適切な時があります。

自主性を持って新たな業務に取り組むことで、部下や後輩自身に責任も生まれますし、「なんとかしたい」という向上心も生まれます。

それは後々、自分で問題点を見つけ必要な時は相談してくれる部下や後輩に育っていくのではないでしょうか?

私は途中までですが、後輩のそんな姿を見て、「この本を読んでおいて少しはためになった」と思いました。


遠越段さんの本は実体験した感覚にもなる実用書

ビジネスマンでもある遠越段さん

遠越段さんは他にも『スラムダンク武士道』、『桜木花道に学ぶ“超”非常識な成功のルール48』、『ワンピースの言葉』など人気漫画を社会で暮らしていく上で必要なコミュニケーション、生き方やマネジメント、リーダーシップなど働く上での技術に照らし合わせて解説する独特の作風を持つ作家さんです。

遠越段さん自身が読書数1万冊を超える読書家でもあり、大手企業の海外事業部門に勤めたこともあるビジネスマンでもあります。

読書家の知識とビジネスマンの経験も含まれた実用書といっても良いのではないでしょうか?

漫画で知っているから覚えやすい

読む方は本で学ぶ前に原作漫画のストーリーや登場人物を知っていますので、本の内容がまるで実体験のようスラスラと頭に入ってきます。

もちろん、本の内容を実生活で使えるようになるには実際に行動しなければなりませんが……。

これから新たに後輩を持った先輩、初めてプロジェクトリーダーに任命された方、昇進したての上司の方でコーチングを勉強しなければならない方。

漫画スラムダンクのシーンを取り上げたこの本は、コーチングを勉強したいけど読書が苦手な方、あるいは実生活で新たなことを始めるにはためらってしまう方におすすめの1冊です。

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