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新社会人の方がPDCAを身につけられる実用的な本

[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本 川原慎也著


著者 川原慎也
出版社 KADOKAWA/中経出版
分類 ビジネス書
出版日 2014/4/12


「新社会人の方がPDCAを身につける」をテーマに、読みやすく実用的な『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本 』を紹介します。

PDCAは設定するP(計画)、C(評価)を合わせるだけで企業全体から小さな規模のチーム、個人の仕事に応用しやすいビジネスモデル。

コンサルタントとして企業経営者、従業員どちらにも向き合っている川原慎也さんの本は読みやすくて実用的。

「仕事の教科書」にあたる本を読んだ後に、ぜひおすすめしたい1冊です。


はじめてPDCAを身につけるのに最適な本

自分の仕事の見直しと小さな規模のチーム運営に欠かせないPDCA

『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』を手に取り、仕事で活用したときは、小さな規模のチームを管理する仕事をしていました。

チームを任されるまでは、1人の技術者だった私はビジネスモデルの勉強は全くしていません。

また、自分の仕事の進め方に悩んでいた時期とも重なります。

そこで、簡単な本を読んでビジネスモデルやチーム運営の勉強を始めました。

『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』は、当時出版されて間もなく本屋さんで目立つところに置かれていたので自然と手に取ることにしました。


PDCAのC(評価)が実用的

モデルの初心者の私に基礎を教えてくれた、はじめての本でした。

現場の業務に合った目標の重視して、P(計画)を立案する大切さを説いています。

とくに、小さな規模のチームでPDCAに取り組む際には「行動KPI」と呼ばれる管理のしやすい指標を使うことで、仕事の見直しがしやすいところが、『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』が実用的な理由です。




PDCAの専門家 川原慎也さんの紹介

川原慎也さんの略歴

『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』の著者 川原慎也さんは、コンサルタントとして船井総合研究所に勤務されています。

大手企業から中小企業まで、多くの企業で「視点を変えて、行動を変える」を基本に経営者、従業員の両方へ向けたセミナーに取り組まれ、計画段階(P)、実行段階(D)、問題点の評価段階(C)、そして新たな事業への修正段階(A)のPDCAを大切にされています。

経営者、従業員両方に向き合った経験と多くの企業に携わった実績はビジネスマンの方はご存知なのではないでしょうか?


他の本の紹介

川原慎也さんは、コンサルティングの基本にPDCAのモデルを大切にされているため、PDCAに関する著書がほとんどです。


『今度こそ実践できる! 最強のPDCA (スッキリわかる!)』

こちらは、2018年に出版されたPDCAの決定版。

今回、紹介させていただく『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』の続編にあたる本です。



『これだけ!5S』

PDCAの他にも、ビジネスの基本といわれる5Sをテーマにした本もあります。

5Sは、整理・整頓・清掃・清潔・躾、の5つのS。

躾は、最近では当たり障りのない表現で「指導」のSと呼ばれることもあります。

トヨタの5S」のように、大企業でも大切にされる基本的な取り組みです。


PDCAの流れにそって読みやすい

本の構成はPDCAの流れ

はじめに p2〜p9
第1章 「PDCA」が回らない6つの理由 p18〜p46
第2章 「計画」を作り込む p48〜p76
第3章 「実行」の質を高める p78〜p112
第4章 「評価」ができるモノサシをもつ p114〜p146
第5章 「改善」に組織全体で取り組む p148〜p166
第6章 「マネジメント」にPDCAを最大限活用する p168〜p191

第1章は目的と目標について、第2章はP(計画)、以降の第3〜5章はD(実行)、C(評価)、A(改善)とPDCAの流れで構成されています。

最終の第6章では、PDCAの仕事の中での実用に触れています。

1つのテーマは4ページと図解でコンパクトにまとまって読み終わった後の見直しもし易い構成です。


図解も多く数日で読める内容

また、用語解説や実践例も自分の仕事と照らし合わせる知識を補う役に立ちます。

図解も多く、本そのものもコンパクトでとても読みやすい本です。



新社会人、若手社員の方がPDCAを取り入れるのに最適


『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』は、小さな規模のチームでPDCAを取り入れるとき、自分の仕事の効率を見直したいときに役に立つ実用的な本です。

著者の川原慎也さんは、大きな企業から中小企業の経営者、従業員どちらにも向き合ってこられたコンサルタントさん。

PDCAの本の著者として、信頼性は十分です。

新社会人の方がPDCAを身につける、若手社員の方が自分の仕事を見直す、新しくチームを任されたリーダーの方がPDCAを取り入れるのに最適な本です。


PDCAをはじめる前に仕事の目的と目標、PDCAではP(計画)が大切


『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』では、1章と2章を使ってPDCAを取り入れる前に仕事の目的と目標を立てること。

PDCAの中でも、P(計画)を立てることが大切と書かれています。


目的と目標の違い


目的は、目標と違って明確なゴールがあるものではありません。
誰でも「幸せになりたい」と考えることに異論はないと思いますが、ではその幸せに「ゴール」があるかといえば、ゴールなどは存在しないというのと同じことです。
これを会社に置き換えて考えると、「働きがいのある良い会社にしよう」といったイメージを具体化することなのかもしれません。

第1章 「PDCA」が回らない6つの理由 p36〜p39、p48〜p51

目的と目標の違いは、社会人になられる方ならご存知かと思います。

目的は理想の姿、目標はゴールのある具体的な形です。

第1章では、PDCAのP(計画)を立てる前に欠かせない目的と目標の立て方が書かれています。

ちなみに、私のブログの目的は5つあり、「1.本を紹介し多く年代に読んでもらえる」「2.暮らしの役に立つ読書の情報を発信する」です。

その目的を目指すために、記事・更新・SEO・収益に分けて6つの目標があります。

例えば、記事の目標は「カテゴリを見直してバランスよく」「年代に合わせた情報発信」です。


できる目標よりすべき目標


第1章では、「できる目標」を立ててしまうから、計画を作り込む段階に至らないという話をしました。
では、どんな目標であるべきなのでしょうか?
それは、「すべき目標」です。

第2章 「計画」を作り込む p52〜p55、p56〜p59、p60〜p65

目標を立てる際に、つい「できる目標」を立ててしまいがちと著者の川原慎也さんは指摘しています。

実現不可能な目標は問題外ですが、「できる目標」を立ててしまうと今までのやり方を続けるだけになり、問題を解決するための工夫につながらないと書かれていました。

そこで、「すべき目標」を立てて具体的に「何をする」のかを決めるのが大切になってきます。


仕事の優先順位を分ける

よく考えていただきたいのは、どれもが重要だということは、優先順位が明らかではないということです。つまり、具体的な行動に置き換える際の拠り所がないということなので、どれも重要ではないという意味にもとらてしまいます。

第2章 「計画」を作り込む p66〜p67

目標が決まると、いよいよPDCAのP(計画)に入ります。

PDCAでは、ここで1度立ち止まって「仕事の優先順位」を分けることが大切。

仕事の中で具体的に「どの仕事」に力を入れるのかを明らかにするために、仕事の優先順位を分けることはなくてはならないことなんですね。


PDCAのP(計画)では実行しやすい計画を立てる

「納得して実行する」レベルの計画に仕上げる
まずは、計画を作り込んでいる段階で注力すべき行動を定め、「その行動を基準に仕事のやり方を変えれば目標を達成できる」と確信できるレベルの計画に仕上げなければなりません。

第2章 「計画」を作り込む p70〜p73

仕事の優先順位を分けた後、いよいよPDCAのP(計画)に入ります。

川原慎也さんが、本のタイトルにもなっているPDCAの内容に触れる前に1章と2章をかけて目的と目標、そしてPDCAの最初のP(計画)に触れているのは、計画を立てるまでの取り組みがPDCAを回す上で最も大切だからでしょう。



小さな規模のチームでPDCAを活用してみて


『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本』を読んだ後、自分の仕事を見直し、チームにPDCAの流れを取り入れる際に大切にした3つのことを取り上げてみます。

今回は、客観的な評価指標に「行動KPI」を取り入れることと、行動の質を高めるために仕事の「目的」に立ち返る2つの点を紹介させていただきます。


客観的な評価を行う

第4章 「評価」ができるモノサシをもつ p114〜p115、p120〜p121、p126

PDCAのC(評価)は、難しいポイントなのではないでしょうか?

ここで、KPI(重要業績評価指標)が使われることがありますが川原慎也さんによると1つだけ落とし穴があります。

それは、評価指標に「結果KPI」と呼ばれる売上や利益、客単価など外部からの影響を受ける指標を使ってしまう点です。

半期の売上の低下に災害が影響していたり、増税の影響があっては小さな規模のチームでは対処しきれません。

そこで、業務の早さ、営業の訪問件数など小さな規模のチームでも管理しやすい「行動KPI」を使うことで、その後のA(改善)につながるといわれています。


行動の質を上げる

第4章 「評価」ができるモノサシをもつ p128〜p131

「業務の早さ」「訪問件数」で小さな規模のチームが管理しやすい行動KPIを立てても、単純に量をこなすだけでは成果につながらないこともあります。

著者の川原慎也さんは、ここで1度「目的」を振り返って「何のための行動KPI」なのかを見直すことで、行動の質が上がると書かれていました。

単純に量をこなすだけの「目的化」は避けたいものですね。


仕事を継続させること

第6章 「マネジメント」にPDCAを最大限活用する p169〜p171

最後の第6章 「マネジメント」にPDCAを最大限活用する には、チームを管理するリーダーにとってとても大切なことが書かれていました。

第2章で「すべき目標」という、工夫すれば手が届く高い目標を設定してPDCAを回すと…

PDCAは仕事をチェックするシステムとしてだけではなく、工夫が積み重なった成果として現れるということです。

残念ながら、私が小さな規模のチームで取り組んでいた期間では、「会議の時間が短くなった」「メンバーの連絡が密になった」程度で目に見えた成果は得られませんでしたが、きっとその後のチームのためにはなったのかなぁと思えます。


新社会人の方がPDCAを身につける本におすすめ


今回は、「新社会人の方がPDCAを身につける」をテーマに、私が仕事で活用したこともある『[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本 』を紹介させていただきました。

PDCAの本の専門家として、信頼性は十分な川原慎也さんの本は、数日で読み終えることができ、PDCAのP(計画)を大切にしてコントロールのしやすいC(評価)を行うためとても実用的。

若手社員の方が自分の仕事を見直す、新しくチームを任されたリーダーの方がPDCAを取り入れるときにも活用しやすい本です。



新社会人の方、若手ビジネスマンの方におすすめのビジネス書↓
www.yu-hanami.com
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