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ウクライナが善良でロシアが悪に見える理由?一方的な無理強いは悪いこと

ウクライナが善良でロシアが悪に見えてしまう理由~一方的という悪

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戦争反対画像、英語版

※画像はご自由に拡散下さい

ウクライナ危機では、ウクライナが良い側でロシアが悪い側に見えるのは、世界の共通認識のようです。

私にも、そう見えます。

今回は、ロシア側の「一方的」と印象を受ける行動を振り返ってみます。

ロシア軍のウクライナ侵攻の3つの背景


お互いの主張は対立していますが、ロシア軍のウクライナ侵攻には、いくつかの事実がありました。

ウクライナ騒乱(2014年2月中下旬)」

ロシアのクリミア併合(2014年3月18日)」

ミンスク合意(2015年2月11日)」



ウクライナ騒乱(2014年2月中下旬)

2014年2月中下旬に起こったウクライナ騒乱は、汚職を指摘されロシア寄りとされていた当時の大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチの政権に不満を持つデモが広まり、ヤヌコーヴィチ大統領が失脚したことがはじまりです。

死傷者も多く出たウクライナ騒乱の後、欧米よりのペトロ・ポロシェンコが大統領に就任したのは2014年6月に大統領選挙の後のことでした。

デモから大統領選挙が行われる4カ月間に、元大統領ヤヌコーヴィチ側から要請を受けたロシア軍がクリミア半島を制圧してしまいます。
参照:【解説】 ロシアはウクライナを侵攻するのか 現状について数々の疑問 - BBCニュース


ロシアのクリミア併合(2014年3月18日)

元々ウクライナ東部とクリミア半島には、ロシア語を話すロシア系国民が多く暮らしていました。

ウクライナ騒乱の最中、クリミア半島でロシア系国民の独立運動が広まり、ロシア軍とみられる軍隊が空港や議会を次々と制圧。

その後、正式なロシア軍が現地に入り住民投票ウクライナからの独立とロシア連邦への加入が決まってしまいます。

クリミア併合はウクライナ東部にも影響し、ドネツィク州・ルガンスク州独立運動とテロが広まることになります。

参照:『国際法から見たロシアによるクリミア併合』川崎恭治


ミンスク合意(2015年2月11日)

2022年2月24日から、ロシア側が度々「ミンスク合意」と呼ばれる主張を繰り返しています。

ミンスク合意とは、ウクライナ騒乱後のウクライナ政府とロシアが併合したクリミア共和国、独立運動の止まないドネツィク州・ルガンスク州とで交わされた停戦合意です。

停戦合意といっても、ロシアが支援している独立運動のテロリスト側はウクライナ政府を攻撃し、ウクライナ政府側も反撃しなければならないため、機能していなかったとされています。
参照:ミンスク合意とは 紛争和平の道筋示すも戦闘続く: 日本経済新聞


突然大規模な軍隊を侵攻させる


ウクライナ危機は、2022年2月24日ロシア軍によるミサイル攻撃と国境を越えた戦車による侵攻で始まりました。

突然の一方的な行動

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の政権を「ナチス政権」と批判し、「ウクライナの非軍事化と非ナチ化を目的」に大規模な軍事行動を起こします。

ウクライナ騒乱後に起こった対立の背景も、ロシア側から起こした問題というのが世界の共通認識です。

ウクライナ騒乱で政権交代が起こったのは、あくまでウクライナ国内の問題だったはず。

ウクライナ東部の独立運動武装勢力と政府側の衝突が起きているのも、元々はロシア側の一方的な加担があったからです。
ウクライナ侵攻をロシアのテレビで見る まったく別の話がそこに - BBCニュース


ジャイアンのようなふるまい

物事を一方的に進める人は、人気アニメ『ドラえもん』の登場人物ジャイアンに例えられます。

多くの方がご存知のように、ジャイアンは「お前のものは俺のもの」という極端な考え方の持ち主ですよね。

ジャイアンの決定は『ドラえもん』の世界では絶対で、逆らったら「生意気だぁ~」と暴力を振るわれてしまいます。

そんなジャイアンでも好かれているのは、彼なりに「仲間は大切にする」ことと「約束は守る」からです。

ロシアの振る舞いは、「良いところが無くなった」ジャイアンそのものです。
「ジャイアニズム」の正しい意味と使い方・例文を解説! 関連漫画もチェック | Oggi.jp



一方的という悪

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戦争反対画像、ロシア語版


ウクライナが善良でロシアが悪に見えてしまう理由には、クリミア併合に始まる物事を一方的に決め、逆らうと暴力に訴える野蛮さにあります。

世界情勢や軍事の専門家ではない私でも、軍事力という暴力で一方的に物事を決めるロシアは悪に見えてなりません。

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