ウクライナが善でロシアが悪に見えてしまう理由~明るい真実は好まれ、暗い嘘は不気味
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ロシア軍のウクライナ侵攻は、インターネットを利用したゼレンスキー大統領の呼びかけで世界中が知ることとなります。
戦争が続く今も、地球の反対側からもリアルな現実を垣間見ることができます。
「情報戦」とも呼ばれる情報の取り扱いは、ウクライナとロシアでは正反対で、見る側の私たちからはウクライナが真実でロシアが嘘を言っているように見えてなりません。
情報発信の真実と嘘
ウクライナが善でロシアが悪に見えてしまう理由、そこに2つの政権が行う情報発信と情報統制という真逆の方針があります。
積極的に開放的な情報発信を行うウクライナが真実を語っていて、情報統制で都合の良い内容しか発信しないロシアは嘘を並べているように見えてしまう。
真実が善で嘘が悪、単純な善悪が成り立つわけです。
真実の情報発信をするウクライナ、嘘で情報統制をするロシア
ウクライナが善でロシアが悪に見えるのは、情報の取り扱いについてです。
どう見ても「真実を語っている」のはウクライナ政府で、ロシア側は「発表全てが嘘」に見えてしまいます。
SNSを利用して世界に発信を続けるウクライナ
Twitterを利用して、起こった出来事をリアルタイムで発信するウクライナ。
こうしたSNSの発信は、自撮りで語りかけるウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ウクライナといえば」というほど世界に知られるようになりました。
ウクライナ大統領ゼレンスキーはロシア侵攻に立ち向かう英雄なのか? | WIRED.jp
ゼレンスキー大統領は、国民をまとめる勇敢な大統領です。
実は、ウクライナの情報発信の主人公は公に姿を表さない名脇役。
SNSを利用して世界に呼びかける立役者は、31歳のミハエル・フェドロフIT担当大臣です。
ウクライナから世界のIT大手にロシア対策を要請するフェドロフ副首相はどんな人? - ITmedia NEWS
フェドロフIT担当大臣がTwitterを利用した海外有力者への協力要請では、イーロン・マスクさんの協力を得てインターネット回線を保つことができています。
さらに、アップルやグーグルの協力はロシア経済に大きな打撃を与えたことでしょう。
ウクライナの情報発信は、SNSやネット配信なので「速く」「開放的」、画像やインタビュー動画が添えられて「事実がそこにある」点で一貫しています。
言い方などの表現で誇張があることは、「情報戦」である以上仕方がないことですが全くのウソやデタラメな発信ではない真実として信用することができます。
情報統制で世界を拒むロシア
一方、ロシアは国内のインターネットを制限しテレビでは政府に都合の悪い情報は公開されていません。
ロシアが情報統制急ぐ SNS遮断、報道でも世界と断絶: 日本経済新聞
何か問題になる出来事が起こっても、強面な政府関係者が「語るだけ」で本当なのか嘘なのかうかがい知ることはできません。
情報統制の下で発信される内容も、「ウクライナ政権はナチス」といった全くの嘘、民間施設の攻撃を非難されても「ウクライナ軍に占拠され、映像は役者が演じているフェイクニュース」と辻褄の合わない言い訳を並べています。
ロシア側の情報発信は「遅く」、会見のみで「閉鎖的」で「発表全てが嘘」に見えてなりません。