FIFAワールドカップ・カタール2022日本代表サムライブルーの8冊の本
FIFAワールドカップ・カタール2022で新しい世界を見せてくれた、サッカー日本代表サムライブルー。
2022年12月5日夜(日本時間6日未明)、1次リーグで強豪ドイツとスペインを破り決勝トーナメントに進出し感動を届けてくれました。
決勝トーナメント1回戦ではクロアチア代表と1-1の接戦の末、日本代表はベスト16の結果を残します。
サッカー日本代表が掲げていた「ベスト8進出」の目標は、次回までの楽しみにとっておくことに……。
「敗退」「ベスト8進出ならず」と報道されていますが、優勝候補のスペインとドイツを逆転で破り、1次リーグを1位通過したのは十分な快挙なのではないでしょうか?
サッカー日本代表サムライブルーを知る本
サッカーの経験はなく、テレビで放送される日本代表の試合でしかサッカーを見ることのない花水由宇(hanami yu)ですが、日本代表の皆さんの健闘を称える何かがしたい。
そう思い、読書ブログらしく「本を紹介する」ことにしました。
書店やネットで調べてみると、サッカー選手の方は本を書かれている方が多いんですね。
サッカーに詳しくない花水(hanami)ですので、私と同じようにサッカーに詳しくない方でもためになる本を選ばせていただきました。
FIFAWorldCup2022サッカー日本代表が書いた8冊の本
紹介させていただく本は、サッカー日本代表サムライブルーの選手と監督ご自身が書かれた、エッセイ、考え方の本、実用書、ビジネス書を選ばせていただきました。
日本代表の背番号、ポジション、選手のお名前、所属チームの順に紹介させていただきますね。
冬休みが近づいていますので、学生さんの読書感想文の本選び向けに、おすすめの年齢も書かせていただきます。
読書感想文向け作品の対象年齢ガイドライン2022 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
監督 森保一
『プロサッカー監督の仕事 非カリスマ型マネジメントの極意』
著者 森保一
出版社 株式会社カンゼン
分類 ビジネス書
出版日 2014/12/15
読書感想文の対象 高校生〜社会人(大学・専門学生)
サムライブルーの指揮官 森保一監督の本は、サンフレッチェ広島在席の頃から考えられていた「監督の仕事」についての本です。
上から下に指示が行き渡る「トップダウン」ではないチームづくりは、仕事の現場にも応用しやすいはずです。
社会人向けのビジネス書として、これから社会に出る方にもおすすめさせていただきますね。
5 DF 長友佑都 FC東京
『[メンタルモンスター]になる。』
著者 長友佑都
出版社 株式会社幻冬舎
分類 エッセイ、考え方の本
出版日 2022/11/16
読書感想文の対象 中学生〜社会人(大学・専門学生)
代表選手の中でも本の執筆数1位は、今大会の名言「ブラボー」が代名詞の長友佑都さんです。
最新作『[メンタルモンスター]になる。』は、ポジティブな気持ちを保つメンタルコントロール術がテーマです。
ワールドカップ4大会連続出場経験と、海外で活躍され挫折も経験された長友佑都さんの本には信頼性が十分ですよね。
次回作は、タイトルに「ブラボー」が入った長友佑都さんが声を上げたシーンが表紙の本を出版してほしいお思います。
中学生の方から社会人の方まで、気持ちを保つ秘訣を知りたい方におすすめの本ですよ。
19 MF 酒井宏樹 浦和レッズ
『リセットする力 「自然と心が強くなる」考え方46』
著者 酒井宏樹
出版社 株式会社KADOKAWA
分類 エッセイ、考え方の本
出版日 2018/5/25
読書感想文の対象 中学生〜社会人(大学・専門学生)
落ち着いた印象を受ける酒井宏樹さんは、「自身のなさ」に悩まれていたことが著書に書かれています。
実際に悩まれていた方が工夫して取り組まれたことが書かれた本は、とても実践的です。
出来事と自分の気持ちを別々にして取り組むこと、細かく比べず、いつまでも悩まない「切り替える力」の具体的な取り組みが書かれています。
経験したことがない出来事が次々と起こる、中学生から高校生、新社会人の方におすすめの本ですよ。
22 DF 吉田麻也 シャルケ(ドイツ)
『吉田麻也 レジリエンス――負けない力』
著者 吉田麻也
出版社 ハーパーコリンズ・ ジャパン
分類 エッセイ、考え方の本
出版日 2018/6/1
読書感想文の対象 中学生〜社会人(大学・専門学生)
レジリエンス(英:resilience)は、危険が迫りストレスを受けたときの「耐久力」「回復力」の意味での使われています。
サッカー日本代表サムライブルーでキャプテンを務められた吉田麻也さんが受けていたストレスは、一般社会で暮している私には経験できないことでしょう。
サッカーのポジションでも、1点を失っただけで責任を問われるポジションと書かれています。
想像を越える重圧に耐える力を、吉田麻也キャプテンは「サムライ・レジリエンス」と書き残しています。
こちらも、未知の出来事に向き合わなければならない中学生と高校生の方におすすめしたい1冊です。
6 MF 遠藤航 シュトゥットガルト(ドイツ)
『DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ』
著者 遠藤航
出版社 株式会社ワニブックス
分類 エッセイ、考え方の本、ビジネス書
出版日 2022/11/5
読書感想文の対象 高校生〜社会人(大学・専門学生)
遠藤航選手の紹介で話されているデュエル(英:Duel)というサッカー用語は、1対1のボールの奪い合いをするプレーと解説されています。
ドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガで2年連続デュエル王の表彰を受けた選手が遠藤航さんです。
海外に挑戦され、体格も筋力も大きな外国人とぶつかり合い、技術を身につけた方法が書かれた本はサッカーをされている方にとっては読みたいはずです。
サッカーをされない方にとっても、大きな挑戦をする意味と結果は、仕事はもちろん受験や習い事・趣味での挑戦のヒントになるはずです。
ビジネスのヒントの例もあり、高校生から社会人の方におすすめさせていただきますね。
13 MF 守田英正 スポルティング(ポルトガル)
『「ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティ』
著者 守田英正
出版社 株式会社幻冬舎
分類 エッセイ、考え方の本、実用書
出版日 2022/11/9
読書感想文の対象 中学生〜高校生
守田英正が本の中で語る「ずる賢さ」とは、「要領の良さ」ではないでしょうか?
要領の悪い経験がほとんどの私にとって、「要領の良さ」は運や才能のようなものと思っていましたが、どうやら「工夫して身につけるもの」のようです。
後半の章では、中学生のサッカー少年時代からJリーグ入団までの体験を包み隠さず綴られています。
中学生の方は「今経験している」ことが、「将来どんなこと」につながるのかがわかりやすい1冊ではないでしょうか。
14 MF 伊東純也 スタッド・ランス(フランス)
『子どもの足がどんどん速くなる』
著者 伊東純也
出版社 株式会社アスコム
分類 実用書
出版日 2019/5/25
読書感想文の対象 小学生(高学年)〜中学生
日本代表選手の中でも、足の速さが自慢の伊東純也選手が実戦形式で教えてくれる「足が速くなる方法」の本があります。
テレビでも紹介され、実践した小学生の方は見違えるほど足が速くなったことが話題になりました。
伊東純也さんがお手本の画像で、具体的なトレーニング方法が解説された『子どもの足がどんどん速くなる』は、今足が速くなりたい小学生から中学生の方にとって、とても魅力的な本ですよね。
18 FW 浅野拓磨 ボーフム(ドイツ)
『考えるから速く走れる ジャガーのようなスピードで』
著者 浅野拓磨
出版社 株式会社KADOKAWA
分類 エッセイ、考え方の本
出版日 2018/5/11
読書感想文の対象 小学生(高学年)〜高校生
足の速さが自慢の日本代表選手で、浅野拓磨選手も本を書かれています。
『考えるから速く走れる ジャガーのようなスピードで』は、走る速さだけではない、考えてから判断するまでの決断の速さ身につけた浅野拓磨さんの経験が盛りだくさん。
子どもの頃、大家族ならではの経済的な苦労と努力……。
考えぬきながら、挑戦と努力を重ねられた結果は、私たちも知っていることですよね。
小学生から高校生の方に、ぜひおすすめしたい1冊です。
ものごとの「世界基準」がわかる8冊
本を手に取って、8冊の本を読み比べてみると「ある共通点」に気がつきました。
森保一監督はもちろん、選手の皆さんも海外のチームで活躍されているか、世界の舞台で試合を経験されているということ(スポーツの代表なので当然かもしれませんが……)。
海外と身近に接していることは、ものごとの「世界基準」の見方が、私のように日本国内で暮らしている人よりも「視野が広い」のではないでしょうか?
「世界基準」を経験で知っている方から、考え方を学ぶのは、世界の距離が短くなった今にかかせないことではないでしょうか。
本を取り上げると、どうしても本の内容のお話になってしまいましたね。
あらためて、サッカー日本代表サムライブルーの皆さま、おつかれさまでした。
見たことない景色は、次の楽しみになりましたが、世界の近さ、新しい世界を見させていただきました。
ありがとうございます。
追伸)
森保一監督の本、吉田麻也キャプテンの本はAmazonで品切れの表示があり、大きな書店の平積みも少なくなっていました。人気が急上昇中の本は、小規模な本屋さんや古本屋さんの新刊コーナーに残っていたりするものですよ。
2022/12/8