強豪に逆転勝ちした結果は敗退しても変わらない
カタールで行われているFIFAサッカーワールドカップ2022、日本代表の活躍と決勝リーグの勝ち残りの予想が盛り上がっています。
日本代表サムライブルーは1次リーグで強豪ドイツとスペインを破り決勝トーナメントに進出し、強豪クロアチアと接戦の末ベスト16の結果を残しました。
少々わざとらしく見えますが、「敗退」「惜しくも」「届かなかった」といったネガティブな表現を避けてみました。
何も足りないものはなかった
テレビやネットニュースでは、日本代表の活躍でこのような報道を見かけます。
「惜しく敗退」
「ベスト8ならず」
「ベスト8の壁には、まだ足りない」
「ドイツ・スペインに勝利、決勝トーナメント敗退」
「日本代表に足りないものは?」
どれも、とても嫌な表現に思えます。
「日本代表に足りないものは?」とテーマのお話で、「守備力」「個の技術」「PKの経験」と色々上げられ、「次は負けないように」と締めくくられています。
「足りないもの」は何もない
もちろん、スポーツなので勝ち負けはあり、「及ばなかった力」もあるでしょう。
ですが、誰かに指摘される「足りないもの」はないと思います。
「及ばなかった力」はサムライブルーの皆さんが1番わかっているはず、ですが日本代表サムライブルーに「足りないもの」はありません。
あるとすれば……報道を見る私たちのポジティブな気持ちとメディアの未来に向けた報道
もし、報道されているように「まだ、足りない」なら、それは出来事を前向きに受け入れる私たちのポジティブな気持ちではないでしょうか?
そして、「ドーハの悲劇」と数十年前の出来事を何度も掘り返して「過去を嘆く」よりも、「未来に向けた」希望を語れないものでしょうか?
ベスト8の壁に足りないもの、それは「国民のポジティブな気持ち」「メディアの未来に向けた報道」の2つです。
私たちは、いつまで過去を嘆いて、優勝以外は全て負けのような極端な判断をしているのでしょうか。
✕「惜しくも敗退」→◯「見事ベスト16」
例えば、決勝トーナメントのクロアチア戦が終わった後のネットニュースのタイトル、翌日の新聞の見出しは、こんな内容が多数派でした。
✕「決勝トーナメントでクロアチアに敗退」
✕「悲願のベスト8ならず」
✕「惜しくも敗退」
日本代表は全敗したわけでもないのに、優勝候補に逆転勝利した事実はどこかに忘れられてしまいそう。
事実は強豪ドイツとスペインに勝利し決勝リーグに進出し、ベスト16という結果。
◯「決勝トーナメントはベスト16に並ぶ」
◯「優勝候補に逆転勝利する活躍の末ベスト16」
善戦を強調しても良いのでは、と思うんです。
いつまでも責任を追求しなくても……
もちろん、サッカー日本代表がチームの目標にされていたベスト8には届かなかったのも事実で、勝ち進められなかった理由は必要です。
ただ、ワールドカップ出場経験の豊富な長友佑都さんが「勇気を持って戦った選手を責めないでほしい」と語られ、森保一監督が責任は自分にあると言われていました。
不祥事が起きたわけでもないので、責任の追求は必要ないのかなぁと思います。
日本代表サムライブルーにブラボー
FIFAサッカーワールドカップ2022では、体も大きくサッカー先進国のヨーロッパ勢に善戦する素敵な試合を見せていただきました。
成田空港で出迎えたサッカーファンの方、ネットに代表選手を称えるコメントをされた方は、日本代表の善戦の素晴らしさを知っているのでしょう。
長友佑都選手の言葉を拝借させていただき、日本代表サムライブルーにブラボー!