本当の北国の暮らしは?
雪でも車は走り、家の中は暖かく、水道管は凍らない。北国の暮らしは「寒冷地仕様」!!(tenki.jpサプリ 2018年02月19日) - 日本気象協会 tenki.jp
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧のみなさま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
あまり、反論することは嫌なのですが、以前に北国の暮らしを書かれたWebページが「本当かな?」と思ったことがあるので近いテーマで書いてみようと思いました。
はじめは書かないつもりでしたが、みのもんたさんの「秘密のケンミンshow」の再放送でも北国の話題が取り上げられていました。
情報を比べてみると、北国の地域の多くでは「秘密のケンミンshow」の方が今の暮らしに合った内容を放送していたので、「本当の北国の暮らし」をテーマに1つ書いてみますね。
北国の車事情
冬タイヤは必須!! 4WDが必需品。バッテリーが大きい、車そのものが寒冷地仕様→少し疑問
まず、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)が必須であることは間違いないのです。
よく誤解されるのがスタッドレスタイヤは「滑らない」タイヤではなく、夏タイヤに比べて「滑りにくい」程度のタイヤ。
以前フェリーで北国へいらした方は、新品のスタッドレスタイヤを装着していましたが、「滑って前に進めない」と困っていましたよ。
そして、4WDが人気ではありますが、最近ではエコなコンパクトカーのブームもありFFも多く見かけます。
4WDとFFなど2WDの違いは、スムーズな発進ができるかの違いのみ。
ただ郊外を走られる方は、雪の中を疾走するスバルのCMのように、パワーのある4WDがいいのかもしれません。
ちなみに、最近の車は高級車以外には寒冷地仕様はありませんよ。
スタッドレスタイヤをはいて滑る車を上手に運転
雪が押し固められた白い道路、北国ではアイスバーンと呼んでいます。
このアイスバーンの上を走るのに欠かせないのが滑りにくいスタッドレスタイヤ。
冬のスタッドレスタイヤのCMで車がキュっと止まるシーンがあり、確かに最近のスタッドレスタイヤはよく止まります。
ですが、滑らないわけではありませんよ。
特に交差点やカーブでは、よく滑ります。
ドリフト走行をしているような感覚ですね。
その滑る車を上手に運転しなければならないのが、北国の運転事情です。
ヒーターは付けっ放しで燃費は半分
冬のドライブの天敵は、吹雪と大雪、そして寒さです。
吹雪と大雪では、車の中に閉じ込められて亡くなってしまう方もいるほど過酷です。
そんな過酷な天候の日以外でも、辛いのは寒さです。
運転している方も乗っている方もヒーター無しでは、足の先から冷えてしまいます。
そこでヒーターをつけているわけですが、このヒーターをつけっぱなしにして、なかなか進まない渋滞。
燃費は半分になってしまいます。
北国の道路事情と車の速さについて
速い速いと言われても
広大な北国の道路では、「一般道は高速道路」「高速道路はほぼ無制限」などと例えられることもあります。
詳しい速度を書くことは控えさせていただきますが、あまり間違った例えではないとも思えます。
年間の平均速度は全国平均
そんな北国ですが、年間の車の平均速度は全国平均と変わらないのではないでしょうか?
そう思うのは、冬の渋滞です。
通勤時間では街中や住宅街を通る道はもちろん、郊外でも5kmに20〜30分かかることもあります。
ほとんど止まっていて動かない北国の道路事情、夏場と冬場の車の速さを足して2で割ると、おおよそ全国の平均に近くなります。
北国で渋滞が起こる理由
北国で渋滞が起こる理由は、もちろん雪です!
道路が広いことで有名な北国。
国道では片側3車線、市町村の道路でも片側2車線の道路も多くあります。
住宅街では、普通の乗用車は楽にすれ違える幅があります。
もちろんそれは夏場のお話。
冬は路肩には雪の山ができて、1車線は無くなってしまいます。
片側2車線が1車線になり、バスはその場でお客さんが乗り降り、住宅街では車がすれ違うことはできなくなります。
そうして続く渋滞の中寒さに凍える車の中………と言いたいところですが。。
車の中は暖房で暖めてラジオを聴いて過ごしています。
もちろん朝は早く出なければなりませんが、帰りはゆっくりです。
北国の住宅事情
北海道は冬にアイスが売れる!! 二重窓は当たり前、断熱材と床暖房で暖かい住宅→アイスは本当
北国の住宅事情、床暖房は懐かしい設備です。
最近では二重窓ではなく、1つの窓に2枚の合わせガラスをはめ込んだ窓が増えています。
また、二重窓でも最近の住宅では陽当たりの良い透明なガラスを使っている家がほとんどですよ。
そして、冬に欠かせない暖房設備。
最近の一戸建てで主力の設備は、ストーブのように火を燃やさず、セントラルヒーティングと呼ばれる建物そのものを暖める設備。
借家でも、10年以内に建てられた建物ではストーブとエアコン両方を設置している場所が多くあります。
床暖房はたしかに暖かい設備で、20年くらい前までは主力の暖房機器でした。
その後、石油価格の高騰やエコがブームになったことで、新築住宅では室内そのものを暖める設備が主流です。
それまでの住宅でも床暖房から、エアコンを設置する家庭が多くなっていますよ。
新築住宅ではセントラルヒーティングで家ごと暖める
最近の新築の一戸建てでは、セントラルヒーティングと呼ばれる仕組みがほとんどです。
このセントラルヒーティング、電気や燃料で作り出した熱を家の中全体に循環させて暖める仕組み。
壁や床も含めて、家そのものを暖かくする仕組みです。
ストーブとエアコンの同時使用
また、賃貸のマンションでもここ10年以内の建物であればエアコンが設置されている建物が多いですよ。
ストーブはもちろん備え付けです。
エアコンはきっと暑い夏を凌ぐものと思われますよね。
北国では贅沢ですが、ストーブとエアコンを同時に使って部屋を一気に温めてています。
もちろん灯油代に加えて、電気代も本州の夏と同じくらいかかっていますよ。
北国の服装事実
冬にだけ履く靴と、雪がつかない軽いダウンコート。長靴も進化している→いえいえ、本州と同じ服装です。
まず靴ですが、ご高齢の方では底に溝のついた滑りにくい靴が安心です。
そのほかの方は、お店で売っている普通の靴です。
特に10〜20代の若者は凄いですよ!
高校生はスニーカーで外を歩くことも珍しくありませんし、女性はヒールがあってもコツコツと滑らずに歩いていますよ。
そして、1番上のアウターですが、本州の方と同じです。
たしかに雪のつきにくいダウンコートは人気がありますが、オシャレのしたい若者や、なかなか服が買えないお父さんお母さん世代はコートも普通です。
長靴は、雪かきのときくらいでしょうか?
なんだか批判的な記事を書いているようで、少し嫌になってしまいます。
それでも、最近の北国の暮らしをお知らせしたく書いてしまいました。
過酷な冬ももう終わり、これからは短い夏を満喫しますよ!
今年もキャンプが楽しみです。
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