ブラックアウト〜もし真冬の北国で起こったら
ブラックアウト〜広域大規模停電が極寒の冬に起こったら
2018年9月6日に北海道胆振東部地震が起こり、北海道全域の約295 万戸が2〜5日間停電したのは、まだ半年前のことです。
このブラックアウト、クーラーもストーブも必要ない9月に起こったため、停電が理由で亡くなった方は数名と発表されています。
もし、極寒の冬に起こったら………
わりと新しいマンションに暮らし、コンパクトカーを1台所有する我が家でも果たして生き残れるかどうか………
冬の大規模停電ブラックアウトでとても「生き残れる気がしない」4つの被害
冬の大規模停電ブラックアウトで、北国に暮らすほとんどの方が恐れていることは「ストーブ」が使えないことです。
北国の家庭のほとんどは、FFストーブ(Forced Flue:強制通気式)と呼ばれるとても強力なストーブを使っています。
このストーブは、石油を燃やして暖められた空気を室内へ、排気ガスを外の排気管へ送るファンを装備したストーブです。
このファンは、もちろん電気で動いています。
もちろん小型のポータブルストーブは使えますが、換気が必要な暖房は部屋を「マイナスにならないくらい」しか暖める効果はないでしょう。
ブラックアウトで暖房が使えないと起こる「凍死(低体温症)」
凍死は低体温症と呼ばれ、体の中心体温(直腸温)が35℃以下になると意識を失い、やがて死を迎えます。
低体温症というと雪山で遭難した方を思い浮かべますが、北国では目立った災害がなくても1年で数十人の凍死者が出ています。
凍死者数 [ 2016年第一位 島根県 ]|都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]では、2016年には年間77人(人口の0.0014%)
とあります。
冬にブラックアウトが起こったときの被害は、専門家の方でなければわからないでしょう。
単純な計算で100倍被害が出たとすると、約50000人の方が低体温症で命を落とすことになります。
無理に部屋を暖めようとして起こる「一酸化炭素中毒」
もちろん、多くの方が何とか別の方法で部屋を暖めようとするでしょう。
コンセントが必要ない小型のポータブルストーブが役に立ちます。
灯油を入れたり、ガス管を入れるだけで暖まることができるポータブルストーブですが注意することもあります。
それは、十分な換気が必要なこと。
換気口を開けても、換気扇が回らないブラックアウトでは換気が不十分になるでしょう。
そうなると怖いのが、一酸化炭素中毒です。
ポータブル暖房で起こる「火災」
もう1つ、ポータブルストーブで気をつけなければならないのが余震による火災です。
2018年9月6日のブラックアウトでは、火災は起こらなかったと聞いていますが、余震でポータブル暖房が倒れると火災は免れないでしょう。
暖房が取れないことで起こる「病気」
暖房が取れない寒い室内で、暖かい防寒着を着込んで布団に入る。
きっと衣食住に必要な最低限の運動しかできなくなります。
被災生活で怖いといわれるのが、エコノミークラス症候群。
暖房が復旧するまで、いかに暖かさが得られるかが大切になりそうですね。
ブラックアウトで安全な対策は「車を買う」しかない
冬の大規模停電、ブラックアウトでセントラルヒーティングやFFストーブが止まったときに備えてポータブルストーブは欠かせません。
使い慣れないポータブルストーブの使用は、十分な換気と余震に備えた管理が欠かせません。
9月にブラックアウトを経験した当時は、復旧するまで2〜5日間でしたが、復旧の見込みを正確に知ることは誰もできていません。
たぶん5日もすれば、とは思っていてもマイナスの気温になる冬では冷静に待つこともできないでしょう。
安全な対策は、「車を買う」のが1番でしょう。
そして、給油を欠かさないことです。
参照:https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2016/2016_06_0011.pdf
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