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おおらかさと北国の距離感

移動距離の大きい生活事情

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北の国から」の世界は物語で描かれた北国の様子ですが、当てはまるところはあるんです。

その1つが、「移動距離」の大きさです。

移動距離が大きい3つの理由


とにかく広い北国では、移動距離が大きい3つの理由があります。

①市町村が広い
②周りの市町村にまたがる生活圏
交通機関が少ない


①市町村が広い

1つは市町村が広いこと。

こちらでは、広い順に道→支庁→市町村となっています。

もちろん市町村が全て広いわけではありませんが、関東や関西に比べておおよそこれくらいの違いがあります。

道≒関東・北陸・中部

支庁≒都道府県

市町村≒複数の市町村が集まった地域


②周りの市町村にまたがる生活圏

とにかく広いことに加えて、経済や医療、学校のある都市部の市町村に人口が集中する現象が起こっています。

札幌市はよく知られていますが、道南の函館市、道北の旭川市などに周りの市町村から通勤・通学する方も多く、片道1時間以上かかる方も多くおられます。

片道1時間以上といっても、こちらの距離感なので高速道路や特急列車を利用しての時間。

距離では、50〜100km以上通勤されている方もいます。

そして、周りの市町村では役所や金融機関はもちろん、買い物や病院に通うときも都市部に行かなければならない地域もあります。


交通機関が少ない

移動距離が大きく、さらに頭を抱える問題もあります。

それは、交通機関が少ないこと。

電車の通っていない市町村の方が多く、都市部から離れるとバスも1時間に1本あるかないかです。

そして、冬は寒い中遅れる交通機関を待つわけにもいかず、都市部から離れた市町村では車で移動しています。



車は1人1台〜隣町を超えるのは日常


広い移動距離と交通機関が少ないため、都市部から離れた市町村で車は1家に1台ではなく、1人1台がほとんどです。

そして、普段から長距離運転をしている人にとっては、隣町をさらに超えて都市部に行くことは当たり前の日常。

新型コロナウイルスが全国に広まる前に、鈴木直道知事が北海道限定で緊急事態宣言を出したのは、この移動距離の大きさも1つの理由なんです。



おおらかな県民性


緊急事態宣言の頃は、他県ナンバーの車にいやがらせをする自粛警察の人がいたと聞きます。

こちらでは、他県から車を持ち込む方は多くはありません。

その代わり、2〜3つの支庁を集めた7つの運輸支局ごとにナンバーが割り振られます。

他の地域の車が来ているからといって、問題になることではありませんでしたよ。

そういうところも、良い面ではおおらかなのでしょうね。




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