義務教育は親が子どもに教育を受けさせる義務、子どもが教育を受けさせられる義務ではないということ
「学校に行かなくてもググればいい」
小学生ユーチューバーゆたぽんという方のお話をワイドショーで見かけました。
10歳不登校ユーチューバー「ゆたぽん」スッキリでも話題!加藤「たまに学校いったらどうか」 | 秒刊SUNDAY
小学生のゆたぽんは、担任の先生とのトラブルで不登校になり、暮らしていた大阪から沖縄へ移り住んで、毎日の気づきをYouTubeに投稿するユーチューバー。
おそらく、親御さんの考え方も入り込んでいる主張を全て賛成することはできませんが、義務教育のおかしさを花水(hanami)には珍しくトゲのある形で書かせていただきましたよ。
義務教育は教育を「受けさせる」義務
すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
日本国憲法第26条第2項親権を行う者は、子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。
民法第820条
義務教育は、解説させていただくまでもないほど私たち国民が知っています。
小学校6年間、中学校3年間の義務教育は親の収入や家庭環境に関わらず子どもたちが基本的な学力を身につける機会。
海外では、家庭の事情で学校に行きたくても行けない子どもたちも大勢いるのは事実。
それなら、義務教育のあるだけで日本の子どもたちは幸せなのでしょうか?
義務なのに強制されるおかしさ
現在の義務教育は、勉強の内容は変わっても、仕組みは数10年前と大きく変わってはいません。
教育を受ける機会である反面、昔からあるいじめや暴力は形を変えても残っています。
公立の学校では中学校に上がると、私服から制服を着ることを義務づけられ、生活指導と呼ばれる服装や髪型を校則に合わせることが「義務」のように指導されます。
義務教育は、教育を受けさせる義務であって子どもが教育を強制される義務ではないはずです。
それなのに、世の中の小学校・中学校には未だにどんな理由かはわからない物事が子どもたちに強制されています。
制服や校則がある
1つは、見た目の問題。
制服や校則があること。
私は、男女別の制服が未だにある理由を教育の専門家の方は説明できるのかが疑問です。
「華美にならないように」といいながら、女性にスカートの制服を指定する理由は何でしょう。
また、「髪型の加工(パーマやカラー)を認めない」といいながら、生まれつきの髪の色を染めさせたりしていることも理解に苦しみます。
さらに、学校指定の服装にお金がかかるののも疑問です。
最近の服屋さんは、学校指定のものより値段も手頃でおしゃれな服がたくさんあります。
わざわざ値段の高く、機能性も低い学校指定の服装を強制される。
このことに意味はあるのでしょうか?
給食費がある
もう1つは、給食費。
もちろん給食があることは子どもの昼食を用意しなくてはならないご家庭には助かることです。
ですが、給食を「食べる義務」はないはずです。
どうしても嫌いなものを食べる必要はないでしょう。
また、昼食の方法が指定されていて決められた給食費を支払うというのも、選ぶ自由はないのに強制されていることになりませんか?
課題や宿題、部活動を強制される
3つ目は、子どもたちは教育を受ける「権利」はあります。
ですが、教育内容や指導者の先生を選ぶことはできません。
さらに、夏休みの課題や宿題、部活動など教育以上の物事を強制されている事実があります。
私も仕事柄、お客さんのお子さんと話すこともありますが、部活動への強制参加がある中学校が未だにあるようですね。
義務教育は国や会社に忠実な人に育てるため?
時代に合わないといわれながら、長く見直されることがなかった「ブラック校則」が見直されつつあります。
義務教育で、どんな理由かはわからない物事が子どもたちに強制されていることにマイナスな理由を見つけるとしたら…
○校則や服装=国や企業のルールに逆らわない練習
○給食費=税金や企業の後援費などを納める練習
日本国内では、あまり評判は良くないことも「そういうものだから」と従わなければならないこともあります。
嫌なこと、海外から見ておかしいと思われていることに逆らわず従わない練習をさせられているのでは?
いじめや不登校はもちろんですが、校則や給食費、部活動や課題の強制があることに「実はそうなのでは?」と思ってしまうこともあります。