本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

強制力のない要請は特典と罰則をセットにした方がいい

罰もご褒美もない要請は…

f:id:jizi9:20191111202413j:plain


「○○要請」

「○○自粛のお願い」

こういった要請は、最後に「〜はあくまで任意であり強制力はありません。皆さまのご協力をお願いいたします」とあります。

ですが、多くの方にとって強制力があり、守っていても何も得はありませんが、破ってもペナルティもありません。

本当にそれで良いのでしょうか?

任意という要請


新型コロナウイルスが流行してから、国や都道府県、勤務先からいろいろな「要請」がありました。

営業自粛要請
外出自粛要請
感染対策へのお願い

お客さんを相手にするお店は、営業時間の短縮を迫られ経営が傾いてしまったお店もあります。

都道府県から発表される外出自粛要請は、私たちの暮らしを締め付けるような感覚さえ覚えました。

手洗い・マスク・3蜜を避ける行動は、今の暮らしに根づきつつあります。

以前、「自粛」という言葉の意味を考えたときにまとめてみたのですが、国や都道府県、勤務先は私たちに「要請」というお願いをしているだけで、実はどうするかを判断するのは私たち自身なんです。



性善説は悪くないのですが…


「○○要請」のようにお願いを受けた人がどうするかを考える呼びかけには、「きっと守ってくれるだろう」という性善説で呼びかけられています。

性善説というのは、多くの人はいい人で良いことをしてくれるという優しい考え方です。

私は、とても好きな考え方です。


多くの人に要請はいらない?


災害を何度も経験したことがある日本国内で暮らす私たち。

法律で命令しなくても多くの国民がマスクをつけ、外出を勝手に自粛する姿に海外からは驚きの声が上がっています。

日本国内で暮らしている人は、何かアクシデントが起きると危険を避けるように行動できる。

私はそう思います。

ただ、こうも思います。

こっそりと決まりを破るのも得意

営業自粛要請の紙を貼りながら営業していたり、地域の人や勤務先にバレないように夜の街に出かけていたり、面倒だから人前でだけ手の消毒をしていたり………。

私刑(しけい)という怖さ


国や都道府県、勤務先から出されたいろいろな「要請」には、強制力も罰則もありません。

もちろん、こっそり破ってもペナルティを受けることはありません。

ですが………

刑罰に制限のない「私刑」というものをする人が現れます。

こっそり営業自粛要請を守っていないお店には、心ない張り紙が貼られ。

外出自粛要請を守らず隣の県を訪れた人の車は、自粛警察に壊されることもありました。

マスク警察とマスクをしない人とのトラブルもまだまだ続いています。

原因は、「自分は要請を守っているのに、こっそり破って得をするのは許せない」ということでしょう。

罰則がないことが逆に、本来の罰則以上の私刑を起こしてしまっているようです。


要請とご褒美と罰はセットがいい?


国や都道府県、勤務先が私たちに向けてお願いをする要請。

海外で暮らす方が驚かれているように、命令をされなくても危険を避けるように行動できる私たち。

ですが、要請を守ったとしても何か得があるわけではありません。

もちろん罪に問われることもなく、一部では、こっそり破ってしまう人もいます。

こんな状況でなければ、ささいなルール違反も○○警察によって際限のない私刑が起こっています。

そこで、「要請」「特典」「罰則」をセットにした方が平等なのかなぁと思います。

要請を守れば特典があり、守らないと罰則があるという簡単な仕組みです。

例えば、東京が加わったことで盛んになったGoToキャンペーンがあります。

そこに合わせて感染対策へのお願いを義務化して、違反された人を記録できるようにします。

そして、GoToキャンペーンは、自粛要請違反がなかった人だけ利用できる。

GoToキャンペーンを利用されない人もいるので、利用して流行するのは自由、利用しなかった人は確定申告で住民税を返金。

さらに、社員に旅行自粛を呼び掛けている企業では、GoToキャンペーンを利用した場合、利用分の金額をボーナスから差し引きます。

つまり、GoToキャンペーンを利用するとボーナスが減るという仕組みです。

そして、GoToキャンペーンを利用せず(もしくはできず)自粛違反がないことを証明できた社員にボーナスを増額する。

すると、仮に会社員や公務員の方でボーナスや期末手当が100000万円の方は、こんな結果になります。

A.自粛違反者
・GoToキャンペーン(仮に補助50000円)利用不可

  1. 50000万円

B.善良な市民
・GoToキャンペーン(仮に補助50000円)利用可

B1.GoToキャンペーン利用者
・ボーナス・期末手当-50000円(GoTo利用分)
・+50000万円

B2.GoToキャンペーン利用者
・ボーナス・期末手当+50000円(GoTo利用者の減額分)
・+150000万円

そういう花水(hanami)も自粛警察なのでしょうか?

いえ、元からの厳罰主義のようです。



にほんブログ村 本ブログへ