学校のあり方が見直される
新型コロナウイルスの収束後に起こる世の中の変化を予想する、「アフターコロナの時代」。
第3回は、学校のあり方について考えてみました。
緊急事態で機能しなくなった教育の現場
新型コロナウイルスの感染拡大防止に、小中学校、そして高校と大学や専門学校が長い期間の休校をしいられました。
オンライン学習が進んでいなかった日本の教育現場では、子どもたちが学校に通えなくなることでいくつかの問題が起こりました。
①学習の遅れ
②友達との交流の場がなくなる
③親が仕事を休まなければ留守番ができない
元々そこまでメリットはなかった…
学校に通うという制度がある以上、子どもたちは学校に通った方がいいと思っています。
私自身は学校を卒業してしばらくたちますが、学習塾や教材が揃っている現代では、イジメやストレスのデメリットを引くと、学校に通うメリットは大きくないように思えます。
学校に通うメリット
学校に集まり、集団で勉強をするメリットは②友達との交流の場、そして給食を含めて③子どもが昼間に安心して過ごせる場所ということです。
学校に通っていなくても、勉強の成績が優秀な子どももいれば、そうではない子もいます。
学習塾や教材が沢山ある現代で、学校に通うメリットは安心して過ごせるコミュニケーションの場であることでしょう。
学校に通うデメリット
学校に通えることで「犯罪に合わない」という大きなメリットがありました。
一方で、学校という空間はイジメが起きる空間でもあり、昔から子どもたちの悩みの原因でもありました。
イジメの被害にあうと、友達との交流の場というメリットは失われ、ただただ辛いだけの空間になってしまいます。
集団教育が見直される
非常事態宣言の中、生徒が地域の学校に通い、先生が1クラスごとに授業をするという集団教育は機能しなくなっていました。
生徒を集めて集団で授業をするという集団教育は、感染症予防で人と人の距離を離さなければならないこと。
スケジュール通りに一定期間で、決められた授業をすることは社会全体が動きを止めた世の中には、とても弱い特徴があります。
そこで考えられているのは、学校の授業の仕組みと年間のスケジュールです。
一斉入学の時期が見直される
テレビで報道されているように、小中学校と高校、大学や専門学校が一斉に4月入学3月卒業のスケジュールが見直されようとしています。
先生も生徒もキツキツのスケジュール
いわゆる「ゆとり教育」が見直されてから、1年間でどのくらいの授業がこなせるか?
生徒も先生もスケジュールに追われる日々を過ごしています。
新型コロナウイルスが終息した後、アフターコロナの時代では、授業をどれだけ受けたかではなく、「勉強がどこまで進んだか」がひとつの目安になるかもしれません。
3月卒業4月入学→3月卒業9月入学
もう1つは、9月に入学式を変えるという案です。
私は、すごく賛成なんです。
・小中学校・高校〜7月卒業9月入学
・大学と専門学校〜4月入学
・企業〜入社時期は不定期
こうすると、高校生は7月から次の年の4月まで受験勉強であったり、留学の時間に使えます。
企業は、今までのような4月の一斉に入社をやめて、それぞれの新入社員に合わせて入社を決めるといいのではないでしょうか?
今まで、世の中の会社に合わせていた学生さんのスケジュールを、勉強や部活に打ち込みやすいスケジュールに変える。
アフターコロナの時代には、学校にも大きな変化が求められています。