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命と殺処分というもの

住宅街をうろついくヒグマと殺処分

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北国で暮らす私たちにとってヒグマは珍しくはない存在です。

珍しくはないといっても、野山で毎日見かけるわけではなく、アウトドアなどで自然に近づくときに気をつける程度。

ですが、今年は住宅街に連日ヒグマが現れ全国的なニュースになっていましたね。

ニュースを見ていて、気になったことが「殺処分」という言葉です。

殺処分の意味


殺処分と聞いて思うこと、それはあまりにも人間目線だなぁということです。


殺処分とは?

殺処分(さつしょぶん、さっしょぶん)とは、人間にとって不要であったり害を及ぼす動物を殺害することとあります。

動物愛護法で保健所がペットを引き取り、ガスで殺すことは知られています。

先日、競走馬のディープインパクトが骨折し治療が上手くいかなかった際にも殺処分という言葉が使われていました。

馬の場合は、麻酔薬のような薬が使われるようですね。


ヒグマの場合

ヒグマは2メートルを超える大きさで、どう猛な性格。

とても獣医さんが近づいていって注射を…というわけにはいきません。

人間に危害を加えたヒグマは、大きなライフル銃で射殺されます。

住宅街をうろついているヒグマは、ハンターに殺処分されたとあるので、おそらく射殺されたのでしょう。



他の動物の命を奪うことは仕方がない


ヒグマに襲われると、助かる人の方が珍しいほどの攻撃を加えられ、食べられてしまうこともあります。

だから生き物として身を守るためにヒグマを殺すことは、仕方のないことでしょう。

ですが、元々彼らの住んでいた山を切り開いて住宅を建てて住みだしたのは私たち人間。

ヒグマも自然の中に食料が充分にあれば、住宅街をうろつくこともないでしょう。



安楽死や射殺と呼ぶべき


命を奪うことは、仕方がないと思います。

ペットももちろんですが、人間にとってどうだからという都合で「処分」と呼ぶのを変えた方がいいと思いました。

安楽死なら、聞こえはいいのですがライフル銃で撃たれたヒグマが安らかに眠れたかというと…きっと苦しいでしょう。

射殺なら、人間側が一方的にヒグマを殺しましたという意味が通じるのではないでしょうか?

どちらにしてもヒグマの命を奪うことには変わりません。

早く山へ帰ってほしいものです。




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