日本人が昔から文字が読めたのはなぜ
戦国時代に海外から日本を訪れた商人や宣教師は、庶民にまで文字を読める人が多いことに驚いたと記録にあります。
日本人が昔から文字を読めた理由には、読書と仏教が深く関わっていました。
日本には昔から読書の習慣があった
読書は本に書かれている文章を読むものです。
読書ができるかに大きく関わっていることに、「識字率」と呼ばれる国際的な数値があります。
識字率は、人口の中で「文字を読める」人がどのくらいいるかの割合です。
日本の識字率は99.0%でカナダ、フィンランドなどと並び世界23位。
50%を下回る国は、アフガニスタンや南スーダンなど治安が不安定な国に多いようです。
実は日本の識字率は元々高く、江戸時代には8割くらいだったといわれています。
読書の習慣があるお坊さんが教師と学者も兼ねていた
日本人の多くが、昔から文字を読めた理由に仏教が大きく関わっています。
武士が勉強するにはお寺が最適
戦国時代には、江戸時代の寺子屋と呼ばれる学校は多くはありませんでした。
教科書になる本を読める人が少なかったのも1つです。
そこで、当時はお寺で読み書きになれたお坊さんの家庭教師を雇う大名が多くいました。
とはいっても、家庭教師を雇ってもらえるのは跡継ぎの長男と補佐役になる次男くらいまで。
それ以外の武士の子どもは、お寺に入り勉強を教わることになります。
読書と仏教の関係〜お経を読んで実践することにあった
日本に伝わった仏教のお経は数1000巻といわれています。
お経には、聞いていたり唱えることでご利益があることは知られています。
実はお経は、暮らしのノウハウや考え方が書かれた本でもあります。
現代の読書のように書かれている内容を読むことで意味がわかり、暮らしの中で活かすことができる。
お経は読むことで意味がわかる
お経は呪文やおまじないのように、お坊さんが声に出して唱えるものだけと思われがちです。
例えばよく知られている般若心経には、「目の前のことだけにこだわらない」ということが書かれています。
実際に日本語訳を読んで見ないとわからないことです。
般若心経の日本語訳は、お経は暮らしに関わるお話だった!般若心経のプレゼンテーション - 本当に本が読みたくなる読書のブログに詳しくまとめています。
お経に書かれたことを実践する仏教
本を読んで書かれていることを実践する。
読書好きではなくても、仕事や暮らしの中で取り組んでいる方は多いと思います。
お経を読んで書かれていることを深く考えたり、実践することは日本で古くからお坊さんが取り組んでいたことでした。
お寺で取り組まれていた読書の習慣は、当時の子どもたちに読み書きを教えることにつながります。
昔から日本人は文章を読める人が多かった理由に、仏教が関係していたのかもしれませんね。
読書と仏教の深い関係
読み書きが昔からできたといわれる日本人。
それは、識字率が高く江戸時代ですでに8割くらいの国民が字を読めていたためです。
寺子屋という江戸時代の学校はよく知られています。
実は江戸時代の1つ前の戦国時代から、読書の習慣があったお坊さんが子どもたちの教育に携わっていたことが理由の1つでした。
そういえば、私の幼い頃にはお寺に塾や習字教室が多かったようにも思えます。
最近では、お坊さん作家さんが活躍されていますね。
仏教と読書、昔から深い関係があったのではないでしょうか。
参考にした仏教の本はこちら
えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ! 名取芳彦
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お経 浄土宗 藤井正雄
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