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本の購入額の多い地域は本屋さんも多い?

本の購入額と本屋さんの数

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読書に県民性はあるのでしょうか?

素朴な疑問の手がかりを探す連載コーナー、「読書と県民性」。

第3回は、本の購入額と都道府県別の本屋さんの数を比べてみましたよ。

年間の本の購入額上位6位

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2018年の年間の本の購入額
1位 滋賀県 8055円
2位 福井県 5647円
3位 静岡県 5337円
4位 東京都 4836円
5位 茨城県 4551円
6位 千葉県 4513円
平均3393円
引用:本・書籍の購入額の都道府県ランキング(平成30年) | 地域の入れ物

2018年の本の購入額は、上位3位の都道府県が他を大きく引き離しています。

大手ランキングサイトでは、2018年の本の購入額の平均は3397円。

上位の3都道府県が平均を大きく上回る一方、下位の都道府県では大きく下回る結果でした。

本の購入額には、地域差が大きいといっていいでしょう。



都道府県別の書店数

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日本国内の書店、本屋さんは2018年の時点で9692店。
13490店の本屋さんがあった2008年から、10年間で3798件の本屋さんが姿を消したことになります。

書店数は大都市圏で多い

2018年の都道府県別書店数
1位 東京都(1409)
2位 大阪府(863)
3位 愛知県(752)
4位 埼玉県(597)
5位 北海道(596)
6位 神奈川県(584)
参照: https://www.jpoksmaster.jp/Info/documents/top_registration.pdf/

書店の多さはやはり東京・大阪・名古屋の大都市圏で多い結果でした。

埼玉県と神奈川県も首都圏に含めると、6都道府県中3つが首都圏と半数を占めます。

意外に思えたのが、北海道が5位に入っていることです。

札幌市近郊に多いのでしょうか?


本屋さんが1つもない市町村数(少ない順)

2017年の書店ゼロ市町村数
47位 香川県(0)
44位 大分県(1)
44位 広島県(1)
44位 石川県(1)
41位 兵庫県(2)
41位 滋賀県(2)
41位 愛知県(2)
参照: 書店のない自治体(都道府県データランキング)

また、本屋さんのない市町村の数も都道府県別でランキングがありました。

こちらは、少ないほど多くの町に本屋さんがあることになります。

こちらは、書店数の多さとは反対に大都市圏から離れた都道府県で書店ゼロ市町村が少ない結果でしたよ。


人口10万人あたりの書店数は大都市圏から離れた地域で充実

1位 福井県
2位 徳島県
3位 石川県
4位 高知県
5位 香川県
6位 新潟県
7位 富山県
8位 京都府
9位 島根県
10位 愛媛県
引用:
第63回【全国ランキング】


最後に本屋さんの数だけではなく、人口10万人あたりの書店数のランキングを紹介します。

こちらも、大都市圏から離れた都道府県で本屋さんが充実していることが伺えます。



本の購入額と書店数の関係


いよいよ、本の購入額と書店数を比べてみます。


本の購入額1位 滋賀県 (書店数26位)
本の購入額2位 福井県 (書店数38位)
本の購入額3位 静岡県 (書店数10位)
本の購入額4位 東京都 (書店数1位)
本の購入額5位 茨城県 (書店数14位)
本の購入額6位 千葉県 (書店数8位)


本の購入額上位6位中、書店数でも10位以内の都道府県が3つありました。

ですが、本の購入額1位の滋賀県は書店数で26位と中間の順位。

2位の福井県は書店数38位と下位の順位でした。

本の購入額と書店数、あまり関係があるとはいえなさそうです。



本の購入額と人口10万人あたりの書店数(書店の充実数)


それなら、本の購入額と書店の充実数は関係がありそうです。

本を手に取る機会が多いほど、本を買う機会も増えるはず。


本の購入額1位 滋賀県 (書店の充実数21〜30位)
本の購入額2位 福井県 (書店の充実数1位)
本の購入額3位 静岡県 (書店の充実数21〜30位)
本の購入額4位 東京都 (書店の充実数31〜40位)
本の購入額5位 茨城県 (書店の充実数31〜40位)
本の購入額6位 千葉県 (書店の充実数41〜47位)


結果は、本の購入額2位の福井県だけ書店の充実数1位。

その他の都道府県は、中間の順位か下位の順位でした。



本の購入額と本屋さんの数は関係がなさそう

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本の購入額と書店数は、あまり関係がなさそうな結果に…。

さらに、本の購入額と人口10万人あたりの書店数、書店の充実数は全く関係がなさそうな結果でした。

本の購入額に地域差がある理由を考えている花水(hanami)、第3回までで手がかりを見つけることはできていません。

それでも、地域差があるなら何か理由はあるはずです。

懲りずにいろいろ探してみますね。




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